男子ユースオリンピック予選

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 3月に幕張メッセで開催されたアジアジュニア選手権で個人総合優勝した野々村笙吾選手(市立船橋高校)、同団体優勝メンバーの中邨晃輔選手(洛南高校)をはじめとするジュニア選手が出場して競技が行われた。
 競技はジュニア規則で実施されるため、跳馬以外の5種目では8技のカウントとなる(一般規則では10技)。また、種目ごとに禁止されている技もある。
 そのため、通常は一般規則よりもDスコアは低くなる。
 前半は野々村選手、岡準平選手(鯖江高校)がトップ争いを演じていたが、岡選手は鉄棒でアドラーひねりが戻ってしまい、ダブルスイング。野々村選手は平行棒のチッペルトでバーの上に乗ってしまい、さらにゆかでも後方伸身宙返り2回半ひねり~前方宙返りひねりでお手つきをしてしまい得点を伸ばせなかった。
 そんな中、池谷幸雄体操倶楽部の神本雄也選手、谷田部梢平選手が順調に得点を積み上げワン・ツーフィニッシュとなった。
 1位の神本選手は全体的に他選手より高いDスコアを達成しており、さらにミスも少なかった。
 とりわけ平行棒の演技内容は素晴らしく、以下のような内容だった。
 前振り上がり開脚抜き倒立~棒下宙返りひねり倒立~棒下宙返り~車輪ディアミドフ~モイ、チッペルト~ヒーリー支持、後方屈身2回宙返り下り
 競技全体の印象としては、昨日の全日本1日目よりも大きなミスが少なかったように思われた。つり輪の終末技で、前方屈身2回宙返り下り、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり下り、後方伸身2回宙返り1回ひねり下りなどが複数の選手によって行われ、実施も安定していた。