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2013第10回フューチャーカップ報告

Category : レポート  |  Date : 2013/12/11 10:19

■期日:2013年11月20日(水)~11月25日(月)(6日間)
■会場:Tips Arena Linz(オーストリア・リンツ)
■参加者:監督 木下紘一郎(健伸スポーツクラブ)
■コーチ 寺尾直之(清水ペガサス体操クラブ)、冨岡知之(トミオカ体操クラブ)、安田賢二(サトエスポーツクラブ)
■選手 志田拓巳(サトエスポーツクラブ)、杉本海誉斗(健伸スポーツクラブ)、三輪哲平(清水ペガサス体操クラブ)、北園丈琉(トミオカ体操クラブ)
■日程:11月20日(水)成田空港発 12:25 OS052便-オーストリア(ウィーン)着16:30-オーストリア(ウィーン)発17:15 OS955便-リンツ着17:55着
21日(木)9:00~13:00練習会場で器具慣らし・トレーニング
22日(金)9:00~12:00トレーニング・分習(本会場)、14:00~18:00通し練習(本会場)、20:00~21:00監督会議
23日(土)9:00~11:00ザリ(本会場)、13:15~14:45本会場練習、14:50~15:00開会式、15:00~17:30競技、18:00~18:30表彰式
24日(日)リンツ空港発 8:25OS962便-ウィーン着 9:15-ウィーン発 13:05 OS501便-成田空港着25日(月)8:15解散
■大会報告
試合の約1ヶ月前の国内強化合宿時に試技会を行い、参加選手全員が日本代表として国際大会に初めて出場するため、チームとしての課題や各自の課題をより明確にし、合宿期間に改善を図るとともに、その後も継続して出発まで各所属で調整を行った。しかしながら、最年長である志田拓巳は試技会を行う以前から肩のケガにより試技会に全種目出場はできなかったが、競技会に出場する方向で調整を行った。
第10回フューチャーカップは、男子のみの競技会であり、Junior Code Of Points 2013を適用し、つり輪と平行棒の着地マットの使用が認められ、SPIETH製の器具を使用する。また、大会組織委員会から今年から本会場に設置されるゆかは、スプリング式の新しいものであると事前に連絡があった。
各チーム4人はまとまって演技を行うが、個人総合の成績は、1995年、1996年以前生まれの18歳以下のグループⅠと1997年、1998年以前生まれの16歳以下のグループⅡ、1999年以降生まれのグループⅢに分かれている。また、跳馬はグループⅢのみ125cm、グループⅠとⅡは135cmの高さで実施する。団体総合は、4-4-3制で行われ、チーム内のグループ構成において少なくとも1人はグループⅠにエントリーしなければならないとされていた。
グループへのエントリーとチームのオーダーは、22日の監督会議が始まる前に提出が求められ、監督会議では、競技会は2班編成で行われ、1班は休憩ありの7組のローテーションを行い、2班は1組に2チームで構成され、1チーム2分間のウォームアップの後、競技を繰り返し行うが、組内のチームのローテーションは行わないことが確認された。日本は2班ゆか第1グループ開始であった。また、あん馬においてグループⅢに出場する選手のみ、とびつき台の使用が認められた。
日本チームは、日本時間の20日の12:00に出発し、現地時間の20日の20:00にホテルに到着した。翌日の練習を考慮してすぐに就寝した。
21日は、競技会場ではなくOlympiazentrum Sportland Oberösterreichにて練習を行った。選手たちは積極的に身体を動かし器具の調整を行った。国内合宿の時からのチームの課題であるあん馬については、最初は器具に合わせることが難しい感触であったが、徐々に対応して各自練習を行った。
22日は競技会場(Tips Arena Linz)で練習を行った。
午前中にトレーニングと基本練習を入念に行った。競技場内には陸上競技のトラックが常設されている。その上に各器具が設置されているため、跳馬の助走路の感覚や踏み切り板の調整に時間をかけて確認を行った。
午後は、全員で競技会と同じ種目から審判席に向かって手を挙げて、通し練習を6種目行った。その後、各自課題練習を行った。肩のケガで試技会に全種目行わなかった志田拓巳も本来の演技構成ではなく、内容を変更したものであったが、全種目通し練習を行い、練習後コーチ間でのミーティングで選手の出場グループを確認し、監督会議に出席した。
競技会当日の23日は、1班の練習と競技の時間に本会場の空いているスペースにて身体を動かし、競技会の雰囲気を確認した。
競技は90分間の練習の後、選手入場があり、簡単なオープニングセレモニーの後に第1種目の審判の前に整列し、2分間の練習の後、競技が開始された。
日本チームはゆかからのスタートで、常に第1グループで演技を行った。初の国際大会のため、動きに硬さがあり、2名の選手が着地の際に大過失を犯してしまったが、最終タンブリングでは3名の選手が着地を止める丁寧な演技を実施した。続く課題であったあん馬においても2名の選手が落下してしまったが、つり輪からはベスト3を確保し、最終種目の鉄棒においては4名の選手ともベストといえる内容で演技を行うことができた。
最年長の志田拓巳を中心に一丸となって戦った日本チームはミスがあったものの、目標としていた団体優勝連覇を成し遂げることができた。また、個人総合においてもグループⅠの志田拓巳が優勝、グループⅡの杉本海誉斗が準優勝、グループⅢの三輪哲平が準優勝、北園丈琉が5位と上位の成績を収めた。また国内競技会とあまりかわらないEスコアの採点が行われる中、三輪哲平は6種目通して美しい演技を実施し、Eスコア54.150点を獲得した。
練習の段階から他国の選手・コーチ、観客、メディアの日本に対する注目度は高く、常に注目される中での競技会であった。その中で連覇を成し遂げた選手4名は大きな自信を手に入れたことは間違いないが、着地でいくつかの大過失を犯した日本チームは、他国の選手の着地の強さは見習わなければならないと強く感じた。また、昨年同様に他国のジュニアの強化が進んでいることも強く感じた。
日本代表としての責任を背負い、国際大会の場で他国の選手とコミュニケーションを取り、競技会に出場するという経験は、かれらにとって財産であり、今後の成長に大きな影響を与えることは間違いないといえるだろう。このような素晴らしい機会を与えてくださり、サポートしてくださった日本体操協会の皆様、ならびに関係者の皆様に感謝し、報告といたします。

大会結果

レポート 木下紘一郎

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