第45回世界体操競技選手権現地レポート 男子予選第7班

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■日本
ゆか。野々村、トップとして流れを導く演技。田中、後方宙2回半ひねり~前宙ひねりでライン減点-0.1。加藤、丁寧な援護で最後、後方宙3回ひねりの着地を止める。内村、新月面の着地を止める。最後、後方宙3回ひねり、わずかに着地で弾む。白井、テンポ~後方宙3回ひねりの着地を止める、後方宙2回半ひねり~前宙2回半ひねりでわずかにライン減点、最後、シライ着地少し動く。
あん馬。野々村、トップとして素晴らしい実施。加藤、後半のシュテクリBで落下。田中、前の演技者が大過失を出した後の演技、最初の倒立で1歩手を前に出してしまうが、あわてずに後半の演技をまとめる。内村、危なげないバランスの取れた演技。亀山、後半のシュピンデルで落下。一人落下の選手がいることからシュピンデルをやり直すも少しバランスを崩す。あん馬で複数の大過失が出てチームとして後退。亀山は前回チャンピオンとしての種目別決勝の資格を失ったが、団体決勝で金メダル獲得のために欠かせないポイントゲッターとして、その奮起を期待したい。
つり輪。加藤、落ち着いた演技、新月面の着地で1歩動く。田中、習熟度の非常に高い脚上挙十字懸垂、新月面の着地を決める。内村、決めを意識した演技、新月面の着地を止める。野々村、振り上がり上水平をアピール、伸身月面の着地1歩動く。亀山、丁寧に演技し、最後月面の着地を止める。
跳馬。田中、ドリッグス大きく前に1歩踏み出しライン減点。野々村、ドリッグス着地で少し弾むがまとめる。加藤、ロペス着地で大きく横に1歩動きライン減点。白井、シライ(ユルチェンコ3回ひねり)着手で少しすべった感じだが着地をうまくまとめる。2本目ドリッグスの着地を止める。内村、ヨー2の着地をまとめる。
平行棒。白井、丁寧な演技、後方屈身2回宙の着地で前にとぶ。加藤、危なげない演技で後方屈身2回宙の着地を止める。野々村、シャルロの静止をしっかり見せる、後方屈身2回宙の着地前に少しとぶ。内村、開脚前宙でバーに触れるが後方屈身2回宙の着地止める。田中、マクーツ、ヒーリー、棒下ひねり倒立を決める、後方屈身2回宙着地わずかに1歩動く。
鉄棒。亀山、アドラー1回ひねりで振れ戻るがあわてず対応。野々村、アドラーひねり~伸身トカチェフで落下。伸身新月面の着地を止める。加藤、落ち着いて伸身トカチェフ、コールマン、ヤマワキを決め、伸身新月面着地後ろに1歩。田中、カッシーナ、コールマンなど正確に決めるが、伸身新月面着地で前に大きく歩き手をつくミス。内村、カッシーナ、アドラーひねり~コールマン、伸身新月面の着地前にとぶ。
日本は361.609を獲得し、7班終了時点で中国と1.089の差の2位。リオデジャネイロ五輪に向け、反省と優勝への手ごたえのある戦いだった。引き続き応援よろしくお願いします。
他は、スイスはあん馬、平行棒で得点を稼ぎ、ウクライナを抑えて5位に入った。また、ハンガリーは二人あん馬で得点を稼ぎ、HIVEGI選手がEフロップ、Dコンバイン、シュピンデルなどの構成で14.966、そして最後のBERKI選手はアピールポイントとなる大きな交差から交差倒立の連続(交差入れの後、直接)を見せ、Eフロップ、Eコンバイン、馬背での下向き転向720度、ウゴーニャン、マジャールシュピンデル、マジャール移動~シバド移動、そして転向倒立3/3移動下りという構成で16.066(Dスコア7.0)を出して種目別ランキングでもトップに立った。