2016 ボローニンカップ報告

報告者:日本体操協会

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<選手団>
監督・コーチ 山﨑隆之,大竹秀一,立松佳通
トレーナー 小林直行
審判 大久保雄右
<選手>湯浅賢哉,北村郁弥,鈴木茂斗,岩川秀磨

<派遣先>ロシア・モスクワ 競技会場:M.Voronin Gym Club “Dynamo-Moscow”(オリンピスキー)
【参加国・地域数、チーム数、参加人数】
・参加国 18か国 日本、ロシア、アルメニア、カザフスタン、ドイツ、カナダ、スェーデン、ベラルーシ、ラトビア、ルクセンブルク、イスラエル、グルジア、キプロス、セルビア、フィリピン、フランス、ブルガリア、スロバキア
・チーム数 7チーム
・参加人数 87名 (シニア:53名、ジュニア:34名)

【競技会報告】
■大会概要
ボローニンカップ大会では、世界選手権出場者も参加しており、例年非常にレベルが高い大会となっている。昨年と同様オリンピスキースタジアムで行われたが、アリーナ内の場所が変更され、昨年より少しだけ狭い区画での競技会場となった。

■大会レポート
□12/17 (土)出国
成田空港から予定通り飛行機が出発した。約10時間のフライト経て、現地時間17:00頃に到着、荷物も問題なく全員分届いた。モスクワ経由、ロンドン行きの便だった為、乗客の殆どがロンドンへ向かったため、入国審査等で混み合うことなく非常にスムーズに行う事が出来た。しかし、他国の到着を待ってからバスが出発したので、空港で45分ほど待つことになった。空港からホテルまでは約1時間で到着した。ホテル近くのスーパーで飲料水と夕食を購入した後、各自部屋でストレッチやトレーナーによるマッサージ等を行い、明日に備えて就寝した。

□12/18(日)練習会場
7時に朝食をとり、9時にホテルを出発。徒歩で会場に向かった。練習会場までは雪道の影響もあり、約30分を要した。昨年同様、練習会場はオリンピスキー内にあるディナモ・モスクワ体操クラブの仮練習場(器具はGYMNOVA製)で、14時ごろまで柔軟や補強を行い、時差調整をしながら各自動きを確認した。試合会場はSPITH製の器具であるため、調整が難しい部分もあった。RUSSIAの選手達は、同施設内にあるオリンピスキーのクラブ(SPITH製器具が常設)で練習を行っていた。

□12/19(月)本会場練習
本会場練習の時間は9:00〜11:00(ジュニア)、11:00〜13:00(シニア)、2時間の割り当て練習であった。ホテル1階のカフェで7:00から朝食をとることができ、ジュニアは朝食後そのまま7:30のバスに乗り会場へ向かった。
昨年度は割り当て練習だったが、今年はフリー練習だった。
シニアは本会場練習の前にオリンピスキー側の体育館でアップを行った。明日の競技に備え各種目入念に確認を行いつつ、明日に疲れを残さないように調整を行った。また湯浅選手が体調不良を訴え、思うように練習を行えなかった為、早めに練習を切り上げた。13時に練習を終え一度宿舎へ戻り昼食を摂った。15:15のバスにのり16時からのオープニングセレモニーに参加する予定だったが、バスが満車で乗れなかった為、指導者は徒歩で、選手たちは30分程バスを待って出発した為、ギリギリでの到着となった。16:00からのオープニングセレモニーに参加し、バスで帰宅後、食事等済ませ、明日の競技に備えた。
なお、18:00よりリーダー会議があったため、1名のコーチが会場に残った。会議はロシア語で行われ、英語でのガイダンスはなかった。途中、英語でのガイダンスを希望した他国のコーチが運営側ともめて退出するというハプニングがあった。日本チームのとなりに座っていたフランスのコーチが英語に通訳をしてくれたおかげで、数点の変更事項を確認することができた。
昨年よりの変更点として
・個人総合は8人で4分アップ。
・会場練習はジュニア、シニアともにサブで練習を行い、本会場の練習は競技前アップのみ。
・ジュニアのアップ時間が昨年よりも10分間長くなった。

