第62回全日本選手権事前会見

報告者:

■中瀬卓也(徳洲会体操クラブ)
 まずは団体6連覇がかかっているのでチームに貢献できるように頑張りたいです。北京五輪を戦って、2、3種目はトップを狙えるように強化をした方が結果的に個人総合にも繋がると思いました。自分では鉄棒、ゆか、跳馬が狙えると思ってます。今後、団体決勝が5-3-3制になる予定ですが、チームのバランスを保つには個人総合を戦える選手を揃えた方がいいと思ってます。自分もあん馬が苦手ではありますが、オールラウンダーで頑張りたいと思います。
■坂本功貴(順天堂大学)
 今回は団体戦だけの出場となります。インカレから全く練習ができてません。2週間実家に帰ることもあるなど、休養に当てていました。左足の足の裏に出来た腫瘍(しこり)の影響で、ゆか、跳馬は練習してません。そんな状態なので、五輪時からは構成を変えてないものの、通せるかが危うい状態です。そして、4種目のみの出場であり、個人総合決勝には残れないということで、今回は団体のみと決めました。腫瘍に関しては、立っているのも痛いくらいです。大学一年の最後くらいからできていて、だましだましで乗り切ってました。豊田国際も出ることになりましたが、あん馬、つり輪に出場するので、足の影響は着地だけですので大丈夫だと思います。
■沖口誠(KONAMI)
 五輪はゆか、跳馬のみの出場で筋肉が落ちてました。首の痛みも治ったこともあり、この2週間で戻せた感じです。技としても従来のものに挑戦できるようになりました。体力的に2日目まで持つかが心配ですが、ナショナルチームに入るため、五輪代表選手に与えられる枠ではなく、今大会の順位できちんと資格を得られるよう、頑張りたいと思います。今回、ゆかの構成を変えて、2本目のシリーズの組み合わせを変えました。通しでは2回くらいしか成功してませんが、いつも試合会場では調子が出せる方なので心配はしてません。逆にパワーが出すぎて失敗するかも・・・というくらいです。
■内村航平(日本体育大学)
 ゆかの練習でぎっくり腰になり、1週間練習を休みましたが、2週間前に復帰しました。今回は予選から団体決勝まで、三日間すべて6種目演技するので、ノーミスで終えることが今大会の目標です。今大会には冨田選手が出ませんが、優勝のチャンスとかいう前に「一緒に回りたかった」という寂しい思いがあります。ゆかで五輪、インカレとミスをしてしまっているので、今回は同じミスをしたくないです。五輪の個人総合で2度落下したあん馬も、大会前、腰が痛い中でも朝からしっかりと練習ができたので自信に繋がりました。大会に見に来て下さる方には、得意であるゆかのひねりの正確さを見てほしいと思います。
■鶴見虹子(朝日生命体操クラブ)
 今回は平均台以外のAスコアアップを狙ってきました。技が増えた分不安も増えましたが、その分練習も一杯してきました。新しくしたところで心配のあまり焦ってやってしまうことがあるので、リズムよく演技したいと思います。跳馬ではユルチェンコとび1回ひねりを2回ひねりにしました。段違い平行棒でも閉脚シュタルダーからイエーガーまで高難度の4つの技を連続させます。一昨年からの三連覇もかかっていますがその意識はありません。あくまで練習どおりの演技ができるように心がけたいと思います。
大会会場全景
会見に臨む内村選手