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2000 中日カップ 男子レポート
個人総合を独占した日本男子選手

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 31回目ということでひとつのくぎりを越えた今回の中日カップ。五輪直後ということで、選手も疲れがたまっていたであろうことは容易に想像が出来た。

 実際、殆どの選手が難度を落としておりミスも多かったが、その中で日本男子は非常に素晴らしい演技を見せてくれたと思う。

 塚原選手は五輪の疲れが出ているのか、技にきれがなく床でのラインオーバーなど細かいミスが目立ったが、持ち味の一つである安定性を武器に6種目とも大過失を出さずに終え、3位に食い込んだ。

 笠松、斎藤両選手は非常に素晴らしい出来で、特に斎藤選手に関しては、ほぼパーフェクトの出来ではなかったかと思う。

 ただ、本来ならば「日本男子表彰台独占」ということで喜ぶべきなのであろうが、今回に関しては素直に喜べなかったのが残念だった。

 まず、個人総合の大会にも関わらず全種目演技しなかった選手がいたこと。又、時期的に難度が落ちていたり、ミスが出るのは仕方のないこととしても、特別要求を満たしてこなかった選手がいたことも非常に残念だった。

 その他の選手では、種目別では惜しくも失敗してしまったが、個人総合の平行棒では非常に素晴らしい演技を見せてくれた韓国のイ・ジュヒョン選手が印象に残っている。



斎藤良宏(日本)

 不調の塚原に代わってシドニー五輪に続き、日本男子をリードした斎藤。その勢いで、笠松の追い上げをかわし優勝。今後は、世界選手権で個人でもメダル圏内に食い込むように期待したい。

笠松昭宏(日本)

 最終種目、鉄棒で逆転優勝が可能だったが、おしくも2位に終わった笠松。特に種目別鉄棒では「カルバロ」を発表。シドニー五輪での団体での安定した活躍がそのまま彼にいい活力となっていたようだ。

塚原直也(日本)

 シドニー五輪同様、不調だった塚原。全日本での活躍を中日に持ちこむことはできなかった。オリンピック当時の肘の状態よりも、鎖骨を痛めているとのことで、じっくりと体を治して世界選手権を狙って欲しい。

李小鵬・趙生生(中国)

  脚の怪我で平行棒、鉄棒の二種目だけの演技となった李小鵬(右)。跳馬、ゆかといった、彼の世界トップレベルの演技が見れなかったのも残念だが、平行棒でも本来の演技を見ることができなかったのが残念。五輪で平行棒で金メダルを取った力を次の機会に是非見たいものだ。
 その代わり、場内の観客を魅了したのが趙生生(左)。五輪出場こそしてないが、つり輪、平行棒、鉄棒では中国の層の厚さを感じる内容の演技。つり輪での力技は十分場内にアピールした。

エフゲニ・ポドゴルニ&ユーリ・チホーノフスキー(ロシア)

 脚の怪我で跳馬、床を欠場したポドゴルニ(上)。得点としてはもう一つという演技になってしまったが、種目別で日本勢といい戦いをしてくれた。
 代わりに活躍したのがチホーノフスキ(下)。跳馬など、まだトップに入りきらないものを感じたが、あん馬などで能力の高さを覗わせた。

イ・ジュヒョン&イ・ジャンヒョン(韓国)

 兄弟での参加となった韓国男子。兄・ジュヒョン(左)は平行棒の世界チャンピオン&五輪銀メダリストであるが、今大会ではその力を十分に発揮することができなかった。 弟・ジャンヒョン(右)は、あん馬で五輪でも種目別に残る活躍を見せたが、今大会でも、その力を見せた。今後は脚力が課題か。 ダミアン・イストリア&フィリップ・リゾ(オーストラリア) ロシア人コーチの指導を受けていると言われるだけあって、非常に基本のしっかりした体操を見せた二人。しかも10代だけあって、今後も期待される。特にあん馬の旋回の質は今後の日本にとってもかなり手強い存在になりそうな程だった。イストリア(左)は今回、跳馬で銀メダルを獲得。レベル的に高いとはいえない争いだったものの、自信になったはずだ。リゾ(右)は鉄棒でミスこそあったが場内を沸かせる内容を持っていた。
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