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新体操W杯ロシア大会レポート2

Category : レポート  |  Date : 2014/09/07 05:07

現地9月6日、新体操W杯ロシア・カザン大会2日目は、団体総合と個人総合後半(クラブ・リボン)が行われた。

<団体総合>
団体総合にはロシア、イタリア、ベラルーシ、ブルガリア、スペインなど強豪国を含む15ヵ国が出場した。

日本(フェアリージャパンPOLA)はクラブの種目から。ラストの交換が短くなったが、あわてずに対処し、ほぼミスのない演技を見せた。17.250を出し、クラブの得点としては、チームベストを更新した。
ボール&リボンの種目も大きなミスはなく、17.100。もう少し点が伸びても良いと思ったが、こうして堅実な試合を重ねていくことが重要であろう。

総合1位はロシア。最初の種目ボール&リボンではパンシェのローテーションでひとりの選手が大崩れし、その選手が連係でも落下。17.600で、1種目目を終えたところではベラルーシに次いで2位。しかしクラブでは、これまでのどの試合よりも安定した演技で18.600。一気に追いついて金メダルを獲得した。

2位はベラルーシ。最近の試合はミスも多かったが、ここにきてまとまりを見せてきた。両種目とも大きなミスはなく、クラブ17.950、ボール&リボン17.650。

3位はスペイン。ボール&リボンはバラツキが見られたが、クラブではクリアな演技をして、メダルを獲得した。クラブ17.650 ボール&リボン17.250

4位はブルガリア。ボール&リボンは交換が不正確なキャッチとなり、17.050。クラブでも最初の交換で大きく移動してのキャッチとなったが、17.550。

5位は日本とイタリア。イタリアはボール&リボンではミスがなく17.450を出したが、クラブでは連係の投げが大きくなり、キャッチするときに足が場外。4本投げの前ももたつきがあり、16.900。

イスラエルは、ボール&リボンでは安定した演技で17.350を出し、日本を上回ったが、クラブでは足投げの交換で落下し、16.700。7位となった。

総合5位となった日本であるが、着実に上位グループとの差を埋めつつある。世界選手権までに、もう一段階パワーアップし、上位陣を追いつめたいところである。

<個人総合後半>
初日9位につけていた早川さくらは、リボンの出だしのDERで落下。16.500。クラブでももぐり回転でのころがし時に落下して16.300。順位をふたつ落とし、11位となった。
10位と0.05差で惜しくもトップ10入りはならなかったが、全体を通しては安定感が出てきたように思う。落下した箇所の改善は必要であるが、落下しても難度が崩れることなくやれたことは、成長できた部分である。

皆川夏穂は、リボンが近くなり、リボンが身体に触ったり、踏んだりする場面があった。またピボット後のリボンの払いで、リボンの裾が場外し、DERの終末でもリボンと足が場外の床に触れてしまい、場外の減点だけで-0.9。落下はなかっただけにもったいないミスであった。15.900
クラブでは危ない箇所はあったが、よく踏ん張り17.000。皆川も2種目で17点に乗せた。4種目を通じて落下ミスがなかったことは、大いに評価できる点である。総合14位。

総合1位になったのはロシアのKudryavtseva。足持ちのローテーションでリボンが少々身体にからみ、軸が少しずれてしまったが、クラブではほぼミスのない演技を見せた。4種目とも安定感のある演技で、初日トップのMamunを抜き去った。

そのMamunは、クラブの出だしで操作ミス。パンシェのローテーションで大きく崩れて、ジャンプでも落下。全体的に不安定となり、16.750。昨日とはまるで人が変わったような状態となってしまった。リボンでは集中力を持ち直して流れるような演技を行ったが、クラブでのミスが響いて2位。

3位にはベラルーシのStanioutaが入った。リボンの裾がフロア外に出て、17.650となってしまったが、他の3種目はすべて18点台に乗せた。身体も締まってきており、世界選手権に向けて気合いが入ってきた感がある。

4位は同じくベラルーシのHalkina。4種目ともミスがなく、とてもエネルギーのある演技をした。

3位争いをしていた韓国のSonは、リボンのDERで、リボンを投げすぎてしまい、落下。クラブでも落下ミスが出て5位となった。少しでもミスが出ると、彼女の良さがとたんに消え失せる。世界選手権でメダルを獲得するには、絶対に落下ミスをしない、ということが絶対条件であろう。

明日は種目別決勝が行われ、団体は2種目に出場する。
また個人でも早川がフープとボールの2種目に出場するが、強豪揃いの中、2種目でファイナルに出場できることは、日本の新体操の伸びを感じさせてくれる。

レポート 山﨑浩子

団体総合結果
1 RUS 5Clubs 18.600 3+2 17.600 36.200
2 BLR 5Clubs 17.950 3+2 17.650 35.600
3 ESP 5Clubs 17.650 3+2 17.250 34.900
4 BUL 5Clubs 17.550 3+2 17.050 34.600
5 JPN 5Clubs 17.250 3+2 17.100 34.350
5 ITA 5Clubs 16.900 3+2 17.450 34.350
7 ISR 5Clubs 16.700 3+2 17.350 34.050
8 GRE 5Clubs 16.700 3+2 16.200 32.900
8 GER 5Clubs 16.350 3+2 16.550 32.900
10 SUI 5Clubs 14.950 3+2 16.200 31.150
11 UZB 5Clubs 15.050 3+2 15.600 30.650
12 POL 5Clubs 14.900 3+2 15.650 30.550
13 USA 5Clubs 14.700 3+2 15.600 30.300
14 FIN 5Clubs 15.650 3+2 14.550 30.200
15 KOR 5Clubs 15.000 3+2 14.700 29.700