2015リューキン国際招待報告

報告者:

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【スタッフ】
団長 梅本英貴
コーチ 大竹秀一、立松佳通、溝田一善
選手 田中樹、堀内柊澄、湯浅賢哉、北村郁弥
【派遣先】
アメリカ・ダラス  WOGA GYMNASTICS CLUB
【参加国・地域数、参加人数、参加チーム数】
・参加国 11か国 日本、メキシコ、ウクライナ、ロシア、ブラジル、ニュージーランド、ベルギー、アルゼンチン、ドイツ、ケイマン諸島、アメリカ
・参加人数 26名(International Elite)
【競技会報告】
■競技会の概要
・競技規則:採点規則2013年版を適用
・使用器具:AAI社製の器具を使用
・各チーム4人(団体総合は4-4-2制)
・日本チームは18:30あん馬スタート
■現地でのトレーニング、コンディション
<12月9日> 移動
15:30に成田空港へ集合し、ロサンゼルス経由でダラス空港に向かった。ロサンゼルスからの飛行機が電力系統のトラブルのため出発が遅れ、1時間以上遅れての到着となった。
<12月10日>会場練習
本会場で可能な練習が本日しかないため、この日は2部練習を行った。午前中はトレーニングを含む器具調整を2時間程度。午後はチームで一本通しを行った。時差も抜けきらないままのコンディションだったが、良い動きで調整が出来た。食事が肉中心の食事でやや胃もたれを訴える選手もいたが、各自、量を調整するなどして改善を図った。
<12月11日> サブ会場練習
本会場がセッティングと競技会の為、使用出来なかったので、車で30分ほど離れた別のWOGAのGYMでの練習となった。試合当日、平行棒が10分の割り当て練習のため、チームで時間の使い方を確認した。その後、各自明日に向けての練習を行った。
■競技会の報告
<試合内容> 12月12日
少し試合時間より早い時間に本会場に入り、競技会の雰囲気を確認した。17時15分から60分間の練習を行い、オープニングセレモニー後、18:30から競技開始という流れであった。
日本チームはあん馬からスタートした。1名が落下したものの、なんとか粘りの演技を見せ、大事な1種目目を乗りきることができた。その後も日本らしい美しい演技続け、Eスコアが9点後半の評価を得るなどチーム得点を重ねていった。また失敗がでた演技においても、日本の美しい体操を評価され大きく点数を下げるまで至らず、審判団から賞賛をうけた。
<成績>
目標としていた団体優勝は逃し、準優勝。個人は湯浅2位、堀内3位、北村4位、田中5位と優勝のオレグ選手以下順位独占となり、日本の総合力をアピールできた試合となった。
<課題>
今大会はEスコアが甘く採点される傾向があるため高得点を獲得する事が出来たが、Dスコアが低くトップのオレグ選手とは4点以上の差があった。また今回同じクラスに出場はしていなかったが、11歳の中国系アメリカ選手が今回の日本チームに引けをとらないレベルの技を繰り広げていた。パワー、スピード、美しさを持ち合わせていて、海外の強化の片鱗を見ることが出来た。今後、Dスコア38点以上を目標に強化をすすめ、Eスコアで9点以上、且つ演技の安定性を高めていかなければいけない。そして東京オリンピックに向けて海外勢の強化に後れをとらないためにも、危機感をもって強化に臨みたい。
【総評】
団体での優勝を目標に一致団結して試合に臨んできたので、勝てなかった事に悔しさが残るが、ワールドクラスの演技を目の前で学び、そして挑むことが出来たことは彼らの今後に大きな影響を与えるに違いない。今回、いい結果を得た選手、演技をまとめ上げた選手、ミスを多く出してしまった選手全員が、勝って奢らず、負けて腐らず、常に反省を生かし強化に励んでもらいたい。
最後に、本遠征の参加にあたり、日本スポーツ振興センター、JOC、日本体操協会をはじめ、各関係者の皆様に心より感謝を申し上げたい。
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