第71回全日本体操個人総合選手権大会 女子予選1班レポート

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1班の注目選手はやはり畠田千愛選手(セントラル目黒)。
年齢制限でまだ世界選手権の選考対象ではないが、その存在感は十分。
最初の種目跳馬では伸身ツカハラ1回ひねり。着地こそ少し跳ねてしまったが、スピードとしっかりと突放しのある跳躍を見せた。
段違いでは車輪ひねりで落下があったが気持ちを切り替え最後のムーンサルトの着地までしっかりまとめた。
平均台はロンダートから伸身宙返り1回ひねり(B+G)、交差輪とび(E)等高難度の技を決め、下り技は3回ひねり!着地が前へ出てしまったが、盛りだくさんな内容でDスコアは1班トップの5.7。
ゆかでも浮足を水平に保った2回ターン、足持ち2回ターン、3回ターン、脚を後ろで水平に保った2回ターンと、たくさんの種類のターンで難度を稼ぎ、タンブリングも抱えこみダブル、後方1回半ひねり~前方1回ひねり、最後に3回ひねりをもって来るなど、攻めた内容。Dスコア5.0
まだまだあどけない表情を見せる12歳。小柄ながら度胸のある演技を堂々とやってけたが、1班終わって5位。予選通過はどうか。
1班トップに出たのは青木梨奈選手(フジスポーツ/東京学館)。
こちらも小柄ながら思い切りの良い演技を見せた。ゆかではピンクパンサーの曲に合わせ愛嬌たっぷりの演技を披露。跳馬ではユルチェンコ2回ひねりを見せ、Eスコアも9.25と素晴らしい実施。段違い平行棒ではシュタルダー系の連続からトカチェフやパク宙返り、終末技は伸身ダブルとまだまだ伸びしろのありそうな構成。
1班2位は古賀ほのか選手(日本体育大学)。
大学4年生の古賀選手には日体大応援団から大きな声援。1種目目の平均台から安定した演技を見せ、さすがといったところ。目立った大技こそ入っていないが、ミスなく思い切りのいい技の捌きを見せる古賀選手の演技は見ている方も気持ちが良いほど。最終種目の段違い平行棒では序盤の連続技シャポシニコワ+パク+マロニー+1/2ひねり低棒移動の最後の移動で膝を抱えこんでしまうミス。落下や中断をするよりは良い選択であったかもしれない。
3位には長野友香選手(日本体育大学)、4位には三田涼乃選手(ZERO体操クラブ)、畠田選手と同点の5位に2014年世界選手権代表の平岩優奈選手(武庫川女子大学)がランクイン。