体操JAPAN CUP 2010 女子団体日本チーム記者会見

報告者:

塚原日本女子監督
 今年の世界選手権の前哨戦ともいえる団体戦でしたが、北京五輪で日本の5位の一つ上であったロシアが今回ベストメンバーと聞いており、そのロシアと4点差をつけられて、跳馬、ゆかで差がありました。跳馬の難度はもう少し上げなければならず、ゆかのアクロバット系の高さでも差が見られましたので、この2種目は強化をしなければいけないと思いました。また、平均台では今日はミスが出てしまい、1.5点相当位になると思うので、今回のロシアとの差は実質的には2.5くらいではないかなと思います。跳馬ではロシアはユルチェンコ2回半ひねりが出来る選手が今日はそれをやらなかったりして、(世界選手権では)もう少しレベルアップしてくるのではないかなと思います。私自身も構成、減点という面で勉強になったので、日本の方向性を研究して、もう少し点が取れるようにしていきたいと思います。今回のロシアとの点差は、少し大きいと感じました。来年の世界選手権で(ロンドン五輪団体出場権が確定する)8位に入るには、ロシアと接近して1点差くらいでいきたいなと思ってます。ロシア選手は練習では失敗してますが、ヨーロッパ選手権などで試合慣れしているなと思いました。日本選手ももう少し国際大会を経験させないといけないと思いました。
田中理恵選手
 跳馬とゆかの出場でしたが、2種目とも自分の演技が出来たと思います。ゆかはトップバッターで、後の選手に響かないように、しっかり笑顔で演技をしました。チームの雰囲気もよくて、2種目だけでしたが、大島選手の次に年長だったので、下の選手に声を出して、チームの雰囲気をよくしようとしました。世界選手権に向けてはDスコアを上げないといけないし、着地の減点がないように、しっかり練習をしていきたいと思います。5-3-3制はミスが絶対出来ないというルールなので、日々の練習も5-3-3制のイメージをしっかりと持って、また、練習をたくさん積むのも自信に繋がるので、そういう点を意識していきたいと思います。
新竹優子選手
 今日は平均台でミスが出てしまったのと、跳馬と段違い平行棒ももう少しいい演技が出来たと思うので、明日はそれを修正してもっといい演技が出来るように頑張りたいと思います。平均台は、練習のときに出たミスを考え過ぎてしまったり、失敗したくないという気持ちが出てしまいました。5-3-3制は3人の得点が入るのでミスが許されませんが、逆に言えば、ミスが無ければチャンスがあるということなので、それを生かして、ミス無く出来るようにしたいと思います。
鶴見虹子選手
 今日は段違い平行棒からで、自分の演技が出来ましたが、平均台で堅くなって自分の力が発揮できなかったので、明日はそれを反省してしっかり演技をしたいなと思います。段違い平行棒は、新しく入れたトカチェフに行くまでの技の流れがよかったので明日も同じよう出来ればいいなと思います。平均台は、完璧にやろうとして堅くなり、思い切った演技ができなかったので、明日は失敗を恐れずに思い切ってやりたいと思います。日本チームは北京の時がそうだったのですが「失敗しない」というのが売りだったと思います。それを考えると5-3-3制は日本にとっては有利なところもあると思うので、ロンドン五輪でも失敗しない完璧な演技をやっていきたいと思います。
山岸舞選手
 試合前はすごく緊張してましたが、試合が始まる頃には緊張が解けてきていい感じで試合に臨むことができました。また、チームワークもよく、みんな笑顔で試合が出来たのでよかったと思います。5-3-3制は3人全員の点数が入るということは、みんながいい演技をして、失敗しないようにしないといけないので、事前の練習が大事だと思います。自分は今回、ジャパンカップ前の練習でミスなくこなして自信が付いたので、これからもそういうことを意識して、雰囲気に飲まれないようにしたいと思います。
大島杏子選手
 段違い平行棒とゆかに出場しましたが、全体的に演技に堅さがあって、反省点が残る試合だったと思います。チームとしては、何度か失敗しそうなところもありましたが、何とか失敗せずにうまく繋げていけたのでよかったと思います。自分よりも下の選手の方がしっかりしているところがあって、そこに助けられている面もあるのですが、やはり自分が一番しっかりしないといけないと他の選手に迷惑がかかってしまうので、そこは自分の気持ちをしっかりと強く持ってやらないといけないなと思います。5-3-3制は北京五輪(※6-3-3)と昨年のジャパンカップでも経験しましたが、自分の印象としては心臓に悪いなと思います。ミスをするとチームの点数に影響してしまうので、いつもより緊張してしまいますが、その3人の中に入るということは期待されているということなので、きつい部分もありますが、自信を持って演技をしていければいいなと思います。