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2015新体操W杯ポルトガル大会レポート3

Category : レポート  |  Date : 2015/03/29 09:36

個人総合、皆川夏穂8位入賞! 団体総合6位入賞。 大会情報へ

現地3月28日、新体操W杯ポルトガル・リスボン大会は個人総合後半(クラブ、リボン)と団体総合後半(フープ&クラブ)が行われた。

<個人総合後半>
個人総合に出場している早川さくらはクラブの種目から。
出だしから少々動きが堅く、クラブを持っている手に力が入っているのがわかる。落下させたくないという気持ちが強すぎるのか動きが堅くなったために、ダンスステップコンビネーション中に、大きく回したクラブを自分にあてて落下するというミスを犯した。ジャンプ中の持ち替えも、着地後の持ち替えとなり、MGキックでのトゥールターンも不正確に。全体的に重さが見えて16.050。

最終種目のリボンも、ジャンプのあとの回転しながらの受けで落下。そのあとはどこでミスしたのかわからないぐらい、落下が続いた。レオタードにリボンのスティックが引っかかるというミスもあり、15.200。
前半2種目と比較して、身体に芯が入っていない感じであった。その原因を究明し、4種目を通して精神力、集中力、体力が持つようにしていかなければならないだろう。

皆川夏穂もクラブの種目から。
出だしの足持ちのローテーションが1回転になってしまったが、ロシア人ばりの難しい手具操作を次々とこなし、非常にエネルギーのある演技を見せた。16.950とわずかに17点に届かなかったが、これまで見た皆川のクラブの中では1番の出来であった。

リボンも手具がよく見えていて、動きも良く17.450。17点台前半ではなく、中盤の得点をもらえたことは、成長の証である。4種目を通じて落下ミスがなく、こうして得点をジリジリと上げていけば、17点後半を出せる選手になっていくだろう。

前半トップのロシアのMamunはクラブのダンスステップコンビネーションで2度落下。ラストのDERでも落下し、16.350。リボンではミスのない演技で19.000を獲得したが、クラブのミスが響いて2位に。

チャンピオンになったのはロシアのSoldatova。リボンではMGキックで床に手をついてしまうミスが出て17.950であったが、クラブはパンシェターンでスライドしても体勢をしっかりと立て直し、18.350。4種目で落下ミスがなく、Mamun、Kudryavtsevaをおさえて金メダルを獲得した。

3位はKudryavtseva。クラブ、リボンともに小さな落下があり、今大会は3位に沈んだ。

4位には韓国のSonが入った。クラブもリボンも大きなミスはなく、実施減点も非常に少ない。試合運びがうまく、いずれも18点台に乗せた。

そして皆川は4種目総合で8位に入賞。W杯シリーズでは日本人初の快挙となった。ベラルーシのStanioutaやウクライナのRizatdinovaなど、今回出場していない選手はいるが、とにもかくにも一歩進めたことは間違いない。

<団体総合後半>
団体総合後半(フープ&クラブ)は波乱の展開となった。

前半トップのロシアは、出だしの連係で、フープの投げが大きすぎて、キャッチはしたものの足が場外。そのあと交換で落下し、連係で落下。その後も連係でクラブが場外。それを拾いに行っているときに2本のクラブが落下した。連係が緻密に入っているために、ひとつ崩れると大きなミスとなってしまう。クラブの投げも足で投げたり、フープを使って投げたりしており、投げるスピードや回転数もわざと速くしている。よりリスキーにすることがいまのロシアのこだわりであるが、今回はそれがあだとなり、15.350。総合5位でメダルを逃したが、今後もこの攻める姿勢を貫いていくのだろう。

日本(フェアリージャパンPOLA)は出だしから非常にクリアな演技を行った。ビートレズメドレーに合わせて場内からは手拍子も起こり、エネルギーも感じられた。しかし最後の交換でクラブがそれ、落下。惜しいミスが出て16.450。モスクワグランプリと比較すると数段良くなっているが、まだ難度の精度が悪いので、その点の改善が必要である。

1位となったのはイタリア。出だしとラストの連係で、3人以上の選手が大きく走り、全体的にクリアな感じはしなかったが、落下ミスはなく、17.400。総合で金メダルを獲得した。

2位はイスラエル。イスラエルのフープ&クラブは非常に面白い作品である。フープとクラブの特性を生かしており、「そんな使い方があるのか」と思わされる。身体難度もクリアで、17.450。ミスの少ないチームなので、このところメダルの獲得率も高い。

3位はスペイン。さほど大きなミスはなく、17.150。

4位にはブルガリアが入った。リボンの種目は3度の落下で出遅れたが、今日はいくつか不正確なキャッチはあったもののエネルギーのある演技で挽回。17.550で総合4位。

5位にロシアで、6位に日本となった。

リボンの種目で日本より上にいたウクライナは、連係でクラブが落下。その処理をしているときにフープが場外。後半は演技がよくわからなくなり15.100。

中国は大きなミスがあり下位に沈んだが、身体難度もクリアで、作品も工夫されているので、できあがってくると怖い存在となるであろう。

明日は種目別決勝が行われるが、日本は両種目に出場。
また皆川、早川、ジュニアの喜田純鈴、柴山瑠莉子と、今回日本から出場したすべての選手が決勝に登場する。