第45回世界体操競技選手権現地レポート 女子予選第4班

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■メキシコ
メキシコは段違い平行棒から。最初のSANDOVALが足裏支持回転で足を滑らせて演技が停滞してしまい、MORENOが閉脚デルチェフを見せたもののバーに近くなってしまった。しかしミスらしいミスはそれくらいであった。RETIZは前振り低棒移動倒立で前に倒れたと思いきやそのまま移行してマロニー半ひねりに繋げるという構成。エースのGARCIAは車輪1回半ひねり~閉脚イエーガー、足裏支持回転~フットトカチェフなどかなり美しい実施で最後の前方かかえ込み2回宙もピタリと止めた。
平均台では3人目のTORRESがかかえ込み前宙で落下。他の選手もふらつきこそあったももの大過失はなかった。また、全員が交差とび半ひねりを入れていた。MORENOは屈身前宙をピタリと決め、GARCIAは交差とび~交差とび半ひねり、交差輪とびといった体操系の他に側宙やかかえ込み前宙をピタリと決めたが、GARCIAは後方伸身宙返りのふらつきが勿体ないところ。
ゆかはSANDOVALが最初の二本で着地が後ろに弾かれ数歩動き、最後のTORRESは一本目のかかえ込み前方2回宙で前に手を着くミス。MORENOも後方2回半ひねりと屈身2回宙の着地がまとまらず。しかし、GARCIAは2009年にエレガンス賞を取っただけあって非常に表現の美しい演技を見せ、伸身ダブル、3回ひねり、後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙、屈身2回宙と決めて13.633をマークした。
最後の跳馬では、SANDOVALがツカハラとび1回ひねりで右に大きく動いてマットからも出てしまうミス。しかし、それ以外の選手は素晴らしい跳躍を続け、LAGOはひねった後に体を開いて着地を取りに行ったユルチェンコ1回ひねりでEスコアが現時点で最高の9.233をマーク。GARCIAも左側にラインオーバーして0.3の減点を受けたものの、身体を完全に締めた美しい軸でユルチェンコ1回半ひねりを決めて14.100をマーク。そして最後のMORENOは一本目にチュソビチナ(伸身クエルボ1回ひねり)をラインオーバーこそあったものの何とか決め、そして更に2本目にはツカハラとび2回ひねりをきれいに決めて平均14.816として種目別ランキング2位に入る高得点をマーク。
これでメキシコはスペイン、ブラジルといった国々を抑えて現時点で5位につけた。
コロンビアESCOBAR GOMEZ。跳馬1本目ユルチェンコ2回ひねり着地後ろにとぶ、2本目後ろとびひねり前転とび前方屈身宙着地前に少しとぶ。段違い平行棒、イエガーを決めるが、パクでバーに近づきすぎ振動が止まりそうになる、シャポシニコワで落下。車輪から懸垂前振りひねり前方2回宙着地動く。平均台ではたどたどしい動きの中、側宙で落下。前宙2回ひねり下り着地とぶ。ゆか、後ろとびひねり前方2回宙の着地を止める、後方宙2回半ひねり~前宙、片足上2回ターン、後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねり、最後後方2回宙の着地少し弾む。
コロンビアはチームとしてまだ力がなく、現時点で10位。