第31回オリンピック競技大会・男子跳馬決勝

報告者:

NAGORNYY Nikita RUS
1本目)ドラグレスク。後ろに両足で一歩弾んだ。膝の割れが大きかった。15.233
2本目)ロペス。右に一歩動く。ややこじんまりした印象。着手時の膝の割れはかなり小さい。15.400
決定点)15.316
RADIVILOV Igor UKR
1本目)4回宙に挑戦。ギリギリ足からいった着地だが尻もちを着いた。しかし果敢な挑戦に大きに沸いた。14.933
2本目)ルユーフー。後ろに大きく一歩。15.133
決定点)15.033
白井健三 JPN
1本目)新技のユルチェンコ3回半ひねりをしっかりと決めた!着地は前に大きく一歩でラインぎりぎりの着地であったが、アップよりもかなりいい出来。15.833
2本目)ドリッグス。前に僅かに両足で弾んだ。余裕のある実施。15.066
決定点)15.449
DRAGULESCU Marian ROU
1本目)オリジナル技のドラグレスク。着地は後ろに大きく一歩だが、飛距離は素晴らしかった。15.266
2本目)リシャオペン。やや低いか。着地で両足で一歩前に動く。15.633
決定点)15.449。白井と同点だが、タイブレークで白井が上回った。
RI Se Gwang PRK
1本目)屈身ドラグレスク。バランスを崩しながら後ろに大きく一歩。捻る直前に膝の曲がりもあった。15.616
2本目)リセガンを見事に決めた。着地は止まりかけたが細かく2歩動く。15.766で
決定点)15.691で白井を抜いてトップ。
GONZALEZ Tomas CHI
1本目)ルユーフー。上半身を下げた低い着地であったが着地は小さく前に一歩。15.375
2本目)シューフェルト。前に大きく一歩動いてしまった。14.900
決定点)15.137
VERNIAIEV Oleg UKR
1本目)ドラグレスク。いつもより着地が低くなったがほぼ着地を止めた。15.400
2本目)ロペス。後ろに両足で大きく弾んだ。15.233
決定点)15.316
ABLIAZIN Denis RUS
1本目)リセガン。前に大きく一歩。着手時の膝の曲がりも気になった。15.600
2本目)リシャオペン。後ろに2歩動いた。高さ、距離は非常によかった。リシャオペンを行う選手の中でもかなりいい跳躍を見せた。15.433
決定点)15.516で白井を抜いて2位に入った。
二本共に6.4の跳躍技を揃えてきたRIが見事に優勝を決めた。北朝鮮の男子の金メダルは1992年のPAE Gil Su以来。2位にはロシアのABLIAZINが入り、つり輪に続いてのメダル獲得となった。そして、白井はゆかの雪辱を晴らし見事に銅メダルを獲得した。2本目のドリッグスのDスコアが低い中で、1本目のEスコアが9.433、2本目が9.466ということで、メダリストの中でも実施の美しさは特に際立っていた。これで2本目も揃えて来たら金メダルも見えてくるのがはっきりしただけに、今後、ゆかと共に跳馬でも次の東京で金メダルを目指してほしい。
~最終順位~
1位 Ri Se Gwang PRK 15.691
2位 Abliazin Denis RUS 15.516
3位 Shirai Kenzo JPN 15.449
4位 Dragulescu Marian ROU 15.449
5位 Nagornyy Nikita RUS 15.316
5位 Verniaiev Oleg UKR 15.316
7位 Gonzalez Tomas CHI 15.137
8位 Radivilov Igor UKR 15.033
※タイブレークについて
五輪におけるタイブレークは以下の通り。
1. 2本のうち、高い方の得点
2. 2本のうち、高い方のEスコア
3. 2本のうち、高い方のDスコア
4. それでも同点の場合、順位を分ける(今回、5位はタイブレークでも同点が続いたので2人が5位となった)