□12/20(火)競技個人総合・団体・種目別予選
ホテルの食事が7時からの為、朝食を軽めに摂り、すぐに7:30発のバスで会場へ向かった。その後、7:50~8:50サブ会場練習を行い9:00から競技開始。シニアは8:00のバスで出発し、11:00〜12:00サブ会場練習を行い12:00から競技開始。

①ジュニア競技 9:00〜
【第1ローテーション】平行棒
鈴木:D4.9 E6.900 11.800
ピンコ、アーム後ろ振り倒立、ヒーリー、棒下宙返り、後方車輪、ツイスト、ディアミドフ、後方屈身二回宙返り
ピンコが流れてしまい予定してホンマを実施出来ず。後ろ振りも倒立静止できずダブルスイング、ヒーリーでバーに足をぶつけ、着地も大きくマット外まで乱れる。11点台の得点で、苦しいスタート種目となった。
岩川:D5.3 E8.200 13.500
け上がり、ティッペルト、ヒーリー、棒下ひねり、棒下宙返り、後方車輪、ツイスト、アーム前振り、後方屈身二回宙返り
ヒーリーで足をバーに少しぶつけるが全体的まとまった演技でスタートした。
【第2ローテーション】鉄棒
鈴木:D5.1 E9.200 14.300
ヤマワキ、エンドー、アドラーハーフ、伸身トカチェフ、トカチェフ、ホップターン、シート、伸身新月面
倒立位も良く、非常に素晴らしい演技。予選トップの点数を獲得。

岩川:D5.4 E8.333 13.733
コールマン、トカチェフ、ホップターン、シートひねり、アドラーハーフ、アドラー、大逆手エンドー、伸身新月面
難度の高い技を組み込んだ構成でしっかりと通し切り高得点が期待されたが、離れ技の後の肘曲げなどの減点により点数が伸ばせなかった。

【第3ローテーション】ゆか
鈴木:D5.7 E8.866 14.566
前方1回ひねり~前方2回半ひねり、後方1回半~前方2回ひねり、側宙1回ひねり、フェドルチェンコ、後方二回半ひねり~前方半ひねり、後方3回ひねり。
全コース着地をまとめ、予選一位の点数を獲得。
岩川:D5.6 E8.533 14.133
前方1回ひねり~前方2回半ひねり、ルドルフ、側宙1回ひねり、シンピ倒立、後方1回半~前方2回ひねり、後方3回ひねり
前方2回ひねりで蹴り抜け若干低い着地となったが、最後まで丁寧に実施した。

【第4ローテーション】あん馬
鈴木:D5.5 E8.466 13.966
セア倒立、Eフロップ、Dコンバイン、ウゴニアン、ループ(実施しようとしたが成立せず),マジャール、シバド、Aシュテ倒立下り
ウゴニアンで乱れ、足を開く。その後立て直しループを行うが、リズムが合わずポメルを越えてしまい余分な旋回を挟む。得意種目で高得点を獲得し、巻き返しを計りたいところだったが、点数を伸ばせなかった。
岩川:D4.3 E9.000 13.300
セア、ハーフバック、前移動、シバド、Bシュテクリ、フクガ、逆リア倒立下り
難度は低いものの、大きな乱れのない演技でEスコア9点台を獲得。ここまでフィリピンのYulo Carlosが首位を走っていたが、あん馬で落下し岩川が首位に立つ。

【第5ローテーション】つり輪
岩川: D5.0 E8.500 13.500
後ろ振り上がり開脚上水平、後方倒立、前方倒立、ジョナサン、ヤマワキ、後ろ振り上がり脚前挙、シンピ倒立、後方経過車輪、抱え込み新月面
着地までまとめる安定した演技を実施。首位をキープする。
鈴木:D4.7 E8.400 13.100
後ろ振り上がり開脚上水平、後方倒立、前方倒立、ヤマワキ、振り上がり脚前挙、シンピ、経過車輪、抱え込み新月面
丁寧な実施であったが、肩の故障の影響でDスコアを落としていたため、点はやや伸びなかった。

