日本・スタンフォード大対抗戦現地レポート

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期日:2009年2月27日
場所:アメリカ・カリフォルニア
<あん馬>
 NCAAルールにより、アウェイチームはあん馬からのスタートとなり、変則的なローテーションの中、競技会が実施された。
 最初の演技者は宗像で、非常に緊張感の高い中落ち着いた演技を実施し、トップバッターの役割を見事に果たした。その後、田頭は若干演技中に不安定な部分があったが、粘り強い演技で何とか落下せずに演技を終了した。古賀も持てる力を十分に発揮した演技で得点を重ねたが、続く寺尾が終末技でひねりを完了することができず、終末技なしと判断されてしまった。続く山本も器具上落下や終末技での減点が多く得点が伸ばせない。最終演技者の小泉にプレッシャーがかかる状況となったが見事に演技を行い何とか次につなぐことができた。
<ゆか>
 最初の演技者は伊藤で、ラインオーバーがあったものの内容は良かった。続く寺尾、渡邊、山本と相次いで大きな失敗があり非常に悪い雰囲気となったが、古賀、宗像が最高の実施で悪い雰囲気を払拭し、次の種目へとつないだ。
<跳馬>
 今回のチームの得意種目であり高得点を獲得できることから集中して演技を行った。伊藤がドゥリックスの着地で尻もちをつく失敗以外、すべての選手が素晴らしい実施で流れを作ることができた。
<つり輪>
 跳馬で作った流れを活かしてのつり輪は出場選手全員(小泉・寺尾・伊藤・田頭・渡邊・古賀)が素晴らしい実施で15.000以上の得点を獲得した。特に日本選手のスイング系の実施は素晴らしく、高い評価を得ていた。
<鉄棒>
 4種目終了時点でスタンフォード大学に1.400の後れを取っていたため、高得点の獲得が必要な状況であった。最初の演技者は山本で、前回のPCC競技大会時でミスを出していたが、今回は日本チームに流れを作る素晴らしい演技であった。その後の出場選手(田頭・寺尾・渡邊・古賀・小泉)も非常に良い実施で最終種目において逆転の可能性を残した。
<平行棒>
 最終種目となった平行棒。最終種目へ入る時点でスタンフォード大学との差は-0.400。最初の演技者は宗像で、演技途中で若干腕を曲げる部分があったが、全体的には良い演技であった。続く田頭も素晴らしい実施で逆転への期待が膨らんできた。しかし、古賀が棒下宙返りひねり倒立でバーを持つことができず落下。その後は丁寧な演技を行ったが高得点を期待していただけに非常に悔やまれる失敗であった。寺尾も前半は完璧な演技であったが、終末技の着地で尻もちをついてしまい、逆転するためには誰も失敗できない状況になった。次の演技者は山本で、非常にプレッシャーのかかる状況であったが、素晴らしい演技で最終演技者の渡邊に望みを託した。スタンフォード大学の演技が終了し、ただ一人演技を行う中、非常に落ち着いた演技を行い、内容も素晴らしい内容で最高得点を獲得し、最終的に1.200の差をつけてスタンフォード大学に勝利することができた。