第71回全日本体操個人総合選手権トライアル男子Ⅰ班レポート

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第1ローテ
 平行棒でDスコア6.2の演技をしまった実施で終えた中嶋宏太が1位スタート。神本将、杉本海誉斗ともにDスコア6点台に乗せる演技を大きなミスなくこなし2,3位に。横井君宇は鉄棒で雄大なカッシーナ、コールマンを決め、伸身月面着地を止め同点3位。跳馬はミスが続いていたが青木翔汰が雄大なドリッグスをまとめて5位。小泉和照は鉄棒でコールマンや安定感のあるひねり大逆手系の技をまとめ同点5位スタート。
第2ローテ
 中嶋、鉄棒でコバチ(振り上げで肘曲げ)、コールマン、アドラー1回ひねり~ヤマワキを綺麗に決め、着地伸身新月面着地少し前にとぶが1位維持。横井宙返り連続を中心にまとめて2位に。ドリッグスの着地をまとめた白井勝太郎が3位に浮上。ゆかの宙返り連続でDスコアを上げて最後の着地をまとめた野々村晃司が4位に。あん馬の下りで少し力を使ってしまった神本が5位。シューフェルトをきれいにまとめ着地を小さな1歩でまとめた橘汐芽が6位。
第3ローテ
 ゆか後ろとびひねり屈身前方2回宙着地弾み、全体的に着地を止めきれなかったが大過失のない中嶋が1位キープ。平行棒車輪、アームライヘルト、開脚前宙、後方屈身2回宙着地で弾む白井が2位に。伸身を表現した棒下が特徴的な橘が3位。同点でゆかDスコア6.0の演技をまとめた南亜蘭が3位。あん馬倒立と転向技を無難にこなした横井と平行棒チッペルト、ディアミドフなどを無駄なくこなした松見一希が5位につける。あん馬でいい演技を披露した西垣戸優矢が跳馬で負傷してしまう。
第4ローテ
 あん馬最後の倒立がバランスを崩しCになってしまったが中嶋が1位をキープ。ゆかDスコア6.3で脚力の強さを見せた青木が14.850の高得点で2位に再浮上。鉄棒着地で膝をついてしまうほど低くしゃがんだがそれまで丁寧に演技した白井が3位。つり輪ほん転倒立で少し決めきれなかった横井が4位。鉄棒のコールマンで足開き、伸身トカチェフ、1回ひねり大逆手で少し勢いが小さくなりかけたがうまくまとめたたつみが5位。姿勢欠点が見られるが反応のいいトカチェフ、伸身新月面の着地を止めた橘が6位に。
第5ローテ
 ゆか前宙2回ひねり~前宙ひねり着地を止める、後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり着地低くなるがこらえる、最後後方宙3回ひねり着地1歩白井がトップに。ゆか後方宙3回半ひねり~前宙ひねり着地を決めるも、後方宙1回半ひねり~前宙2回ひねりでライン減点のあった松見が同点1位。アラビア屈身2回宙ほか着地をまとめきった橘が3位につける。大きなミスはないが高難度技のない中嶋が4位に後退。跳馬アカピアンの着地を止めた野々村が5位。横井もアカピアン着地1歩にまとめて6位。
第6ローテ
 最後の下りで反対におりそうになるが持ちこたえて白井が85.150で現時点のトップ。交差倒立、フロップ、コンバイン、スピードある旋回技でまとめ85.000で2位。3位は跳馬の演技をまとめた中嶋。あん馬を通した松見が4位。跳馬ドリッグスの着地を止めた南が5位。平行棒棒下で止まりかけたが最後の後方屈身2回宙の着地を止めた横井が同点5位。
ミスも散見されたが、若い力が着実に力をつけている感じを受けたⅠ班の演技だった。