【第6ローテーション】跳馬
鈴木:D 5.6 E9.200 14.800
ドリッグスを実施。
雄大で飛距離のある跳躍。着地を半歩にまとめる。
岩川:D 5.6 E9.400 15.000
シューフェルトを実施し、軽く半歩弾む程度の着地。15点を獲得し、首位を守った。

鈴木選手がスタート種目で3点近く落とす大きなミスを出した苦しい展開であったが、その後3種目でトップの点数を獲得し、終わってみれば2位まで浮上した。岩川選手は緊張感を切らさずミスを出さない演技で接戦を制した。また、3位にはフィリピンから日本に体操留学中のYulo Carlos選手が滑り込んだ。

②シニア競技 11:40〜
【第1ローテーション】鉄棒
湯浅:D5.9 E7.500 13.400
ヤマワキ、コールマン(落下)、ホップターン、シートホップハーフ、アドラー一回ひねり両逆手、アドラーハーフ、シートひねり両大逆手、大逆手エンドー、伸身新月面
コールマンの落下が悔やまれる。車輪で屈腕になるなど力を使う実施になったが、演技の捌き等が評価され、予想よりも点数が残った。
北村:D6.0 E8.300 14.300
ヤマワキ、エンドー1回ひねり大逆手、シートホップハーフ、アドラー、大逆手エンドー、アドラーハーフ、ホップハーフ、ホップターン、伸身新月面
伸身トカチェフを抜いてスタート種目を安全に乗り切る。少し硬さがあり、演技が小さくなったが着地までまとめた。

【第2ローテーション】ゆか
湯浅:D6.0 E8.566 14.566
前方屈身2回宙返り、前方1回ひねり~前方2回ひねり、後方2回半ひねり~前宙半ひねり、後方2回ひねり、十字倒立、側宙1回ひねり、後方3回ひねり
大きな乱れもなくまとまった演技となった。
北村:D6.2 E8.166 14.366
前方1回ひねり~前方2回半ひねり、後方1回半~前方2回ひねり、側宙1回ひねり、十字倒立、後方2回半ひねり~前方半ひねり、後方2回ひねり、後方3回ひねり。
全体的に小さく着地が乱れ最後の3回ひねりはひねり不足が目立った。

【第3ローテーション】あん馬
湯浅:D5.8 E5.300 11.100
バックセア倒立(落下)、ブスナリ、開脚横移動、フロップ(不認定)、コンバイン(不認定)、ループ(停滞)、マジャール、シバド、Aシュテ倒立(落下)、Aシュテ (落下)、やり直し
バックセア倒立の直後の後処理がうまくいかずダブルスイングし、旋回を試みるも落下。Eフロップの際にBシュテ2回で外に下りてしまい、更にサイドからBシュテ3回~ロシアンでコンバインを行った為、フロップ、コンバイン共に不認定。その後のループで停滞するものの、なんとか旋回を立て直したが、終末技で落下。さらにやり直しをしようとした旋回で落下、再度下り技を行った。
北村;D5.7 E7.600 13.400
バックセア倒立、Eフロップ、Dコンバイン、ループ、マジャール、シバド、Bシュテクリ、フクガ、DSA倒立下り。
つまりながらも演技を続行するものの終末技で落下。やり直して演技を終える。

【第4ローテーション】つり輪
湯浅:D5.8 E8.100 13.900
け上がり中水平、アザリアン、後方倒立、前方倒立、ジョナサン、ヤマワキ、ホンマ十字、振り上がり脚前挙、屈腕伸身倒立、経過車輪、伸身月面
十字懸垂の手を開くなど丁寧な実施で、着地もほぼ止める。
北村:D6.0 E7.100 13.100
振り上がり中水平、け上がり中水平、ホンマ十字、ヤマワキ、ジョナサン、後ろ振り上がり開脚上水平、後方倒立、前方倒立、経過車輪、伸身月面
静止時間や握りの深さを多く減点され、大きなミスはなかったが、点数が伸びなかった。

