ロンドン五輪レポート1ポディウム男子

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 現地7月25日、男子ポディウムトレーニングが終了。残念ながら1班の中国と2班の日本、アメリカの演技には間に合わず、人の話を聞くなど他の情報によるレポートとなるが簡単にレポートする。
 中国は、CHEN Yibingがあん馬とつり輪で安定感ある演技を披露。それ以外の種目は他の選手に委ねられている。TENG Haibinは不調でGUO Weiyangと交代の噂あり。FENG Zhe、ZHANG Chenglong、ZOU Kaiは全員が7.0の跳躍。FENG ZheとZHANG Chenglongは昨年よりもレベルを上げている。ZOU Kaiは鉄棒、ゆかと何とか通した感じ。しかしあん馬では不安定な演技を繰り返す。団体6名だった時ならやらなくてもよかった種目の練習の苦戦状況をみて、中国は5-4-3における4番手の演技が鍵。そのできによってチームの雰囲気に浮き沈みがでそう。
 日本は、最初の鉄棒において、その丁寧な演技に多くを魅了。種目別仕様の練習で内村が落下してひやり。ゆかでは尻もちなどもあり、まだ器具に合わせ切れていない感があるが、全体としてチームのまとまりを感じるでき。
 アメリカは、チームとして全体的に好調のイメージ。予選でのできによって勢いづきそうな気配あり。
 最終班では、ドイツのHAMBUECHEN Fabian、NGUYEN Marcelが好調をアピール。特にHAMBUECHENは、跳馬、平行棒、鉄棒の着地を決め、鉄棒では成功はしなかったが、種目別仕様の4連続技(アドラーひねり~伸身トカチェフ~リバルコ~ヴィンクラー)に調整する余裕。それに対してBOY Philippが本調子ではない様子。ドイツはBOYが鍵。
 ロシアのゆかABLYAZIN Denisが目立った。(テンポ~伸身トーマス転、伸身新月面、前宙2回ひねり~前方2回宙(ライン減点)、バンローン転、十字倒立、後ろとびひねり前方屈身2回宙、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり、後方宙3回ひねり)BEFDDECDDCD->1F2E5D2C…難度点4.2、組合せ点0.4、グループ2.5でDスコア7.1。ただライン減点した前宙2回ひねり~前方2回宙は個別練習で前宙2回ひねり~前宙1回半ひねりをしていた。跳馬では完成度の高いリ・シャオペンを成功。BELYAVSKIY DavidとGARIBOV Eminも積極的に練習していたが、不安定な部分が目立った。
 ルーマニアはKOCZI Flaviusがそれほどいい出来ではなく苦戦。チーム力ではドイツ、ロシアには及ばない。ウクライナも見ごたえのある演技が時折出るが、チームとしては日本、中国、アメリカに対し、ドイツ、ロシア、イギリスがどれだけ接近するか、そしてその他が団体決勝に向けての争いを展開する感じだ。