第71回全日本体操個人総合選手権大会 女子予選2班レポート

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2班が終わってトップに立ったのは平井美優選手(国士館大学)。
平均台スタートの平井選手は、交差輪とび、片足伸身前宙、屈身ダブル下り等、目立った大技こそないものの、しっかりとまとめ、ゆかではムーンサルト、後方1回半+前方1回ひねり、2回ひねり、ラストに抱えこみダブルと、持ち味の脚力の強さを見せる。段違い平行棒も大きなミスなくまとめあげ、1・2班が終わってただ一人、51点台にのせた。
2位に入ったのは森蒼佳選手(ZERO体操クラブ)。
手足が長く、スラリとした長身を生かした雄大な演技を見せた。跳馬ではユルチェンコ1回ひねりでEスコアを9.0にのせ、段違い平行棒では途中少しヒヤっとする場面があったが、大きなスイングを使って見せ、Eスコア8.1を出した。ゆかでもスタイルの良さを生かした演技でかつ、最後の3回ひねりまで質の良いアクロバットを見せた。欲を言うともう少し表現力がほしいところ。
3位は塙颯香選手(フジスポーツクラブ)。
ゆかでは後方1回半ひねりからのロンダートバク転屈身ダブルで間接の組み合わせ加点をとり、2回半ひねり+前宙、最後の抱えこみダブルの間にジャンプはターン等、ダンス系要素も盛りだくさんな内容をこなした。
跳馬では小柄ながら雄大なユルチェンコ2回ひねりで得点を稼ぎ、段違い平行棒ではスピードのある背面車輪を見せるなど、センスの良さが光る。平均台では側宙での落下があったが、ロンダート+両足伸身宙返り、バク転~スワン+スワン、交差輪とび、下りの屈身ダブルまで組み合わせと難度でDスコアを5.7まで引き上げ、残りを通し切った。
同点3位に矢田部清花選手(戸田市スポーツセンター)、同じく3位に四方奈々依選手(日本女子体育大学)、先ほど1班をトップで終えた青木梨奈選手は6位に。