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2014コトブス国際報告

Category : レポート  |  Date : 2014/04/07 20:35

植松 平行棒表彰式

【期日】2014年3月10日(月) ~ 18日(火)
【場所】ドイツ・コトブス
【選手団】
コーチ:佐藤寿治、星陽輔/トレーナー:今井聖晃/サポートスタッフ:熊谷慎太郎
選手:植松鉱治、山室光史、亀山耕平、吉岡知紘
審判:近藤昌夫、笠松昭宏
【競技報告】
■前半種目予選(男子ゆか・あん馬・つり輪種目 女子跳馬・段違い平行棒)
[つり輪]
第1班2番:吉岡知紘 (順天堂大学)
演技実施はさほど悪くなかったもののほん転倒立・振り上がり倒立で少し肘を曲げてしまい、また、力技の静止時間や姿勢で減点がなされたようでEスコアが伸びず。
Dスコア6.3 Eスコア7.5 得点13.800 (予選16位 予選落ち)
3番:山室光史 (コナミ)
力技、倒立の表現、捌きも丁寧に落ち着きのある演技を行い、終末技後方伸身2回宙返り1回ひねりの着地も止める。
Dスコア6.6 Eスコア8.4 得点15.000 (予選6位 決勝へ)
[あん馬]
第4班1番:山室光史 (コナミ)
このグループ女子段違い平行棒ウォーミングアップ時に、器具の高さ調整が入り、全体の試技スタートを待たされる状況となる。1番の山室は、アップが終わった後、約3分間の待たされる時間があった。入り技正交差ひねり倒立~ひねり下しは、スムーズに行ったが、逆リアー倒立3/3移動から開脚旋回入れ(※新技申請でD難度)でバランスを崩し落下。続いて逆交差ひねり倒立でもバランスを崩し落下。再び逆交差倒立を試みるも上がらず。その後は立て直し、スピード感ある旋回で終末技まで行うも、失敗が響いた。
Dスコア5.9 Eスコア5.366 得点11.266(予選37位 予選落ち)
第7班2番:亀山耕平 (徳洲会体操クラブ)
予選用の構成で、終始落ち着いた演技を実施。前年に行われた世界選手権優勝者として貫録のある演技を実施した。
Dスコア6.6 Eスコア8.966 得点15.599 (予選2位 決勝へ)
■後半種目予選(男子跳馬・平行棒・鉄棒種目 女子平均台・ゆか)
[鉄棒]
第1班3番、植松鉱治 (コナミ)
手放し技、コバチから連続してコールマンを決め、観衆を沸かせるも、次のシュタルダーリバルコ で、勢いが真上に上がる捌きとなり、両逆手になった姿勢が低くなってしまった。続く、アドラー1回ひねり片逆手から連続してヤマワキ(伸身マルケロフ)の手放し技も雄大に決めたが、エンドー1回ひねり後の持ち替えでやや倒立位で静止する形となってしまった。このため、続けて行った前方車輪1回ひねり大逆手の姿勢が低くなる。終末技、着地で動く。
Dスコア6.7 Eスコア7.533 得点14.233(予選12位 予選落ち)
[平行棒]
第1班4番 吉岡知紘 (順天堂大学)
演技実施は丁寧なこなしで1つ1つの技を確実に実施、終盤の「前方開脚5/4宙返り腕支持」から、前振り上がり~後ろ振り倒立でバランスを崩し、肘を曲げて立て直すも、Eスコアが伸びず。終末技の着地で前に1歩。
Dスコア6.2 Eスコア8.066 得点14.266(予選13位 予選落ち)
[鉄棒]
第2班5番 山室光史 (コナミ)
手放し技G難度のカッシーナ、大きさはあったものの鉄棒に近づきすぎ、車輪を回すことが出来ず、振り戻りとなってしまった。続いてコールマンはそつなく決め、その後は順調に演技を実施。終末技、着地大きく前1歩。
Dスコア6.8 Eスコア7.200 得点14.000(予選16位 予選落ち)
[平行棒]
第7班3番 植松鉱 (コナミ)
予選用の演技構成で臨んだ。入り技からリズムよく実施を行い、終盤の前振りひねり単棒倒立で、やや握りそこなう場面もあったが、うまくこなし、単棒浮き腰中抜き上がり倒立へ。倒立でもバランスを崩しそうになったが、終末技へつなげ、着地を決めた。
Dスコア6.5 Eスコア8.566 得点15.066(予選5位 決勝へ)
■前半種目決勝(男子ゆか・あん馬・つり輪種目 女子跳馬・段違い平行棒)
種目別決勝については、初めに男子ゆか、次いで男子あん馬と女子跳馬、男子つり輪と女子段違い平行棒の順に、行われた。試合方法は、決勝出場者1種目8名の選手が紹介され、1人30秒アップ(平行棒は1人50秒)を行い、男子と女子の種目が同時に行われるところでは、男女交互に試技を行う進行で行われた。
種目競技終了後、エキシビジョンと表彰式が行われた。

