第72回全日本体操種目別選手権男子トライアウト

報告者:広報委員会 湯浅和宗

昨日(4月27日)の個人総合予選における各選手の種目別得点と本日行われるトライアウト出場者の種目別得点を並べ、上位24選手が6月30日に行われる全日本種目別選手権への出場権を獲得します。
また、昨日の個人総合予選で30位以内に入った選手を除く選手の種目別得点と本日のトライアウト出場者の種目別得点を並べ、上位6選手が明日の種目別出場枠を獲得します。

第1ローテーション
倉島大地、鉄棒、ヤマワキ、手幅の狭い大逆手車輪~大逆手エンドー、伸身サルトで前に動く13.666
横井君宇、つり輪、振り上がり中水平、けあがり中水平、アザリアンを正確に捌く、かかえこみルドルフの着地も止める。13.866
鈴木大介、鉄棒、カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ、リンチ、ヤマワキ、すべて成功、伸身ルドルフの着地は少し動く。13.900
鈴田佳祐、跳馬、日本で初めてりセグァンを成功させた選手、今回はドリックスとロウユンで平均12.933
安田元太、平行棒、バブサーなどを入れた構成で丁寧で美しい演技、前方かかえこみ2回宙返り下りの着地も少しの動きでまとめる。14.100
小森啓介、ゆか、後方かかえこみ2回宙返り2回半ひねりを成功、大きなミスなく最後の後方伸身宙返り3回ひねりも止める。13.633
米倉英信、跳馬、ロペスとロウユンで平均13.900、暫定3位につける。
大久保圭太郎、跳馬、ロペスとロウユンで平均14.283で米倉を上回り暫定3位につける。
南一輝、ゆか、後方伸身宙返り3回半~前方宙返り1回ひねりで入り安定した着地を見せ、最後の後方伸身宙返り3回ひねりも見事に止める。14.666で谷川航を上回り暫定2位に入ってくる。

第2ローテーション
内田龍真、跳馬、ドリッグスとロウユンで平均13.749。
小森啓介、鉄棒、ツォリミン、カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ、トカチェフ、を成功するがエンドーで少し停滞、伸身サルトの着地は前に大きく1歩。鈴木大介、ゆか、個々の着地を定年に止め、最後の後方伸身宙返り3回ひねりは後ろに1歩。14.166
遠藤幹斗、跳馬、ロペスとロウユンをうまくまとめ平均14.349で暫定3位に入ってくる。
山根直紀、跳馬、ドリッグスとロウユンで平均13.800
佐藤巧、つり輪、逆上がり中水平、後方け上がり中水平、アザリアン、力強い実施。伸身サルトの着地を見事に止める。14.066
杉野広尭、あん馬、Eコンバイン、ショーン、Eフロップと順調にこなしたがウーグォニアンで落下。12.500
梨本隆平、平行棒、棒下ひねりで流れる、その後は美しい実施で開脚前宙などをこなすが前方かかえこみ2回宙返りひねりで前に大きく動く。13.700

第3ローテーション
高野琢也、つり輪、正確で力強い中水平を実施、途中振動倒立で少しぶれるが伸身サルトの着地を止める。
佐藤巧、跳馬、雄大なヨーⅡを着地1歩にまとめ、ロペスも雄大にまとめ平均14.683で谷川航をかわし暫定1位に終え下り出る
鈴木大介、平行棒、ホンマ、ツイスト、開脚前宙、棒下、タジェダは受ける前に完全に身体を伸ばしきる素晴らしい実施、残念ながら後方屈身2回宙返り下りの着地でお手つき。13.200
古橋崇志、あん馬、豪快な開脚旋回前移動ひねり連続(ウルジカの裏技)など開脚旋回系の移動ひねり技を多用する構成、惜しくも落下があったが新技として成功。13.133

第4ローテーション
五島誉博、ゆか、前方かかえこみ2回宙返りひねり、後方伸身宙返り3回半ひねり~前方伸身宙返り2回ひねり、前方かかえこみ宙返り1回ひねり~シライ2、後方伸身宙返り2回半ひねり~前方伸身宙返り2回半ひねり、個々の着地をしっかりまとめ最後の後方伸身宙返り3回ひねりもねらいすましたかのように止める。14.866で暫定2位につける。
高間寛、鉄棒、かっシーナで惜しくも落下したが、最後はフェドルチェンコを成功。
崎濱一朗、跳馬、ヨーⅡで前に大きく動く、ドリッグスも前に大きく1歩、平均13.666
田中樹、平行棒、ホンマで入り、長身を活かした美しい実施で演技を進め前方かかえこみ2回宙返りの着地は前に1歩。14.533
粟野和樹、平行棒、タジェダを取り入れた構成、棒下ひねりなどシャープに捌く、後方屈身2回宙返りの着地は両足で前に動く。13.000
安里圭亮、跳馬、リセグァン高い跳躍だったが若干距離が出ずしゃがみ込む着地となった。2本目のヨーⅡは豪快な跳躍だったが基地は前に大きく1歩。2本ともラインオーバーもあり平均14.183で暫定6位。
岩谷優一郎、あん馬、ショーン、Eフロップ、Dコンバイン、マジャール、シバド、ゆったりとした旋回で安定した実施。13.533
津田悟志、あん馬、正交差倒立、Eフロップ、Dコンバイン、ロス、ニンレイズ、マジャールシュピンデル、前移動・とび前移動、しっかり通しきる。13.933
梨本隆平、あん馬、逆交差倒立、ショーンでバランスを崩すがこらえる、Eフロップ、Dコンバイン、トンフェイ、ロス、前移動・とび前移動、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下り。途中ミスがあったが14.266

