第５２回NHK杯体操・男子２日目～総括

すでに世界選手権代表の座が決定している内村航平選手が２位以下に大差をつけてＮＨＫ杯５連覇を達成。今回大会は珍しいミスも出てしまったものの、９０点越えを２日連続で達成し、世界選手権での前人未到の４連覇に向けて、まずは国内のハードルを乗り越えた。
今大会で決定する世界選手権代表の座は、同僚の野々村笙吾選手の猛追を振り切って０．２７５の僅差で加藤凌平選手が獲得した。昨年のロンドン五輪の選考会と同様の結果となったが、この二人が次代のエースの座をしっかりと争っていることは、日本には明るい材料である。加藤、野々村といを初めとする若手は早く内村の背中を見えるところまで追いつき、しのぎを削るようになってほしい。
こうした学生の活躍が目立つ一方、ベテランの小林研也選手が５位と健闘した。ベテランが若手をリードする図式は頼もしさを感じる。
残り４名の世界選手権代表は今月末に東京体育館にて開催される全日本種目別選手権で決定する。引き続き若手とベテランの凌ぎ合いを楽しみにしたいところである。

最終順位
１　内村航平（コナミ） 273.575
２　加藤凌平（順天堂大学） 266.075
３　野々村笙吾（順天堂大学） 265.800
４　田中和仁（徳洲会体操クラブ） 264.400
５　小林研也（コナミ） 262.575
６　齋藤優佑（徳洲会体操クラブ） 261.350
７　神本雄也（日本体育大学） 260.700
８　吉岡知鉱（順天堂大学） 260.575
９　田中佑典（コナミ） 259.750
10　植松鉱冶（コナミ） 259.650
11　山本雅賢（徳洲会体操クラブ） 259.525
12　瀬島龍三（日本体育大学） 259.450
13　石川大貴（順天堂大学） 258.875
14　小山仁寛（鹿屋体育大学） 258.525
14　山本翔一（朝日生命） 258.525
16　武田一志（日本体育大学） 258.200
17　金子健三（順天堂大学） 257.950
18　岡村康宏（朝日生命） 257.900
19　早坂尚人（市立船橋高等学校） 257.750
20　中島立貴（コナミ） 257.025
21　亀山耕平（徳洲会体操クラブ） 256.925
22　白井勝太郎（コナミ） 256.775
23　長野託也（日本大学） 255.675
23　長谷川智将（日本体育大学） 255.675
25　出口諒財（徳洲会体操クラブ） 255.250
26　野々村晃司（順天堂大学） 255.175
27　小泉和照（相好体操クラブ） 255.075
28　青山政高（コナミ） 254.050
29　森赴人（コナミ） 252.700
30　萱和磨（習志野高等学校） 252.650
31　池尻俊弥（日本体育大学） 251.525
32　横山聖（日本体育大学） 251.425
33　遠藤正鉱（茗渓クラブ） 249.725
34　沖口誠（コナミ） 172.025
35　山室光史（コナミ） 168.850
36　桑原俊（徳洲会体操クラブ） 147.125