体操JAPAN CUP2010 男子事前記者会見

報告者:

HAMBUCHEN選手(ドイツ)
 緊張は少しずつ高まってますが、器具の準備もよく出来ていて、試合はとても楽しみにしてます。明日、団体戦ではあん馬からのスタートということで、今日の練習ではあん馬を重点的に調整し、その他の種目は昨日しっかりと練習をしたので軽い練習に留めました。前回は団体では3位ですが、今回は厳しい戦いになると思います。しかし、ベストの演技をすればメダルのチャンスもあると思います。内村選手にも注目してますが、ドイツチームは21日から日本に来ていて、コナミの選手と一緒に練習をしてきました。ですので、彼らにもベストを尽くしてほしいですし、いい戦いが出来ればいいなと思います。(世界選手権銅メダリストの)田中選手に対しても、NHK杯の日本選手の演技は見ることが出来ましたので、技術的にも実施面でもトップクラスと思うので、注目してます。日本にもドイツのファンがいてくれてとても嬉しく思ってますし、明日、日本のファンの方々にもいい演技を見せられればいいなと思います。皆さんには鉄棒が一番得意ですので注目してほしいですし、ゆかと平行棒も得意としてますので、いい演技が出来ればいいなと思います。(ヨーロッパ選手権での団体優勝について)三つの要因があると思います。まず、みんな若くてチームがとてもよかったこと、次に誰も失敗をしなかったこと、そして最後は、アイスランドの火山の影響で、ロシアチームが参加できなかったことです。他のチームでも来れなかったところはありますが、ロシアが来ていれば難しかったかもしれません。(昨年の世界選手権での怪我の回復具合について)怪我そのものは完全に治ってます。ただ、しばらく跳躍系の練習が出来なかったので、今一番難しいのは跳馬です。以前出来ていた技が100%戻った訳ではないかもしれません。その他の種目では完全に戻ってます。
HORTON選手(アメリカ)
 試合前の今の気分はいいです。チームも自信を持って試合に臨めると思います。今日の練習では技とか通しではなく、メンタル面の準備をすることを重点的に行いました。世界選手権に向けていくつか新しい技を習得しようとしてますが、演技構成は昨年とほとんど変わっていません。つり輪は少し難度を上げ、ゆかは足の故障があるので、明日は団体戦でもあるので少し難度を落とします。内村選手についてはいつも意識してます。彼は名実共に世界一ですし、試合に出るみんなが彼のようになりたいと思っていると思います。毎日練習中にどうやったら彼に勝てるか、近付けるかを考えてます。しかし、自分がよくなれば彼もよくなるという具合なのですが、少しでも近付ければと思います。彼は全種目素晴らしいです。彼の演技は美しく、且つ高い難度があり、尊敬の念を抱いてます。今回のアメリカチームは若く、経験の浅いチームですので、安定した演技をするのが目標です。昨晩、みんなで話し合い目標を決めました。それは18演技中8演技の着地を止めるというものです。鉄棒では今回はカッシーナはしません。種目別決勝があるときに行う技ですし、団体戦ではリスクが高いので、安定性を重視して抜きます。しかし2回宙返り3回ひねり下りはやります。個人総合では、目標は内村選手を脅かすことです。また、自分の調子もいいので、彼にどれだけ近付けるか見たいと思います。(日本のファンに向けて)日本の体操を楽しみにされているでしょうが、アメリカの体操もエキサイティングなので是非応援してください。日本に来れてとても嬉しく思います。自分の演技については是非鉄棒を見てほしいです。内村選手との戦いはとても面白いものになると思います。
内村航平選手
 昨年も出て、ホームでいい試合が出来て、いい思い出がある大会ですので、今回も楽しい試合になりそうだなという気持ちです。昨日6種目一通り練習をして、感触をつかんでいたので、今日はあん馬と鉄棒の手放し技を確認した程度で今日の練習は終わりました。団体戦ではチーム一丸となって優勝を目指したいと思います。個人総合ではしっかり自分の演技が出来れば結果がついてくると思うので、満足のいく演技をしたいなと思います。世界選手権で優勝したということで、海外選手からはそういう目で見られていると思いますし、観客のみなさんもそういう目で見ると思うので、ミスのないいい演技が出来ればいいなと思います。海外からもすごい選手がたくさん来ているので、海外と日本の選手を比べて、日本の演選手が美しいなと思わせる演技がしたいと思います。団体戦連覇のためには、ミスがなければ確実に優勝できるチームと思うので、ミスが出ても美しい演技が出来れば結果はついてくると思います。