【第5ローテーション】跳馬
湯浅:D5.6 E8.200 13.800
ドリックスを実施、勢いがつきすぎ、大きく前に数歩あるき、片手をつく。
二本目 D5.6 E7.766 13,366
ローチェに挑戦するものの、高く突き上がりすぎてしまい、回転が不足し尻餅。
北村:D5.2 E9.000 14.200
アカピアンを実施、器具に慣れず苦戦していた種目だが、着地をほぼまとめ乗り切る。

【第6ローテーション】平行棒
湯浅;D6.3 E8.700 15.000
逆上がり倒立、後方車輪、ホンマ、マクーツ、モイ、ティッペルト、ヒーリー、ツイスト、開脚前宙、後方屈身2回宙返り。
ホンマでつまるもの冷静にカバー。15点台にのせ、予選トップ。
北村:D6.3 E7.500 13.800
ホンマ、棒下宙返り、後方車輪、マクーツ、モイ、ティッペルト、ヒーリー、ツイスト、開脚前宙、後方屈身2回宙返り。
マクーツが倒立にはまりきらず危ない場面があったがなんとかうまく処理したが、終末技で後ろへ転倒。

両選手とも非常にミスの多い試合になってしまった。考えられる一因として、湯浅選手は初日に風邪をひき、会場練習をしっかりと行うことが出来ず、治ったばかりで体の反応が良くなかった。その後、北村選手も同様に体調不良を訴え、鼻声で試合に臨む形になってしまった。高熱が出るほどではないので、様子を見ながら競技を行ったが、ロシアの気候や気温の変化などに対応しきれなかったのが悔やまれる。
翌日の種目別決勝には、湯浅選手がゆか・つり輪・跳馬・平行棒の4種目。北村選手がゆか、平行棒、鉄棒の3種目で進出を果たした。

□12/21(水)種目別決勝
9:00のバスに乗り会場へ向かった。その後、10:00〜10:50までサブ会場練習(ジュニア・シニア)、11:00から競技開始であった。
シニアはゆかスタート、ジュニアはあん馬スタートの同時進行であり、前半4名(2分アップ後、演技)・後半4名(2分アップ後、演技)で行われた。

【第1ローテーション】
ジュニア あん馬
鈴木:D5.7 E8.666 14.366 1位
岩川:D4.6 E5.866 10.466 8位
岩川選手は昨日よりDフロップを入れ難度を上げて挑戦したが、その後の前移動で落下。その後のフクガでも落下。鈴木選手は昨日のミスをしっかりと修正し、素晴らしい実施で優勝を飾った。

シニア ゆか
北村:D6.2 E8.633 14.833 1位
湯浅:D6.0 E8.800 14.800 2位
棄権があり、北村選手がリザーブから繰り上げで一番手の演技となったが、ほぼ着地を止める会心の演技。湯浅選手も素晴らしい実施で演技を行ったが、終末技で着地が少し乱れ2位。北村選手が優勝を飾った。他国の選手は後方4回ひねりや新月面など高難度技を多く取り入れたが、着地が乱れていた。

【第2ローテーション】
ジュニア つり輪
岩川:D5.0 E8.633 13.633 5位
鈴木:D4.7 E8.766 13.466 6位
両選手とも丁寧な演技を行ったが、他国の選手との力技の質の差で得点を伸ばせなかった。
優勝はPHIのYulo Carlos選手がアザリアンや開脚上水平など力強い演技で14点台を獲得。

