2006リューキンカップレポート
レポート 吉田和史
(web掲載 06.12.14)
日本団体優勝
期 間;2006年12月6日〜12日(競技12月9日)
場 所;ダラス(アメリカ)
参加国;ウクライナ、ロシア、ラトビア、メキシコ、オーストラリア、アメリカクラブチーム6、日本
【日本選手団】監督―吉田和史(清風高校)、コーチ―堀出一夫(埼玉栄高校)、 コーチ―中村友彦(JHSスワロークラブ)、選手―出口諒財(清風高校)、稲寺拓也(清風高校)、 宗像陸(埼玉栄高校)、石井 正弥(JHSスワロークラブ)
■レポート
12月6日
到着後ホテルに移動、小休止の後昼食を摂りホテルを出発して会場へ向かう。 コーチ陣は時差ボケも考え、器具ならし程度でと思っていたが、選手は、予想以上に よく動き、各種目それぞれの技の確認まで器具にあわしてよく練習した。各選手とも 器具に対する不安も無いようでいい感じで初日がスタートできた。
12月7日
ザリの時点で結構寒くベンチコートを着ていても寒さを感じた。
練習は、チームで各種目1本通しで回ることにした。この時点ではまだ開始種目が わからなかったため床から入った。床は、全ての選手が多少の着地ミスはあったものの なかなかいい出来であった。鞍馬に移り、1本通したが、4名とも落下と言う最悪の 結果で、コーチ陣で話し合ってもう1本実施した。2本目も余り良いできではなく、 3番4番の石井・出口が落下したものの何とかベスト2は確保する。吊輪は、静止 時間がやや気になったが、4名ともまずまずの実施であった。跳馬は、3名が 着地一歩、最終演技者の宗像が、ドリックスの着地で横にずれてしまう。平行棒 では、まずまずの出来であった。最終種目の鉄棒では、トップの宗像はまずまずの 出来であったものの、2番手の稲寺・3番手の石井が共に着地でつぶれ、最後の 出口は、コールマンで前に飛ばされるという最悪の状態であった。後半地元の 選手(所属クラブのジュニア選手多数)が練習に入ってきて、その後の練習は 出来なかった。
各選手とも多少の疲れが見られ、実施は芳しくなかったが、それぞれの動きは 心配するほどでもなく、明日1日軽く動かせば試合は大丈夫であろうと、希望的 観測のもと2日目の練習を終える。
12月8日
この日の練習は試合会場とは別の会場と言うことで行ってみると鞍馬と平行棒は 何とかできるが、他の種目は器具すらなく、トランポリンで汗を流して倒立等の 基本姿勢の確認しか出来なかった、しかしながら、昨日までの疲れを取るには、 逆に良い環境だと選手たちにも言い聞かせ、明日の試合に備える。
12月9日
1ローテーの選手による練習ではあるが、総勢約50名による練習のため、 十分な練習は、出来ない状態であった。そんな中、各選手とも、各種目それぞれの ポイントを抑えたアップをうまくこなすことが出来た。
第1種目(鞍馬)トップバッターの宗像選手が見事な演技でチームに勢いを つけてくれた。2番手の稲寺選手は、最初の馬端中向き旋回で手を滑らせて落下、 気落ちしたせいかその後もさらにもう1度落下と精彩を欠く。3番手の石井選手は、 前の落下が気になったのかフロップが実施できず価値点が下がるものの、落下する ことなく無難にこなす。最終演技者の出口選手は、途中ややつまるところもあった ものの、最後までスピードある演技で高得点を獲得。なんとかチームの勢いを盛り返す。
第2種目(吊輪)まず、出口選手は終末技の伸身ムーンサルトで大きく1歩前へ動く。 2番手の石井選手は、すばらしい実施で着地までピタリと決める。次の稲寺選手は、 鞍馬のミスを取り返すべくほぼ完璧の演技で着地も止める。最後の宗像選手も まずまずの出来であった。ここで鞍馬の嫌な雰囲気が一気に解消されてチーム としていい状態になった。
第3種目(跳馬)全選手とも着地を1歩に抑えチームとして完全に波に乗る。
第4種目(平行棒)跳馬までの勢いをそのまま維持し、4名ともすばらしい 実施で確実にチーム得点を重ねることが出来た。
第5種目(鉄棒)宗像選手は、無難にまとめるものの、次の稲寺選手が、 コールマンで落下。石井選手がトカチェフからのギンガーがいけずに苦しい 演技となる。最終演技者の出口選手は、コールマンが近づき苦しい部分も あったが、着地を決めてチーム得点を死守する。
第6種目(床)トップバッターの石井選手は、多少の着地ミスはあった ものの、非常にいい実施ですばらしいスタートを切る。2番手の稲寺選手は、 鉄棒のミスも帳消しにするような6コース全ての着地を決め完璧の実施。 3番手の出口選手は、後半、転倒はしなかったものの着地で崩れる。 最終演技者の宗像選手は、持ち前の脚力を十分見せつけまずまずの実施で 全演技を終了した。
競技終了後、雑然と座った状態のアメリカンスタイル?での表彰式となり 種目別から表彰が始まった。床で稲寺・石井選手が1・2位を取り、 跳馬で宗像選手が、惜しくも2位。平行棒で稲寺選手が3位。個人総合では、 4・5・6・7位と宗像・出口・石井・稲寺選手が取り、シニアの選手に 混じってよく健闘したと一安心していた。最後に団体の表彰で、まず、 2位3位が同点でウクライナ、アメリカのジムマスターチーム (アメリカのナショナル選手2名が所属)が呼ばれ、何とか「3位は」と 思っていた日本チームとしてはやや落胆していた。しかし、その後の 「first place Japan」のアナウンスが耳に入り「やったー」まさに 歓喜の優勝であった。
総括
今回日本が初めて参加した試合であったわけであるが、我々が参加した エリートクラスには、先の世界選手権鉄棒の優勝者を始め、ワールド カップファイナルの参加選手や各国のアテネ五輪代表・ナショナルチームの メンバーも参加しており、ジュニア選手が参加する大会としては、きわめて レベルの高い試合であった。そんな中、4名の選手が、それぞれミスは あったもののすばらしいチーム戦をしてくれて優勝で来たことは、非常に いい経験が出来たと思う。今回参加した選手が、今後、さらに大きな 国際大会に参加し、この経験を生かすことができれば幸いです。
このような機会を与えてくださった日本体操協会に心から感謝致します。
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結果
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