広州アジア大会現地レポート男子種目別決勝後半

報告者:

■跳馬
 優勝は韓国のYANG Hak Seon。1本目(ヨー2)、2本目(ロベス)ともに7点台の跳躍をそろえる。2本目の跳躍(ロペス)は高さ、ひねりのスピードも十分で着地前に体をひらく余裕のある実施で、2本の平均16.400の高得点を獲得した。
 この種目は、唯一日本選手が決勝へ進むことが出来なかった。
■平行棒
 3番目に渡邊。入り技の棒下1/2ひねりでバランスを崩しかけるが、即座に立て直す。ベーレ、モリスエと余裕ある実施で、終末技の後方屈身2回宙返り下りも着地を決める。得点15.000
最終演技者に桑原、団体とは演技構成を変え、入り技に棒下3/4ひねりを加え、演技価値点を上げて臨んだ。途中棒下1/2ひねりでバランスを崩し大きく肘が曲がり、続く棒下宙返り倒立では、倒立に至らなかったが、落下や停滞することなく演技を続ける。終末技、後方屈身2回宙返り下りの着地をしっかりと決めるも、得点14.525。
優勝は中国のFENG Zhe。団体決勝、個人総合決勝と変わらず安定した力強い演技で15.650を獲得。
■鉄棒
 桑原は2番目に演技。前半のアドラー1/2ひねり~コバチの連続技を危なげなく決める。その後コールマン,アドラー1回ひねり~ヤマワキ(伸身マルケロフ)と要所をしっかりと抑え、終末技の後方伸身2回宙返り2回ひねり下りの着地では、腕を回しこらえ着地を止める。得点15.725。
 7番目に演技をした水鳥は、アドラー1回ひねりが倒立から外れたが、ヤマワキにつなげるも、バーをキャッチした後の車輪で、勢いが不足し振れ戻ってしまう。その後は伸身コールマンなど得意の手放し技を次々と決め会場を沸かせ、終末技の後方伸身2回宙返り2回ひねり下りの着地をまとめる。得点14.775。
 優勝は中国のZHANG Chenglong。団体決勝、個人総合決勝同様安定した演技を実施。種目別決勝では、エンドー1回ひねり大逆手~伸身イエーガーを演技に組み込み、演技価値点をあげ、終末技の着地も小さく1歩でまとめ、得点16.225で金メダルを獲得した。
 大会最終日で疲れもピークに達している中、各選手粘り強く演技。これまで日本選手は、種目別決勝でメダルに届かなかったが、最終日鉄棒で銀メダルを獲得できた。
 今大会、ご声援いただきました皆様に心より感謝申し上げます。また、これからも変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。
渡辺選手の平行棒
桑原選手の鉄棒
水鳥選手の鉄棒