ロッテルダム世界選手権現地レポート（女子団体決勝）2
現地10月20日女子団体決勝第2ローテの模様をレポートします。
＜第1セッション＞
■中国
＜段違い平行棒＞
JIANG,Yuyan 、シュタルダートカチェフ～パク（落下！）、大逆手系ひねり連続～前方車輪回半ひねり～トカチェフ、伸身月面（大きく前に1歩）。
HUANG,Qiushuang 、大逆手エンドー1回ひねり、大逆手系ひねり連続、イエガー～パク（バランスを崩し停滞！）、後方伸身2回宙。採点に時間がかかる。
HE,Kexin 、大逆手系ひねり連続、イエガーひねり～イエガー（成功し大歓声）、大逆手1回ひねり～伸身イエガー～パク、ほん転、大逆手車輪1回半ひねり～月面（着地見事に決める。あれだけ待たされてのこの演技は素晴らしい）。
落下、そして停滞と2選手が続けてミスを出し、さらに演技スタートを待たされてのHEの演技は素晴らしかった。しかし、チームとして失速。
■ルーマニア
＜平均台＞
IZBASA、片足踏切屈身前宙、前宙、片足水平上げ1回ターン、開脚前宙～後転とび～後方開脚宙、交差とびひねり、側宙1/4ひねり、後方3回宙返り下り（ややひねり不足、左前に1歩）
PORGRAS、開脚前宙～羊とび、後転とび～閉脚後転とび～後方閉脚伸身宙返り、交差輪とび、屈身側宙（ややバランス崩す）、かかえ込み側宙、交差とび～後方宙、後転とび連続～後方屈身2回宙（後ろ1歩）
DRAGOI、前宙、開脚前宙～後転とび～後方開脚宙、片足水平上げ1回ターン、交差とび～側宙（ややバランス崩す）、かかえ込み側宙、片足上2回ターン（予選で落下したが今日は成功）、後転とび～閉脚後転とび～後方宙2回半ひねり
落下の危険性の高い種目を大過失なく乗り切る。
■オーストラリア
＜ゆか＞
BONORA、後方宙2回ひねり着地止める、後方宙2回ひねり、片足上2回ターン、後方宙1回半ひねり～ロンダート～後転とび～後方宙1回ひねり、後方屈身2回宙。いい演技。
BRENNAN、月面で前のめりに、後方かかえ込み2回宙着地前にとぶ、伸身前宙～前宙1回ひねり～ジャンプ、後方屈身2回宙。
MITCHELL、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙～ジャンプ、屈身月面前に1歩、しゃがみ立ち2回ターン、後方宙2回半ひねり～伸身前宙、後方屈身2回宙小さくとぶ。
平均台の失敗を挽回。
■日本
＜跳馬＞
鶴見虹子、ユルチェンコ1回ひねり着地後ろにとぶ。
田中理恵、ユルチェンコ1回半ひねり着地ほぼ決める。
小沢茂々子、ユルチェンコ2回ひねり後ろに大きく1歩（高さは十分）。
それぞれが実力を発揮。
＜第2セッション＞
■ロシア
＜段違い平行棒＞
DEMENTYEVA、閉脚シュタルダー、イエガー、車輪とび1回ひねり～トカチェフ（落下！）、後方伸身2回宙前にとぶ。
MUSTAFINA、シュタルダー１回ひねり～フットシャポシニコワひねり、閉脚シュタルダーひねり～屈身イエガー、閉脚シュタルダー1回ひねり～トカチェフ～パク、シュタルダーひねり、フット１回ひねり～月面ひねり（着地決める！）
NABIEVA、フット伸身トカチェフ（落下！）、フット伸身トカチェフ～パク、閉脚シュタルダーひねりになりけ上がり振り上げひねりを試みるがバランスを崩し落下！６－３－３形式で致命的！、ダバイ！という声が響き渡る。閉脚シュタルダー1回ひねり～フットシャポシニコワひねり、フットひねり～イエガー、フット～フット1回ひねり、月面前に1歩。
予選トップのロシアに大きな試練。最初の演技者の落下でプレッシャーのかかる中、MUSTAFINAが最高の演技。NABIEVAが2度落下し、意気消沈している中、すべてがチーム得点になることからチームメートが必死に応援。最後までやりきる。
■アメリカ
＜平均台＞
RAISMAN、交差とび～後方宙、後転とび～閉脚伸身宙（大きくバランスを崩す）、交差とびひねり～後方屈身宙、前宙～後転とび～後方開脚伸身宙、交差とび1回ひねり、、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り下り（後ろ1歩）
SACRAMONE、屈身前宙上がり、交差とび1回ひねり、前宙、後転とび～後方伸身宙、ジョンソン、屈身前宙（足を外しかける、ポディウム練習から不安あり）、後転とび連続～後方屈身2回宙（後ろ1歩）
BROSS、しゃがみ立ち1回ターン、後ろとびひねり前宙（大きくバランスを崩す）、開脚前宙～後転とび～後方開脚伸身宙、交差とび～後方宙、羊とび、交差輪とび、かかえ込み側宙、前宙（やや動く）、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り下り（前に1歩）
落下はなかったが明らかにバランスを崩すシーンは、ロシアにプレッシャーをかけるに至らなかった。
■イギリス
＜ゆか＞
CAIRNS、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り～鹿とび、後方宙3回ひねり、後方宙1回半ひねり～前宙1回ひねり、片足上の2回ターンひねり不足、後方宙2回半ひねり。まずまずのでき。
WHELAN、テンポ～後方宙3回ひねり（ひねり不足でとぶ）、後方宙1回半ひねり～ロンダート～後転とび～後方宙2回半ひねり着地1歩、後方かかえ込み2回宙後ろにとぶ、後方屈身2回宙数歩後ずさりライン0.1。
TWEDDLE、後方宙1回半ひねり～ロンダート～後転とび～後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り～鹿とび、後ろとびひねり前方屈身2回宙返り～開脚とび、交差ひねりとびが開脚のない中途半端なものに、後方宙2回半ひねり～前宙1回ひねり着地決める。
細かなミスが続き、団体予選の時の勢いが薄れる。
■イタリア
＜跳馬＞
FERRARI、ユルチェンコ1回ひねり（後ろに大きく動く）
PREZIOSA、ユルチェンコ1回ひねり（後ろに1歩）
LICCHETTA、ユルチェンコ1回ひねり着地ほぼ止める。
FERRARIは1回ひねりに難度を落としミスのない演技を選択。