亀山 あん馬

[あん馬 決勝]
予選を2位で通過した亀山は、最終8番目の演技者。
入りの交差倒立技2つをスムーズに行い旋回技へ。Eフロップで旋回のスピードが落ちるも立て直し、予定した決勝用の演技構成を進める。全体的に旋回のスピード不足の実施となった。終末技までこらえたが、予定していたD難度の下りが出来ず、逆リアー倒立下り(C)となってしまったことで、演技価値点を下げる。
Dスコア6.6 Eスコア8.300 得点14.900 準優勝銀メダルを獲得した。
優勝は、ハンガリーのBERKI Krisztian Dスコア6.8 Eスコア8.750 得点15.550

 

山室 つり輪表彰式

[つり輪 決勝]
予選を6位で通過した山室は、4番目の演技者。
高難度の入り力技もしっかりと止め、力強さを印象付ける。その後の力技、静止時間・姿勢ともに良い実施で終末技へ。伸身2回宙返り1回ひねり下りの着地も決める。
Dスコア6.6 Eスコア8.850 得点15.450
ロシアのBALANDIN Aleksandrと同点の3位、銅メダルを獲得した。優勝は、ロシアのABLIAZIN Denis Dスコア6.8 Eスコア8.900 得点15.700
■後半種目決勝(男子跳馬・平行棒・鉄棒種目 女子平均台・ゆか)
[平行棒 決勝]
予選を5位で通過した植松は、4番目の演技者。予選から演技価値点を上げて臨む。入り技からリズムよく雄大で正確な演技を実施。終末技の着地も決める。
Dスコア6.7 Eスコア8.850 得点15.550
この種目、見事に優勝を飾った。

【総評】
今大会、男子選手は33か国、110名が参加。種目別の大会であり、世界選手権上位者も多く出場する中、ゆか・45名、あん馬・42名、つり輪・36名、跳馬・28名、平行棒・45名、鉄棒・41名の選手が予選に出場した。
日本選手は、この時期、春先の大会に向けた強化期間中であり、その中でもこの大会に向け、しっかりと調整を進め準備を行った結果が、決勝に出場した3種目において金・銀・銅メダルの獲得に至ったと感じる。また、今年の世界的な得点傾向を見るうえでも、この時期の大会への出場は、日本でこれより迎えるシーズンインに向け、力を試す意味合いも含めとても有意義な大会となった。選手は、出場した種目すべてが良い結果であったわけではなく、テストの意味合いも含め出場した数種目においては、失敗が出てしまい、また、諸外国の選手の動向、国際競技会での競技の進め方、調整方法なども含め、今後の課題点も多く得られたと考える。この経験を今後の競技に活かしてもらいたい。
諸外国の上位強豪選手においては、種目別の大会ともあり、価値点を上げて演技を実施している種目も見受けられ、ルールへの対応、体力強化が進んでいることが伺えた。
最後に、現地において、ポールさんという大会事務局員で日本語のできる役員に、多くのことでお世話いただきました。大会期間中のホテルから会場までのタクシーの手配や、通訳及び連絡事項や事務手続きなど、問題なく行うことが出来ました。この場をお借りしてお礼と感謝を申し上げたい。
以上
※この事業は、(独)日本スポーツ振興センター・競技強化支援事業としての助成金交付に基づき活動を行っております。
2014年3月24日
報告者:佐藤寿治・星 陽輔