アジア選手権種目別1日目

報告者:

■男子ゆか
・星 陽輔
 最後の2回ひねりまで着地は決まったが、Aスコア5・5で得点伸びず。
・山室光史
 跳躍系シリーズでAスコアを伸ばせず、団体・個人の6・4から6・1に。最終タンブリングの後方宙返りでハーフひねってからの前方2回宙返りは着地もピタリ。
■あん馬
・星 陽輔
 馬端での下向き転向で大きく足割れ。旋回のバランスを崩したままで、スピードもいまひとつ。下りはまずまず。
・馬場亮輔
 序盤はまずまずの入りだったが、下向きでの移動でややバランスが崩れ、旋回が不安定に。馬端では危ない場面もあったが、よくこらえる。下りは少し動いてしまった。
■つり輪
・田頭 剛
 十字倒立がやや高め。それでも力技の連続をスムーズにこなし、波に乗る。倒立はやや動き、下りも一歩。ただ、全体的な線は美しく、見応えのある演技。
・山室光史
 中水平の位置がやや高かったが、十字倒立への連続技はスムーズに決まる。倒立もまずまず。下りでわずかに一歩。結局0・025点差で2位。着地が勝負を分けた。
■女子跳馬
・上村美揮
 1本目はやや跳躍が小さくなったが、着地はわずかに1歩。2本目が跳躍がさらに小さくなり、尻もち。
■段違い平行棒
・上村美揮
 イエーガーのシークエンスもきれいに決まり、円熟製の高さを見せつける演技。ただ、着地が1歩動いた。
・鶴見虹子
 団体でやや身体の反りが出た倒立部分もこの日は問題なし。棒上での持ちかえ一回ひねり→イエーガーまでの新しい構成もきっちり決め、着地はピタリ。終始線の美しさと躍動感を兼ね備えた動きで目を引いた。
▼山室光史(日体大)
-ゆかはAスコアが下がってしまった
「ゆかは予定していた技ができなかった。いままでそういう風になったことなかったので、どんな大会でもそういう風にならないようにしなければ、という課題になった」
-跳躍系のシリーズでの難度不足だった
「1回半のはずがハーフになってしまった。1節目でハーフを使ってしまったので、2度使えなかった」
-つり輪は最後着地の差だった
「そうですね。自分的にいい出来だったし、力技の姿勢は優勝した選手の方がよかったので、負けてもしょうがないかな、と」
-銀2つは誇れる成績
「そうですね。まあ、金の方がよかったけど(笑)。しょうがないなという部分が強い。課題を感じた部分の方がでかいんで。収穫と課題の両方。まあ、ちょっと疲れてますね」
▼星陽輔(セントラルスポーツ)
-結果については
「まだまだ、みたいな感じ」
-体力的にきつかった
「自分ではいけると思っていたけど、身体がついてきていなかった感じ」
▼馬場亮輔(KONAMI)
-硬さはなかったように見える
「種目別にせっかく残ったんで、思い切りやろうと思った」
-後半ややばたついた
「ちょっと(メダルを)意識してしまった。でも、あしたもあるんで、また頑張りたい」
▼田頭剛(順大)
-堂々の演技だった
「出来はよかったです。僕のベストスコア、満足です。周りのレベルは高かったけど」
-国際大会は初めて
「その中でいい経験できた。ジュニア時代も含めて、全部初めてなんで」
-あしたは跳馬で何を跳ぶ
「ロペスとローユン。やっぱり得意種目なんで、メダル狙ってやっていきたい」
▼鶴見虹子(朝日生命ク)
=ドーピング検査に時間がかかり、試合後4時間近く拘束…
-金メダル3つめ
「うれしいです。きのうより、だいぶ点数がよく出て、そこはうれしかった」
-内容は満足?
「きのうの方が、中(新しい構成の部分)はよかったと思うけど、着地が決まったのできょうはそこがよかった」
-試合前は「なるようになれ」だったけど
「きょうは練習が結構よすぎて心配だったけど、練習通りにできてよかった」
-試合後は大変だった
「あしたもあるので、早く寝ようと思う」
-あしたの意気込み
「ふつうにがんばります」
-意識するポイントは
「あんまりそういうのは考えないでやりたい。全体的にふつうに。ふつうが一番。ノーマルで」
▼上村美揮(朝日生命ク)
-跳馬は残念だった
「失敗がすごく悔しい」
-でも、段違いはいい演技
「段違い平行棒はやるべきことができた。順位は気にしないで、自分の演技ができたのでよかった」
-これでこの大会での演技は終了
「最後が跳馬じゃなくてよかった。よかったと思う。頑張りました」
▼佐藤寿治・男子チームリーダー
-種目別前半を振り返って
「全種目でメダルを取れたんで、まずいいかな、と。あん馬で韓国が1、2取ったりしているんで、団体、個人、種目別とすべてで優勝にからんでいくような強化を進められればと思う」
-山室のつり輪は着地の差
「そうですね。惜しかったですね。でも、内容的にはよかった。団体の時よりもよかったかも。姿勢でもう少しきちっとできればな、という部分もあるけど」
-田頭も健闘した
「若手でこういう舞台にきてベストスコア、最後の着地で踏ん張るところまで自分でコントロールできていたので、いい経験ができていると思う。Aスコアがもう少し伸びてきたら、表彰台に上れる。得意な種目ができて、自信がいい方向に働いている」
-あしたは最終日
「すこしでも上位に食い込めるように、選手に思い切ってやってもらうだけ」