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2016DTBチームカップ報告

Category : レポート  |  Date : 2016/03/20 23:29

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■選手,スタッフ
<監督>田野辺満<コーチ>馬場亮輔,立松佳通,貞方浩二
<トレーナー>小林直行<技術スタッフ>宮元義史
<選手>谷健太郎,竹中貴一,荒屋敷響貴,府殿大佑,北村郁弥
<審判>辻哲夫,梅田秀一
■派遣先
 ドイツ シュツットガルト(ポルシェアリーナ)                                  
■成果
参加選手 13か国の16チーム、ミックスグループ2組が参加
日本、ドイツ×2、ブラジル、イギリス、オランダ×2、ウクライナ、トルコ
イタリア、イスラエル、ベルギー×2、ノルウェー、スイス、ポルトガル
日本、ドイツ×2、ブラジル、イギリス、オランダ×2、ウクライナ、トルコ
イタリア、イスラエル、ベルギー×2、ノルウェー、スイス、ポルトガル
<予選順位>
1位 イギリス  262.25
2位 ブラジル  258.05
3位 ドイツ1  257.80
4位 イタリア  256.350
5位 日本    258.85
6位 ウクライナ 255.70
<決勝順位>
1位 イギリス  177.228
2位 ウクライナ 176.762
3位 ブラジル  175.428
4位 ドイツ1  175.195
5位 イタリア  171.564
6位 日本    170.630
■大会の概要、現地での生活について
 第33回目となるDTB-POKAL大会がシュツットガルトのポルシェアリーナで開催された。ワールドカップ個人総合とチームチャレンジカップが同時開催され、日本はチームカップに大学生、高校生の5名のメンバーで出場した。海外のメンバーはウクライナ(オレグ)、ドイツ(ルーカス、トーバ)、ブラジル(ササキ)、イギリス(ウィルソン、トーマス)など各国の主力選手が出場していた。
 宿泊はポルシェアリーナに隣接するヒルトン・インに宿泊した。練習会場のKunst-Turn-Forum(KTF)まで徒歩で10分程度であり移動面での環境は良好であった。食事面では、朝食はホテルで対応できたが、近隣に食事施設が少ないため夕食はホテル内のレストランで対応した。食事メニューが少なく高カロリーのメニューが多いため、持参した日本食で捕食を取りながら体調管理を行う必要があった。
■事前練習、競技会報告
<3/16水> 11:00-12:10、16:00-19:00 練習会場
 午前中は、ストレッチやトレーニング、器具合わせなど午後の本練習に備えるための調整練習とした。体育館の設備は、大会で使用されるスピース製の器具がセットされているほか、ピットやトランポリン等の練習器具も充実しており雰囲気も大変良かった。
 競技会までの練習スケジュールを考え、午後練習では各種目の続行練習を目標に行った。海外での試合経験の少ないメンバーであるが、積極的に練習に取り組んでいたほか、時差や器具の違いには対応できていたため、初日の練習としては成果が十分に得られた。
<3/17 金> 17:15-19:45 本会場公式練習  20:15-監督会議
 練習時間が遅いため午前中はゆっくりとホテルで過ごした。練習の1時間前には体育館に移動してアップを行った。新品の器具が使用されたため練習前に平行棒と鉄棒、つり輪の調整(炭酸マグネシウムの塗り込み)を日本のスタッフで行った。
 練習は18チーム全員でのフリー練習であったため、人数が多く各種目で順番待ちとなった。平行棒と鉄棒が滑りやすいため、念入りに器具に合わせる必要があった。跳馬はスピース製特有の柔らかい器具であり、突き手のタイミングが日本製の器具と異なるため技術調整に苦労している場面が見られた。
