第52回NHK杯体操・女子2日目~第3ローテーション

報告者:

■跳 馬
冨永ありさ
伸身ツカハラとび1回ひねり、勢いのある実施、着地は両足で後ろに1歩
前田早知子
伸身ユルチェンコ1回半ひねり、まずまずの実施で着地は両足で前に1歩
小山 愛
伸身ユルチェンコ1回ひねり、後半若干腰のゆるみが見られる実施、着地は両足で後ろに1歩
松村泰葉
伸身ユルチェンコ1回ひねり、若干雄大さに欠ける実施、着地は両足で後ろに大きく1歩
土橋ココ
伸身ユルチェンコ1回ひねり、まずまずの実施、着地は両足で後ろに1歩
杉村美奈
伸身ユルチェンコ1回ひねり、後半若干腰のゆるみが見られる実施、着地は両足で後ろに1歩
■平均台
内山由綺
やはり初日1位というプレッシャーと、平行棒の失敗からか、少し守りながら、大事いこうとしすぎた印象。交差ジャンプから抱え込み宙返りの組み合わせでとどまりが見え、後半の前宙で落下。終末技屈身ダブルをなんとか後ろ1歩でこらえる。残念ながら優勝争いはなくなったか。D5.3 E6.4 11.70
井上和佳菜
中味では派手な大技こそないものの、積極的に攻めた演技でバク転~スワン、側宙など、1つ1つの技をきちんとこなす。迫力のある終末技の3回ひねりで脚力をアピール。小さく横へ2歩。 D4.9 E7.9 12.80
美濃部ゆう
ベテランらしいリズムとテンポの良い堂々とした演技。最初のシリーズ、ロンダート~両足スワン+シソンヌジャンプ~ウルフジャンプは見事なもの。浮き足水平1回ターン~1回ターン、片足伸身前宙からの羊とびなどの組み合わせ加点もきちんととり、終末技屈身ダブルの着地を止める。演技後ふうっと大きく息を吐く。D6.1 E8.0 14.1 今日の平均台トップ。
村上茉愛
昨日落下したバク転バク転~両足スワンのシリーズを抜いてくるが、堅さが見え、交差ジャンプからのシリーズなどが途切れる。2回ターンは少しのふらつきで抑える。終末技抱え込みダブルで大きく1歩。予定していたDスコアよりもだいぶ下げ、安全策をとったようだが、これがどう出るか。D5.0 E7.25 12.25
笹田夏実
全日本選手権では2日とも決めた開始技ロンダート~伸身宙返り1回ひねりだが、残念ながらNHK杯は2日とも落下。しかし中技は緊張した表情を見せながらもバク転スワン、交差わとび、足持ち1回ターン等をきちんと決め、終末技屈身ダブルは後ろへ1歩でまとめる。 D6.0 E7.10 13.10
寺本明日香
1つ1つ、非常に丁寧に、大切に技を行なう。2回ターンも少し傾いていたがふらつきなく留めてくるところはさすがである。昨日落下した片足伸身前宙~側宙のシリーズはつなげずに個々の技を減点なくきちんと実施。交差ジャンプ~抱え込み宙返り、ジョンソンで少しふらつきが出るが、終末技3回ひねり着地を着地マットにねじこむように決める。ポディウムを下りながらホッとした表情を見せる。 D5.7 E7.8 13.50
■ゆか
湯元さくら
後方屈身2回宙は高さがあったが、勢い余って着地で弾かれてラインオーバー。その後、後方3回ひねり、後方1回半~前方1回ひねり、かかえ込み2回宙といったタンブリングのほか、交差輪とびやカデット半ひねりも高さのある実施で決めた。表現力もある演技を見せた。
大瀧千波
カデット半ひねり、後方屈身2回宙、後方1回半ひねり~前方1回ひねり、後方かかえ込み2回宙、後方2回半ひねり。すべての着地がほぼ止まり、かなり安定していた。また、女性らしい表現力を見せて、いい演技であった。
関口未来
後方2回半ひねり、後方1回半ひねり~前方1回ひねり、I字ターン、カデット半ひねり、後方2回ひねり、後方屈身2回宙(非常に高さがあった)。途中で3回ターンが2回半で止まってしまうなど、狙っていたところが取れなかったところもあったが、安定した着地で演技中にも笑顔が見られた。
新竹優子
片足を頭上に保持した2回ターン~インターンで片足を頭上に保持した1回ターン、後方2回半~鹿とびと決めたが、4回ターンが3回半になってしまい、また、後方1回半ひねり~前方1回ひねりで尻もちを着いてしまう大過失。平均台の落下からの挽回ならず。
永井美津穂
カデット半ひねり、かかえ込み月面(低い着地で前に2、3歩動く)、後方1回半~ロンダード~後転とび~後方2回ひねり、交差輪とび、交差とび半ひねり、後方かかえ込み2回宙(大きく後ろに弾かれてラインオーバー)。タンブリング系で大きなミスが相次いでしまったが、ジャンプが豊富に入っている構成。脚力の強さを見せた。
野田咲くら
後方3回ひねり、後方屈身2回宙、交差輪とび、後方1回半ひねり~前方1回ひねり、交差輪とび、後方2回半ひねり。最初の3回ひねりで着地が動いた以外、大きな乱れはなく、安定していた。表現力も十分に感じる演技であった。