北京五輪女子体操競技合宿レポート

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 6月7日、ナショナルトレーニングセンターで第2回合宿を行っている北京五輪女子体操競技日本代表はこの日行っている試技会を報道公開した。演技は各種目NHK杯の平均得点の低い順にオーダーが組まれ、開始種目は本番と同じ段違い平行棒から行なわれた。
 試技会後、塚原千恵子女子監督は、大過失もあったが、初めての試技会実施で、練習では見えてなかったところがわかるなど満足のいくものだったと語った。器具慣れとA得点アップを含めた演技構成の整理に重点を置いた第1回の合宿から引き続き、器具対策を進め、姿勢欠点の少ない選手の揃ったチームの魅力を生かし、今後の強化を進める。
【上村美揮】
 跳馬とゆかでミスを出しましたが、体力的な面と器具あわせの問題なので今後対処していきたいです。キャプテンとしては頼りないと思いますが、周りの助けを借りながら、一人ひとりが役割を十分に発揮できる、明るく元気なチームにしたいです。
【大島杏子】
 絶好調とはいきませんが、大きなミスなくできて状態はいいです。オリンピック経験者としてみんなに伝えられることはあると思いますが、平常心で失敗を恐れないように思い切って演技すること、そしてチームが暗くならないように、自分の前向きな姿勢をみせていければいいと思っています。
【美濃部ゆう】
 平均台とゆかでミスが出てしまいましたが、ミスしないように調整していきたいです。いつも練習している仲間が多いので初代表という緊張はありません。今、少し器具に合わせるのに苦労していますが、がんばって克服したいと思います。
【黒田真由】
 西日本学生選手権に出場したこともあり、ずっと日本社製の器具で練習をしていて、ようやく外国製の器具の練習を進めているところです。世界選手権の経験があるので新しい選手を引っ張っていきながら、自分としてもチームに貢献できるようにしたいです。
【新竹優子】
 オリンピック代表になったことで周囲の注目が高まり少し緊張しますが、大きなミスなく初めての試技会を終えました。ミスを出さなかったことで代表入りを果たせたし、それが自分の持ち味だと思います。安定感のある演技の精度をもっと高められるように練習していきたいと思います。
【鶴見虹子】
 けがは回復しました。ただ、まだまだ細かいところまで気を配って練習する余裕のある状況にまで達していません。また天津の大会に出場したとき、中国選手の練習に取り組む姿勢をみて、まだまだ自分に甘さのあることに気づき、とても影響を受けました。もっともっと練習をして自分の演技を高めていきたいと思います。