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2015新体操W杯ブダペスト大会他レポート

Category : レポート  |  Date : 2015/08/08 07:59

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現地8月7日、W杯ブダペスト大会初日は個人総合前半(フープ、ボール)、団体総合前半(リボン5)、インターナショナルトーナメント・ジュニア前半(ロープ、フープ)が行われた。

個人総合前半(フープ、ボール)
日本からは世界選手権代表選手の皆川夏穂が出場。最初の種目フープは、非常に落ち着いた演技を見せた。DERのキャッチでプログラム通りではない箇所はあったが、ピルエットの後始末もとても良く、最後まで集中力のある演技であった。17.450

2種目目のボールは、入場してからポーズをとるまでが若干長ったため、最初のポーズに入る前に曲が鳴ってしまった。あわてず演技に入ったが、フープに比べると、少しリズムが取り戻せていない印象であった。しかし、がまんの演技で落下を防ぎ、17.100

前半を1位で折り返したのは、ロシアのKudryavtseva。相変わらず正確な難度と手具操作を見せ、減点箇所を探すのが大変なぐらい完璧な演技であった。フープ19.100 ボール19.150

2位は同じくロシアのMamun。ボールの種目は大きなミスなく演技を終え、18.950であったが、フープではDERの投げが乱れ、回転をやらずに、キャッチすることになった。18.600

3位にはベラルーシのStanioutaがつけている。ダイナミックななかにも繊細な動きを見せ、調子を上げているように見えた。

皆川はフープでは10位、ボールも12位と、良いポジションにつけている。このところ大会での大きなミスが続いていたが、2種目を安定させたことで、自信が持てる出だしとなったであろう。

出場を予定していた河崎羽珠愛は、膝を痛めたため、大事をとって大会を欠場した。

<団体総合前半・リボン5>
今大会には14ヵ国が出場。ロシア、イタリア、ベラルーシなどの強豪国のほか、イスラエル、ウクライナ、ウズベキスタン、フランス、ドイツなどの中堅国も顔をそろえ、世界選手権前のシミュレーションとしては絶好の機会となった。

試技順5番で登場した日本(フェアリージャパンPOLA)は、今大会前にロシア・サンクトペテルブルグで合宿を行い、作品の中身をマイナーチェンジした。また出場メンバーも変えたため、どういう演技になるのか、少し不安がある中での演技となった。しかし、選手たちは冷静であった。前半の連係で若干乱れたが、うまく対処した。またほかにも投げが定位置ではない箇所がいくつがあったが、どれも冷静に対処し、落下を防いだ。作品の中身を変更しているため、まだこなれているという印象は薄いが、リボンに出場した5人のメンバー中、2人が久しぶりの試合出場ということを考えると、及第点を与えることができよう。日本は17.050で、現在3位につけている。

前半1位はロシア。交換での移動や落下もあったが、イスラエと0.05の差で1位となっている。17.500

2位はイスラエル。若干の移動キャッチはあるが、安定した演技であった。17.450

4位はイタリア。パンシェのローテーションに乱れがあり、またラストの連係で落下があった。16.900

5位はウズベキスタン。大きなミスもなく、ダイナミックに演技した。16.800

6位はウクライナ。交換や連係で落下が出てしまった。16.750

7位はベラルーシ。前半は美しい演技を繰り広げていたが、ラストの連係で大きくリボンを投げすぎて、走って追ったがおいつかずに、リボンが場外。16.000

フランスは交換のキャッチが乱れてリボンが体に巻き付き、その対処が遅れてバランスの難度を一人の選手が行わなかった。バラツキも見え、15.850

今年の世界選手権開催地のドイツも、難度がとりづらく、またキャッチの乱れや、ラストポーズが伴奏音楽の終わりと合わないなどのミスが出て15.450。

全体的にはどの国もミスが多い前半戦であった。日本と、イタリア、ウクライナ、ウズベキスタンなどは点差がさほどないため、表彰台に乗るのがどのチームになるかはわからないが、最善を尽くし、表彰台をめざしたい。

リボン出場メンバー
杉本早裕吏/松原梨恵/畠山愛理/国井麻緒/横田葵子

<インターナショナルトーナメント・ジュニア前半>
日本からは喜田純鈴と柴山瑠莉子が出場。
喜田のロープは、大きな技を成功させたあと、気が急いてロープにひっかかるというミスが出た。14.200
フープでも難易度の高い技は成功させながら、得意のパンシェのローテーションで大きく崩れて、両手を床についてしまった。またその直後のジャンプまで乱れてしまい、13.650
しかし、全体的には動きも良く、難度の大きさも出てきている。あと少しの調整がうまくいけば、高得点を出せるようになると思われる。

柴山は2種目とも躊躇なく演技した。ロープでは足投げが大きくなってしまったが、それに合わせて大きくホップしながら回転し、事なきを得た。14.750
フープはよどみのない演技で、ピルエットの終末もしっかりと軸に乗り、完璧な演技であった。15.200

明日は各カテゴリー後半戦が行われる。リセットし、明日もそれぞれの課題にチャレンジしてほしい。

レポート 山﨑浩子