2011世界体操選手権女子団体決勝第4ローテーション

報告者:

跳馬
CHELARU, Diana Maria (ROU)  ユルチェンコ2回ひねり、着地で跳んでしまう
HAIDU, Raluca Oana (ROU) ユルチェンコ2回ひねり、着地で跳んでしまう
PONOR, Catalina (ROU) ユルチェンコ2回ひねり、かなり高さのある実施。着地が一歩動く。
JIANG, Yuyuan (CHN)  ユルチェンコ2回ひねり、前のめりで大きく一歩
HUANG, Qiushuang (CHN)  ユルチェンコ2回ひねり、右足一歩大きく後ろに動く
YAO, Jinnan (CHN)  ユルチェンコ2回ひねり、両足で後ろに一歩跳ぶ
段違い平行棒
BROWN(AUS) 閉脚フット~閉脚フット1回ひねり~ギンガー、イエガー、閉脚フットひねり~前方ダブル
TANAKA, Rie (JPN) シャポシュニコワ~パク~シュタルダー~マロニー、前振りひねり低棒倒立~レイ、車輪1回ひねり~ツイスト~イエガー、伸身ダブル、非常に良い演技で着地も止める。
TERAMOTO, Asuka(JPN) 閉脚シュタルダー1回ひねり~ギンガー、閉脚シュタルダーひねり~イエガー、閉脚シュタルダー~シュタルダー1回ひねり~前振りひねり低棒倒立~レイ、シュタルダーひねり~前方ダブル、着地は惜しくもわずかに動いたが良い演技実施で最終演技者鶴見につなげる。
TSURUMI, Koko(JPN) 前半の車輪ひねり大逆手~片手支持1回半ひねり~トカチェフは見事に成功させたが、逆手車輪1回ひねり大逆手で大きくぶれてしまい立て直せず落下、その後の演技はうまくまとめ伸身ダブルの着地も止めたが落下が響き13.366
平均台
PINCHES, Jennifer (GBR) 側宙でバランスを崩した。開脚前宙~後転とび~テンポ宙はきれいに決めた。後転とび連続~屈身ダブルはやや低かった。
FRANCIS, Danusia (GBR) 側宙でふらつきあり。足上げターンもやや回転不足。後転とび連続~後方かかえ込みダブルはほぼ着地を止めた。
WHELAN, Hannah (GBR) 開脚前宙~羊とび、交差ジャンプ~オノディ、側宙1/4ひねり~後方開脚宙などを大きなふらつきなく決めた。
JAROSCH, Nadine (GER) 側宙1/4ひねり、側宙でバランスを崩すも大過失なくトップバッターの重責を果たした。
CHUSOVITINA, Oksana (GER) 屈身前宙~屈身後方宙で落下。交差とび~後方開脚宙、ジョンソンなどはきれいに決めた。
SEITZ, Elisabeth (GER) 前宙、側宙、2回ターン、交差とび~かかえ込み宙など、大過失なく演技終了。この演技でドイツは6位に大躍進。日本を上回った。
ゆか
BELOKOBYLSKAYA(RUS) 後方宙返1回半ひねり~ロンダート~後転とび~後方宙返り3回ひねり、後方宙返り2回半ひねり~前方伸身宙返り、片脚を高く保った2回ターン、前方宙返り2回ひねり~鹿とび、片脚水平2回ターン、屈身ダブル
KOMOVA(RUS) 後方宙返り1回半ひねり~ロンダート~後転とび~かかえこみアラビアンで入ったが、腰砕けの着地になり後ろに2歩動く、かかえこみダブル、片脚水平2回ターン、後方宙返り3回ひねり、片脚を高く保持した2回ターンで少しぶれる、屈身ダブル、非常に気品のある演技だったが、最初の着地ミスが惜しまれる演技となった。
AFANASEVA(RUS) 伸身ダブル、テンポ連続~後転とび~後方宙返り3ひねり、脚を後ろに上げて2回ターン、後方宙返り1回半ひねり~前方宙返り1回ひねり~小さな脚交差ジャンプ、片脚水平2回ターン、屈身ダブル、力強さ、芸術性を兼ね備えた演技実施で最後の着地も止める。
MARONEY, Mc Kayla (USA) 後方3回半は実に見事な実施。後方2回半~前方1回も余裕の捌き。後方1回半~ロンダード~後転とび~後方かかえ込みダブルは着地が止まり、最後の屈身ダブルでも高さ十分の実施。
WIEBER, Jordyn (USA)  かかえ込み新月面、後方1回半~ロンダード~後転とび~後方3回ひねり、後方2回半~伸身前宙、屈身ダブル。ライン減点0.1あり。
RAISMAN, Alexandra (USA)  後方1回半~ロンダード~後転とび~アラビアン2回宙(今日は後に前宙を繋げず)。非常に高い屈身アラビアン2回宙で場内を沸かせた。後方3回ひねり、そして最後は屈身ダブル。難度は落としたがそれでも迫力ある演技で優勝に花を添える内容であった。
アメリカが最後のゆかでも高難度の技を安定して決めて、見事に昨年の雪辱を果たして優勝。ロシアは2連覇ならず。KOMOVAの平均台の落下など、得点が伸びなかったのが響いた。ロシアは昨年の個人チャンピオンのMUSTAFINAを怪我で欠いていたり、KOMOVAもまだ怪我から完全復調してないということで、来年の五輪でアメリカ対ロシアの争いは今回のようにはいかないと思われる。
また、中国もミスが立て続けに出てしまい、結局3位に終わり、若手の精神的な強さが要求される状態となった。ルーマニアは跳馬での追い上げも及ばず4位となり、コマネチ以降の大会で初めて2大会連続でメダルを逃した。苦手種目の段違い平行棒で完全に水を空けられている為、この種目の改善がメダル復活に向けてのカギでなるであろう。
そして、イギリスが平均台でノーミスの演技を行い、同じく平均台の演技となったドイツはCHUSOVITINAが落下。この差が影響して、イギリスがドイツを逆転して5位に入った。来年の地元での五輪に向けていい結果を残すことが出来た。ドイツは6位であったが、東ドイツとして89年に5位に入って以来の入賞を果たした。
日本は鶴見の落下こそあったものの、田中、寺本といい演技を続けてオーストラリアを逆転。何とか一つ順位を上げて7位に入った。昨年の快挙を続けることはできなかったが、今回は予選での5位通過を果たしている為、その点で自信を深め、来年はメダル圏内に少しでも近づける頑張りに期待したい。
最終成績
1位 アメリカ179.411
2位 ロシア 175.329
3位 中国 172.820
4位 ルーマニア 172.412
5位 イギリス 169.670
6位 ドイツ 168.479
7位 日本 167.122
8位 オーストラリア 166.739