2011国際ジュニアチームカップレポート

報告者:

期間:平成23年3月30~4月4日(競技日4月2日)
場所:ベルリン(ドイツ)
■日本選手団
監督  三宅裕二
コーチ 水口晴雄、藤原佳市、村上泰弘
選手  星島裕樹、佐藤匠、白井建三、堀内柊澄
■大会参加国
GBR/SUI/BRA/JPN/FRA/ITA/NED/UKR/ESP/BEL/GER/POL/FRA/AUT/SWE/NOR/FIN/GER/SER/ISR/ISL/MON/USB
23カ国27チーム
参加人数105名
(93-94生まれ)48名 (95-96生まれ)38名 (97生まれ)19名
■大会レポート
 日本選手団の派遣も今回で5回目を迎え過去4大会においてチーム優勝を果たしており連覇を目指しての大会参加となった。今年は例年より一か月遅い大会日程となり、現地の気温は温かく感じた。
 現地のホテルに到着したのは3月30日の午後7時過ぎで軽めの夕食・ミーテイングを行い早々に就寝した。
■3月31日サブ会場練習(SportClubBerlin)
 サブ会場はホテルから徒歩で10分ほどの所にありちょうどよいウォーミングになった。
 練習会場はスピースの器具が中心でとても広く器具も充実していた。
 選手団は午前2時間、午後3時間の2部練習を行い、各自で器具慣れ及び通し練習を行った。全体的に疲れもなく動きもよかった。
■4月1日サブ会場・本会場練習
 午前は2時間の調整練習を行い午後4時からの本会場練習に備えた。
 午後からの本会場練習では、参加人数100名ぐらいの選手が練習を行うことが予想されたため、午前中のサブ会場で平行棒・あん馬の練習を行っていたため、スムーズに本会場練習を行うことができた。
■4月2日大会当日(競技―2班)15:00~18:00
 大会当日もサブ会場で2時間ほど体を動かし競技に備えた。
●第1ローテーション(鉄棒)
 第1演技者の堀内選手は自信満々で演技に向かったがトカチャフ後のエンドーで停止してしまったが、着地まできちんとおさめた。次の白井・佐藤・星島選手は着地を1歩で抑えまずまずのスタートがきれた。
●第2ローテーション(ゆか)
 第1演技者の堀内選手は焦りから1コース・2コースともにラインオーバーをしてしまった。次の佐藤選手は内容としては非常によい演技であったがA難度の後方伸身宙返りで大きく動いてしまった。第3演技者の白井選手は、この種目に自信を持っていたので1つ1つ着地を決めのびのびした演技で観客を沸かした。星島選手は1コースの後方伸身2回宙返りでラインオーバーはしたものが、落ち着いた演技でチームを勢いづけた。
●第3ローテーション(あん馬)
 第1演技者の堀内選手が2度の大過失をだしてしまい不安を残すスタートとなり、続く白井・佐藤選手も勢いある演技を続けていたが終末技で落下してしまった。最終演技者の星島選手は前の3人がミスしている中しっかりした演技内容であった。
●第4ローテーション(つり輪)
 第1演技者の堀内選手は静止・振動倒立もしっかり止め素晴らしい演技だった。続く白井選手は振動倒立が十分ではなかったが、着地はしっかりおさめた。佐藤選手は落ち着いた演技内容であった。星島選手も力技・振動倒立もしっかり止めよい実施だった。
●第5ローテーション(跳馬)
 第1演技者の堀内選手はユリチェンコからの1回ひねりを行ったが、着手の時に肘が少し曲がったが着地を1歩で抑えた。白井選手もユリチェンコの1回ひねりで着地まで決めすばらしい跳躍披露だった。佐藤選手は伸身カサマツで少し腰とりは見えたが着地を1歩でこらえた。星島選手のアカピアンはよい跳躍で着地まで決め素晴らしい跳躍だった。
●第6ローテーション(平行棒)
 第1演技者の堀内選手は棒下倒立で肘が曲がったものの粘りを見せ着地まで止めた。次の白井選手は演技のリズムは早くなったがなんなく着地の屈身ダブルを1歩で抑えた。佐藤選手もすばらしい演技内容であった。最終演技者の星島選手はこれまでノーミスで来ており、最後に得意種目の平行棒は自信を持って演技を行い、着地もピタリと決め会場を沸かせた。
<総括>
 今回1週間後にこのベルリンでヨーロッパ選手権が開催されるということもあり、例年よりも参加国が多くレベルも高く感じられた。日本選手は込みあった中での本会場練習状況でもチーム全員で協力し、練習から緊張感のある中、よく頑張ったと思う。又、この大会前には日本では東日本大震災が発生し、多くの被災者が出たという報道がされていたため大会関係者から開会式の際に黙祷を行いたいという申し出もあった。遠く離れた国でもとても心配していると感じた。結果として日本チームは負けてしまったが、星島裕樹選手はこのドイツカップにおいて、個人タイトルを3回達成しました。すばらしい成績だと思います。最後にこのような機会を与えて下さった関係者の皆様に深く感謝を致します。