<3/18 土> 5:30-6:00 朝練習 8:30-9:45 公式練習 10:00-11:30 予選競技
 競技練習が早いため、朝食前に軽い運動を取り入れて体の調整を行った。公式練習を順調に終えるとオープニングセレモニーが始まった。ヨーロッパのスポーツイベントらしい派手な音楽やDJ、ライトアップやスモーク演出など満員のギャラリーが興奮するような雰囲気の中で大会が始まった。予選は5-4-3制で、上位6チームが決勝に進出する競技方法であった。
 日本は跳馬からのスタートだった。府殿、谷がアカピアンでラインオーバー。荒屋敷はドリックスの着地姿勢が低くEスコアを下げた。平行棒は心配していた種目であったが、全員が無難に演技をまとめることができた。鉄棒は北村が着地で失敗、谷がアドラー1回ひねりで振れ戻りとなり、チーム得点を落とす種目となった。4種目目のゆかは、全員ミスなく演技することができた。あん馬は、トップの北村が予定通りの演技を実施、荒屋敷も高得点を獲得した。谷が落下したのが悔やまれたがラストの竹中が演技をまとめてチーム得点を下げることはなかった。最終種目はチームが苦手とするつり輪であった。北村は力技の不認定があり得点を下げ、続く府殿は終末技の伸身ルドルフの着地で手をついてしまった。大学生の谷、竹中が演技をまとめて予選を5位で通過することができた。
<3/19 日> 14:40-15:25 本会場練習 15:40 決勝競技
 昼に行われたワールドカップ女子個人総合の競技が遅れたため、約10分遅れで競技が進行された。決勝は予選とは競技方法が異なり5-2-2制で実施された。この方式は、絶対的なエースやスペシャリストが必要であり今回の日本チームには劣勢であった。
①ゆか
 荒屋敷 ひねり技中心の演技構成を無難にまとめた。6.2-8.533-14.733
府殿 屈身ダイブWの着地を決めるが、マンナでまさかの転倒。5.6-7.533-13.133
②あん馬
 北村 フロップ、コンバインなど非常に良い実施、終末がC難度に。5.4-8.5-13.9
 荒屋敷 粘りながらの演技であったが、予選よりDスコアを上げて通す。6.3-8.2-14.5
③つり輪
 府殿 雄大なスゥイング中心の演技で、終末は伸身ルドルフを決めた。5.7-8.4-14.1
 竹中 逆上がり中水平など5つの力技を実施。伸身サルトを止める。6.5-8.333-14.833
④跳馬
 竹中 アカピアンの着地を止める。5.2-9.266-14.466
 荒屋敷 ドリックスで着地は前に両足1歩。5.6-8.9-14.5
⑤平行棒
 北村 前半はマクーツなど成功、バブサーで足をぶつけて不認定。6.1-7.466-13.566
 府殿 棒下倒立、バブサーなどすばらしい実施で着地も止める。6.2-8.8-15.0
⑥鉄棒
 府殿 アドラー1回ひねりで振れ戻り、着地は止める。6.1-7.666-13.766
 谷  アドラー1回ひねり~ヤマワキ、ひねり技もまとめる。5.7-8.433-14.133
■その他、反省、要望
 決勝は、予選より1つ順位を下げて6位となったが、ミスを最小限に抑えながらチーム一丸となって戦うことができた。予想通りに上位の選手とは、パワーやスピード、Dスコアで劣っていたが日本の伝統である美しく正確な体操という部分では、国際舞台で一定の評価を得られたと感じている。具体的に見劣りした部分としては、つり輪の力技の実施(オーバーグリップ、静止の角度)、跳馬の高さと距離、鉄棒の手放し技の数(ヤマワキひねり、モズニク系が多かった)であった。これらの課題を早い段階で対応しなければならないと感じた。また、ゆかのひねり技の技術やあん馬と平行棒の実施に関しては海外選手と比べて対等に戦えるレベルであったと感じた。
 この大会に参加して、選手・指導者ともに貴重な経験をすることが出来たと改めて感じている。今後は、さらに精進して日本男子体操のレベルアップのために尽力していきたい。
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