FIG体操ワールドカップ東京公式練習レポート

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男子
世界選手権3連覇中の内村航平は、平行棒に若干時間をとっていたが全体としては自分なりのポイントを確認する程度の軽度の練習に見えた。鉄棒では伸身コールマンも1回実施、姿勢欠点のない美しいほぼ完璧な実施で成功させていた。本番では世界チャンピオンの貫禄を見せつける素晴らしい演技を披露してくれることだろう。
同2位のBOY,Philipp(GER)、同4位のPURVIS,Daniel(GBR)、同7位のKUKSENKOV,Mykola(UKR)ら外国選手たちは器械の感触を確かめるように入念に練習を行っていた。
DTBカップに優勝し急遽出場の決まった野々村笙吾も、各種目通し練習に近い入念な調整を行っていた。帰国後間もなく若干疲労が残っているようであるが調子は良さそうである、今大会でも持ち前の安定した演技実施で上位入賞を期待したい。
女子
2011世界選手権個人総合5位のHUANG,Quishuang(CHN)、2011ユニバーシアードで3つの金メダルを獲得した美濃部ゆう(JPN)ら、ほとんどの選手が1本通しを含む念入りな練習をしており、この大会への意気込みが感じられた。
男子同様、世界レベルの素晴らしい演技を期待したい。
昨日の公式練習においてBROWN, Georgia Rose (AUS)が平均台で左足小指を骨折するアクシデントがあり出場が危ぶまれたが、今日の練習には元気に参加しており出場できるようである。
今回、体操競技の大会としては初めて国技館を会場として競技が行われるが、アリーナが比較的こぶりなため観客席からは選手に近い位置から演技を見ることができる。また、出場選手が男子8人、女子7人という少数精鋭の大会で、さらに26日(土)に女子、27日(日)に男子という形に分けて競技が行われる。従って、複数の選手が同時進行で演技するのではなく、演技をしているのは常に1人という形式が可能となるため集中して観戦できることが期待される。