FIGワールドカップ東京男子記者会見レポート

報告者:

○個人総合2位 BOY,Philipp(GER)
日本で開催される大会はいつも運営が素晴らしいので今回も出場することが楽しみでした。今大会の結果については、日本に入る時から予想することができずに入ってきたのでこのような結果が残せて良かったです。
世界選手権の時も5種目目終わった時点で6位、最後の鉄棒で2位まで順位を上げました。今回も同じように6位から2位になったので、デジャブというか自分でも気づいたときには笑ってしまいました。
自分にとってのワールドカップ位置づけは、自分としては初めての大会で賞金も出るので、いろいろ考えるところがあって出場を決めたのですが、母国ドイツでの大会(DTBポカール)では納得できる成績と演技ではありませんでした。今年最後のワールドカップが大好きな日本で開催されるということで、最高の終わり方をしたいと思い参加しました。
そして、このような形で終われたので満足しています。
内村選手については、今大会に内村も参加することを知って楽しみにしていました。彼の存在は自分のにとっても励みになったり、彼の演技には学ぶことも多いです。そして友人関係も築けてきているのではないかな。
来年に向けては、まず今の自分に何が必要なのかを見つけることが一番で、それを見つけることができたら具体的にどう計画し実践していくかが大事だと思います。
世界選手権の種目別決勝では内村はいくつかの種目で演技構成を変えてきました、自分もあのように臨機応変に対処できるようになれればいいな思います。
ロンドンオリンピックに向けては、国内予選を通してとにかくミスをしないことを第1に考えていきたいです。オリンピックで目標とするメダルの色は今はコメントを控えさせていただきます。
○個人総合4位 野々村笙吾
今日の出来はあん馬での失敗が残念でしたが、それ以外は良かったと思います。やはりミスをしないようにしたいです。
今日は、部活のみんなが応援に来てくれたので、とてもやりやすかったです。
昨日までは会場の雰囲気、器具の感触などやりにくいと感じていたのですが、今日はふつうにできたと思います。
内村選手については、彼の演技にはひとつひとつの演技に余裕があるので美しい表現にまで気をつかうことがでるんだなと思いました。自分もそういうふうになれるように心がけて練習していきたいと思います。
来年のロンドンについては、やはり日本代表になりたいと思います。ただ、今のままでは厳しいと思います。この冬の練習でDスコアを上げて行けば自分にも可能性があると思うので頑張ります。
○個人総合優勝 内村航平
今日は大きなミスなくできたのは良かったですけど、着地が全部止められなかったのが残念でした。ですのであまり納得はしていません。
自分はいつ見てもミスの無い演技をすること、そして見てくれてる人たちに楽しんでもらえる演技をすることを心がけています。
今回の会場(両国国技館)では、いつもと違う雰囲気で(試合が)できたので楽しかったです。ただ少し寒かったので動きにくかったです、着地が決まらなかったのはそのせいもあるのかなと思います。
ただ、今回は地元日本での開催ということでわれわれ日本選手をみなさんが応援しにきてくれているので、その声援に応えたい気持ちで演技をしました。
今日の調子については、ふつうでしたがミス無くできたので悪くはなかったんだろうと思います。試合が続いていて正直疲れはありましたが、試合が始まってしまうとあまり気にならかったです。
世界選手権が終わって、その後の全日本ではモチベーションを上げるのが大変でしたが、チーム優勝を目標にモチベーションを高めることができました。
今回は個人戦だったので、自分なりに良い演技をすることを目標にモチベーションを高めることができ、それが良い演技につながったのではないかと思います。
野々村選手については、身をもって(自分の練習・演技を見てもらって)何かを伝えたいと思いました。彼は技をひょいと簡単にやってしまうので、若いな、すごいなと思いました。
演技構成の変更(鉄棒の屈身コバチをカッシーナ)については、自分としての感覚ではカッシーナは10の力でコバチは1以下の力、屈身コバチはその間でやらなければならないので、屈身コバチは力加減の調整がその日の調子によって非常に難しいんです。だから、カッシーナに変えました。
来月の豊田国際で今年出場する競技会が最後になるので、豊田国際の後は来年までは少し休みたいです。
来年は、構成は変えずに少し修正し、着地は目をつぶっていても止まるぐらいに仕上げていきたいと思います。