ロッテルダム世界選手権現地レポート(男子団体決勝インタビュー)

報告者:

植松鉱治選手
 一種目めのゆかでは自分でも堅くなっているなぁとは感じていた。演技をしてみるとそんなに悪くなく、思い切って演技ができた。そこからあん馬、つり輪と空いて、跳馬からすべて演技したが、跳馬で待っている間に体が堅くなってミスを出してしまったのが悔しい。国内とはそんなに緊張感に変わりはない。逆にこちらの方が会場の乗りがよくて、チームとしても世界選手権を楽しめたと思う。最終種目までの点差は知っていた。技を抜くとかの考えはまったくなかった。思いっきりやって、自分の力を発揮しないと中国には勝てないと思っていた。個人総合は、明日起きたら体のあちこちが痛くなっていると思うが、自分の精神力と戦いながら、日の丸を背負っているということを忘れずに頑張りたいと思う。
小林研也選手
 緊張はめちゃくちゃしたが、落ち着いて自分の演技に集中することだけ考えた。(予選で失敗した)あん馬からだったが、ゆかに入る前に会場の雰囲気は確認できて、緊張感も味わえた。あん馬のときはそのときよりも緊張感が少なかった。(見事にあん馬が通ったことについて)試合では失敗することが多く、ここ一番というところでミスをすることが多かった。なので今日あん馬を成功させることが出来たというのはうれしかった。(跳馬は7.0の技がありながら演技できなかったことについて)器具が変わって跳べないようでは駄目だなと。どんな状況、場所でも、安定した7.0の技を跳べるように練習しないといけないと思うし、まだまだ甘いと思う。中国はほぼミスがなかったが、日本ではミスが出た。何の種目に出たいという拘りはないが、出る種目で失敗しない演技をやりたい。
中島立貴選手
 
 ゆかは緊張がひどく、周りが見えなくなっていた。自分で緊張しているのがわかり、気がついたら演技が終わっていた。それで一気に落ち着いてあん馬はいつも通り通せた。(あん馬の成功については)ゆかをやっておいてよかったと思う。ゆかは上がってしまうといつものやり方と変わってしまうので、今日は技をやるのに精一杯だった。あん馬については、予選でも通って、今日も通るだろうと思っていた。(あん馬は今はリザーブとなっているが)予選の自分の出来には満足している。ただ、価値点が少ないだけ。今後はこの前やっていたショーンを戻すか、シュピンデルを練習か、全日本まで一ヶ月しかないが、帰ってからやってみて決めたい。平行棒も、ゆかも技を上げたい。中国との実力差はそんなにないと思うし、むしろ勝っている部分もあると思う。次にやったら勝てると思うし、自分もそのときにはチームに入っていたい。
内村航平選手
 つり輪以外全部出たが、鉄棒は着地は決まったが、アドラーでミスがあったので、そこは悔やまれる。緊張はしてなかったが、予選でもミスをしていたところで、抑えながらやった為にミスに繋がったかなと思う。肩はそんなに気にならず、予選のときよりもいいコンディションであったので、今日は自信はすごくあった。中国については、試合をしながら勝ち負けは意識しないが、一緒に回っていて強いなとは思った。(チームとしてミスが出たことについて)鉄棒のときには自分が取り返してやろうと思い、着地は止めなきゃいけないという気持ちでやった。(個人総合に向けて)今日は鉄棒以外はいい演技ができたので、明日はしっかりと鉄棒が通るようにそれだけを考えて、着地もしっかりと止めるようにしたい。点数とか順位とか気にせず、見に来てくれる人たちに自分の演技を見せ付けるような感じで頑張りたい。種目別については、団体メインで考えているので、あまり考えてなかったが、残ったからにはしっかりと演技をしたい。
山室光史選手
 多少緊張はしたが、中味としては悪くない演技であったので、自分ではいい試合が出来たと思う。失敗して勝てるほど甘くないなと思った。
田中和仁選手
 悔しいというよりみんなに申し訳ない。助けてもらってばかりだったので。また来年代表に選ばれて、みんなで団体戦を頑張りたい。鉄棒は意地でも持っておきたかった。落ちた前に体が流れたので、手を入れようとしたら、思ったところにバーがなかった。それほど緊張せずに演技には入れた。いつも通りを心がけていた。伸身トカチェフの後の技が抜けたので、後半に技を増やそうとしたが、今やるべき技が疎かになってしまった。海外の器具だからという影響はなかった。大した技が入ってないので・・・。この団体の悔しさを来年晴らしたいし、全日本種目別で立ち直った姿を見せたい。