【第3ローテーション】
ジュニア 跳馬
鈴木;1本目 D5.6 E9.366 14.966 2本目 D3.6 E9.100 12.700  平均 13.833 2位
1本目=ドリックスを実施。ほぼ着地を止める素晴らしい実施。
2本目=前方屈身宙返り半ひねりを実施。高さのある雄大な跳躍で着地もまとめる。
岩川:1本目 D5.6 E9.233 14.833 2本目 D5.2 E9.000 14.200 平均 14.517 優勝
1本目=シューフェルトを実施。着地を半歩にまとめる。
2本目=ローウン。予選よりも難度を上げて果敢に挑戦し見事成功した。
岩川選手が2本を高難度でそろえて優勝。鈴木選手が3位となった。
シニア つり輪
湯浅;D5.8 E8.466 14.266 4位
昨日よりも静止時間を意識した演技でしっかりとまとめ、Eスコアを伸ばした。
Dスコアの差で表彰台には乗れなかったが、他国選手と比較しても力技の質は劣ってはいなかった。

【第4ローテーション】
ジュニア 平行棒
岩川:D4.9 E7.066 11.966 8位
ヒーリーでバー上に落下し、リズムを崩し、棒下ひねりで落下。若干疲れが見えた演技であった。
シニア 跳馬
湯浅:1本目 D5.6 E7.766 13.366 2本目 D5.6 E9.066 14.666 平均 14.066 4位
1本目=ローチェ。予選よりも良い実施で踏ん張ったが後ろに数歩動いた後、手を着く。
2本目=ドリッグス。多少ひねり不足があったが、着地も半歩弾む程度でまとめる。

【第5ローテーション】
ジュニア 鉄棒
鈴木;D5.2 E8.733 13.933 優勝
岩川:D4.9 E5.700 10.600 8位
岩川選手はコールマンで落下し、さらには下り技で体力が尽きて前に転がるように転倒。鈴木選手は減点が少ない構成と、質の高い演技で優勝した。
シニア 平行棒
北村:D6.3 E7.533 13.833 6位
湯浅:D6.3 E8.400 14.700 優勝
北村選手は良い実施で演技を行ったものの、終末技でミスを出してしまった。
湯浅選手がホンマ、ヒーリーで停滞しかけるも、なんとかこらえる。
他国の選手が次々にミスを出し、湯浅選手が優勝した。

【第6ローテーション】
ジュニア ゆか
岩川:D5.8 E8.300 14.100 2位
鈴木;D5.7 E8.733 14.433 優勝
岩川選手は予選より難度を上げて攻めの演技を行った。予選一位通過の鈴木選手は着地をまとめ、予選と同じく高得点を獲得し、優勝した。
シニア 鉄棒
北村:D6.0 E8.066 14.066 優勝
伸身トカチェフを演技に戻す予定だったが、前の演技者が次々にミスを出したため、昨日と同じ構成に切り替え、丁寧な実施で優勝を勝ち取った。

男女ジュニア・シニア合同で全種目行う為、競技時間が5時間30分と非常に長時間であったが、各選手ともに集中力を切らすことなく昨日のミスの修正や、新たな技へ挑戦するなどし、数多くのメダルを獲得することができた。

【総評】
今大会、日本チームは金8個、銀3個、銅2個、計13個と非常に多くのメダルを獲得した。この結果は選手の日々の努力だけでなく、日頃から支えていただいている関係各位のご尽力によって達成に至った。ロシアでの日本語も英語もほとんど通じない、日程や時程もアバウトな中で競技を行ったことは、非常に良い経験となり、改めて皆様の協力に感謝したい。
諸外国の選手達も能力が高く、新ルールを見据えた技の挑戦が目立った。ゆかの二回宙返り系の実施が多く実施され、三回宙返りを実施する選手もみられた。難度で劣る日本選手が今大会で活躍出来たのは、日本の強みでもある細かい減点をされない捌きや、美しい体操が非常に評価された。今後も日本の強みを生かし、諸外国の選手達に劣らない高難度技の習得に励んで頂きたい。
またマルチサポートの小林トレーナーを派遣していただきましたが、選手のフィジカル面のみならず、風邪などの体調不良選手の対応など様々な面でサポートして頂き、選手団一同大変感謝をしております。
最後に、大会参加にあたりご尽力いただいた日本スポーツ振興センター、JOC、日本体操協会をはじめ、各関係者の皆様に心より感謝を申し上げ本大会の報告とさせて頂きます。
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