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  2004中日カップレポート
広報委員会
(web掲載 04.12.06)
日本女子史上初の種目別優勝となった大島杏子選手の平均台。
跳馬とゆかで優勝したパブロワ選手(ロシア)。平均台も3位に入った。

女子種目別レポート

■跳馬
   各選手、1本目に価値点9.7〜9.8の跳躍技を持っているため、2本目の跳躍技が勝敗の決め手となった。ロシアのパブロワ選手は、 1本目に価値点9.8のユルチェンコとび2回ひねりの着地を止め、2本目も同じ価値点の『ロンダード後転とび1/2ひねり前転とび 前方伸身宙返り1/2ひねり』をきれいに決めた。実施の美しさは他の選手を圧倒しており、大差での優勝となった。1本目が パブロワ選手と同じくユルチェンコとび2回ひねりアメリカのシャイル選手は、2本目が『ロンダード後転とび1/2ひねり 前転とび前方屈身宙返り(価値点9.5)』であり、パブロワ選手に及ばず2位となった。跳馬の全日本覇者である石坂選手は 得意のユルチェンコとび1回半ひねりをきれいに決め、2本目はシャイル選手同様『ロンダード後転とび1/2ひねり 前転とび前方屈身宙返り』をまとめてきたが、シャイル選手に僅かに及ばず3位となった。 1本目にユルチェンコとび1回半ひねりを非常にきれいに決めて9.375の高得点を出したプライス選手は、2本目を 伸身ユルチェンコとびとし、違う跳躍グループで演技しなければならないという競技V(種目別決勝)の規則に違反。 その結果、1.00のペナルティを受けた形となり最下位となった。

■段違い平行棒
 個人総合同様、各選手にミスが多発した状況だった。大過失はパブロワ選手のイエガーでの落下のみであったが、倒立で バランスを崩し、予定していた技を行えなかったケースが多く見られた。そんな中、上位3選手の演技は安定感があった。
   ロシアのジガンシナ選手は、アテネ五輪でも行っていたスーパーEの高難度の技であるシュシュノワを抜いた構成であったが、 前半の車輪系のシリーズからギンガー宙返りを雄大に決めた。ルーマニアのニストール選手は加点の取れるシリーズをふんだんに 入れて強さを見せて、下りのかかえ込み月面宙返りの着地も見事に止めた。この2選手が同点で並んでの優勝となった。 石坂選手は跳馬同様、全く不安なところを見せない安定した演技で、見事に3位に入った。
 昨日の個人総合で最高点を出して期待された上村選手は、低棒でのシュタルダー1回ひねりを行えず、価値点を下げて得点を 伸ばせなかった。また、アメリカの2選手は、バランスを崩して予定していた構成を実施できず、高得点を獲得できなかった。

■平均台
 昨日最高点を出したパブロワ選手が最初の演技者であったが、最初のシリーズで、側方宙返りの後が続かずに価値点を下げてしまった。 その後も僅かなバランスの乱れなどあり、点を伸ばせなかった。また、ルーマニアのニストール選手もスーパーE難度である台上での 後方かかえ込み宙返り1回ひねりで落下。こうして高得点が予想された選手たちが相次いでミスをする中、日本勢の頑張りが光った。 大島選手は国内の大会同様、後方系のシリーズでは全く不安を感じさせない安定感があり、美しい捌きを見せた。体操系のシリーズも しっかりと決め、着地もきれいにまとめ、9.275をマーク。この結果、大島選手が日本女子として初の種目別優勝を成し遂げた。
 また、上村選手は落ち着いた演技で2位に食い込み、全日本選手権で種目別チャンピオンに輝いた力を見せた。こうして日本選手が 見事にワンツーフィニッシュを達成した。
 外国勢が次々にミスをして嫌なムードが漂う中でのノーミスの演技をしてくれただけに、大島、上村の両選手にとって、この結果が 非常に大きな自信に繋がることは間違いないであろう。

■ゆか
 ロシア勢の2選手が個人総合から難度を上げた構成を見せた。パブロワ選手は1本目に後方伸身2回宙返りを見せ、その後も後方伸身 宙返り2回半ひねり〜前方開脚宙返りといったシリーズで安定したところを見せた。ジガンシナ選手は1本目をかかえ込み月面にして 難度を上げ、好調な演技を続けたが、最後の後方屈身2回宙返りでしりもちを着いてしまった。
   ルーマニアのニストール選手はかかえ込み月面宙返り、後方伸身宙返り2回半ひねり〜前方かかえ込み宙返り1回ひねりといった シリーズで安定感を見せた。そして、この種目でも好調であったのは石坂選手。各タンブリングの安定した着地のほか、体操系 シリーズでもかなり正確な捌きで素晴らしい出来であった。
   この結果、優勝はパブロワ選手で、種目別2冠を達成。2位に石坂選手とニストール選手が並び、石坂選手は出場全種目でメダルを 獲得するという嬉しい結果となった。
 また、メダルには届かなかったが、アメリカのプライス選手と大島選手は、各タンブリングで非常にいい出来を見せ、最後の種目で レベルの高い争いを見せてくれた。
 このゆかで、毎年観客の手拍子がなかなか起こらず、寂しいものを感じていたが、今回は、多くの方が曲にあわせて軽快に手拍子を 打った。男女の演技が重ならないように配慮された大会運営というのも非常に大きく影響していると思われるが、来年も是非このように 雰囲気を盛り上げてもらいたいものだ。



結果



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