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第44回世界体操競技選手権大会 男子個人総合決勝レポート

Category : レポート  |  Date : 2013/10/04 09:38

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第1ローテ

加藤、前宙2回ひねり~前宙1回ひねりで少しバランスを崩しかけたが、その後、しっかり着地を決めきってアピール。

内村、前半、わずかに着地を止めきれなかったが、後半はしっかり決めて今日も好調を思わせるスタート。

WHITLOCK(イギリス)、Gコンバインを素晴らしい実施でこなす積極的な演技構成、途中、新規則になって流行しているブスナリの後のシュピンデルでバランスを崩しかけるが持ち直し、得意種目で好スタート。

MIKULAK(アメリカ)、スピード感あるタンブリングからしっかりと着地を止めてアピール。最後の後方宙3回ひねり着地でわずかに動く。

HAMBUECHEN(ドイツ)、苦手あん馬を乗り切り、気持ちを盛り上げた。

中国勢は20歳のZHOUがゆかでライン減点を2回、18歳のLINは-0.3の減点を伴ってのスタート。王者中国の次代を担う若手選手のデビュー戦としては、少し物足りないできだった。

1 WHITLOCK 15.633

2 内村 15.558

3 加藤 15.500

 

第2ローテ

加藤、Eフロップを構成し、前向きな演技で乗り切る。

内村、高い集中力で、危なげないリズムを表現し、多くがEスコアで9点を出す8.933、得点15.133。

MIKULAK、自身の名前のつく交差技で入り、スピードあるバランスを崩すことなく演技をまとめる。

ZHOU、終末技の倒立を上げることころでバランスを崩し落下。終末技と難度を考慮し、再び終末技を行い演技終了。

1 内村 30.691

2 加藤 30.100

3 MIKULAK 29.974

 

第3ローテ

加藤、自身の名前の付いた後ろ振り上がり脚上挙十字懸垂を決め、丁寧に演技を進める。少し着地姿勢が低くなったが、最後の新月面、左足後ろ1歩に収める。

内村、集中力を切らすことなく丁寧な演技。十字懸垂での力の表現も大会ごとに習熟度を増す。新月面の着地はわずかに動く。

MIKULAK、安定した演技でまとめ、新月面の着地わずかに動く。

VERNIAIEV(ウクライナ)、平行棒、シャルロから単棒ヒーリーを決め、順調な滑り出し。バブザーでバータッチをするが揺るがずに演技を遂行。終末技で月面は行わなかったが着地をまとめ、前の種目の跳馬とこの平行棒で得点を伸ばし、2位に浮上。

1 内村 45.791

2 VERNIAIEV 44.899

3 加藤 44.766

 

第4ローテ

雄大なドリッグスを見せたMIKULAKに次いでの演技となった内村。若干、けり上げが不足し、十分な高さを確保できなかったが、早めに身体を屈めて、前転とび前方伸身宙返り2回半ひねり(ヨー2)の着地をまとめる。この瞬時の調整力に、彼の素晴らしい能力の高さと、それを裏づけるしっかりとした練習を表現。

加藤、跳躍板をけった後もしっかり足を閉じ、ドリッグスの着地をまとめて内村を追いかける。

3種目めで2位だったVERNIAIEVは、アドラーひねりからモズニクに直接つなげられず、アドラー1回ひねりで触れ戻ってしまい、車輪から行おうとしたヤマワキでタイミングが合わずそのまま鉄棒から降りてしまう。その後、集中を欠いた実施で11.833となりメダル争いから脱落した。

1 内村 61.124

2 MIKULAK 59.582

3 加藤 59.566

 

第5ローテ

内村、マクーツ、ヒーリーを慎重にさばき、シャープな演技で着地をまとめる。ここでもEスコア8.993。4連覇に向けて残すところ鉄棒1種目。

ユニバーシアード個人総合ではミスを出した平行棒に臨む加藤。いいリズムで演技を進め、最後の後方屈身2回宙の着地を止めて、接戦のメダル争いでその思いの強さを示す。

その演技を見ながら臨んだMIKULAKの平行棒。予選ではEスコア9.200を出す得意種目で、今回は後方屈身2回宙の着地を止めきれず、加藤に抜かれ3位に。

4位にはHAMBUECHEN、5位にはSASAKI(ブラジル)、6位WHITLOCKまで、メダル争い僅差の中で最終種目へ。

1 内村 76.457

2 加藤 74.866

3 MIKULAK 74.782

 

最終ローテ

SASAKIがパワーあふれる演技で最後の伸身新月面の着地を止める。全種目を通じて難易度が高く、パワーでミスをねじ伏せる力を兼ね備え、地元リオデジャネイロのエースとして着実に力をつけている。

WHITLOCKのゆか、後方宙3回半ひねり~前宙1回ひねり、後方宙2回半ひねり~前宙1回半ひねり、シュピンデル倒立旋回、背面旋回などをまとめ、最後の後方宙3回ひねり着地を止めきれず。SASAKIを抜き、安定1位。

加藤、迷いのない演技でひとつひとつの技を危なげなく実施。最後の伸身新月面の着地で少しとんだが、大きなミスなく演技できた達成感から笑顔が出る。

MIKULAK、カッシーナ、コールマンと豪快に手放し技を成功。アドラー1回ひねりで倒立に収めきれず大きく前に流れてしまい、停滞。これまで素晴らしい演技を続けてきたが、僅差のメダル戦いにあって致命的なミスとなった。

内村、すべての観客、視聴者が静寂した中、演技が始まる。最初のカッシーナで少し近づくがすぐに修正。アドラーひねり~コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキと手放し技を決め、終末技へ。彼の代名詞である着地を止めることに注目が集まったが、わずかに動き、ため息が漏れる。得点15.533、合計91.990で1位の指定席に名前が表示されると場内は4連覇の偉業を讃える祝福の大歓声に包まれた。

中国のZHOU、LINの両選手は勝負所でのミスもあり、また、ヨーロッパチャンピオンであるロシアのBELYAVSKIYも鉄棒で落下するなど、個人総合では本来の力を出し切れなかった。その中にあってミスしない日本の2選手についてきたのは、ドイツのHAMBUECHEN。彼の持つ力強さを取り戻し、個人総合の表彰台に戻ってきた。個人総合を重視する日本とドイツが男子個人総合メダルを継続。両国がその存在感を示す結果だった。

 

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