第5ローテーション
藤巻竣平、ゆか、前方屈身2回宙返り、後方伸身宙返り3回半ひねり、丁寧に着地をまとめ最後の後方伸身宙返り3回ひねりも止める。
笠岡義之、つり輪、高校生ながら力強い力静止技を見せたが、振動倒立などのきめが甘く着地も前に大きく動く。12.800
小倉佳祐、跳馬、ロペスで着地は前に大きく動く、ロウユンで前に1歩。平均12.999
松永直也、途中細かなミスが見られたが非常に体線の締まった美しい実施。13.900
山本大、つり輪、逆上がり中水平、振り上がり上水平、振り上がり中水平などしっかりとこなす、伸身サルトの着地は前に大きく1歩。13.800
小森啓介、跳馬、ロペスと伸身クエルボ1回半ひねりをしっかりまとめ平均14.616で谷川航と並ぶ暫定2位。
吉元佳、あん馬、逆交差倒立、Eフロップ、Dコンバイン、後半に開脚での前後移動を雄大にこなす。背面とび横移動倒立ひねり移動下りで若干動きが停滞したが通しきる。12.933

つり輪は全演技が終了し、上位選手は以下のとおり
1位 武田一志  14.833
2位 野々村笙吾 14.633
3位 瀬島龍三  14.500
4位 神本雄也  14.333
4位 長野託也  14.333
6位 萱 和磨  14.266
7位 前野風哉  14.233
7位 谷川 航  14.233

明日(4月29日)の種目別出場枠の6選手は以下のとおり
長野託也、佐藤巧、若狭天太、高橋一矢、加藤裕斗、春木三憲

第6ローテーション
亀山耕平、あん馬、逆交差倒立、ショーン、Eフロップ、Eコンバイン、あん部馬背下向き360度転向、トンフェイ、ウーグォニアン、ロス、シュテクリA倒立ひねり移動おり、ショーンのあと若干旋回が詰まったが安定した実施で通しきる。14.800で暫定3位につける。
遠藤鉄平、ゆか、前方屈身2回宙返り、後方伸身宙返り2回半ひねり~前方伸身宙返りひねりなど順調に捌き、最後の後方伸身宙返り3回ひねりもほぼ止める。12.966

星野力維、平行棒、ホンマ、ヒーリー、棒下ひねり、棒下、車輪ディアミドフ、バブサー、ディアミドフで歩く、開脚前宙、後方屈身2回宙返り下りの着地は後ろに1歩。13.966
迫龍登、あん馬、フロップ、コンバイン、ウーグォニアン、マジャール、シバド、大きな旋回で大きなミスなくまとめ13.633。
小浜廣仁、平行棒、ベーレのかかえこみ姿勢など非常に美しい実施、順調に演技を進めたが後方屈身2回宙返りの着地は大きく前に1歩。14.266

跳馬と平行棒は全演技終了、上位選手は次のとおり
跳馬                 平行棒
1位 佐藤 巧   14.683    1位 谷川 航  15.200
2位 谷川 航   14.616    2位 谷川 翔  15.066
2位 小森啓介   14.616    2位 野々村笙吾 15.066
4位 齊藤優佑   14.466    4位 田中佑典  15.033
5位 遠藤幹斗   14.349    5位 萱 和磨  14.933
6位 大久保圭太郎 14.283    6位 山本翔一  14.833
7位 安里圭亮   14.183    7位 千葉健太  14.800
8位 米倉英信   13.900    8位 神本雄也  14.766

明日(4月29日)の種目別出場枠の6選手は以下のとおり
跳馬
佐藤巧、小森啓介、遠藤幹斗、大久保圭太郎、安里圭亮、米倉英信
平行棒
野々村晃司、堀内柊澄、田中樹、鈴木湧、府殿大佑、石川大貴

第7ローテーション
前田、鉄棒委、美しいカッシーナ、コバチ、コールマン、伸身サルトの着地は少し動いたが丁寧な実施でしっかり通しきる。13.966
田中樹、あん馬、途中マジャールシュピンデルで落下、やり直して成功、移動の向きなど非常に正確な実施が目を引いた。12.733
大石健斗、鉄棒、コールマンぎりぎりでつかむ、途中軸がぶれる場面もあったが大きなミスなく通しきる。
金山大和、あん馬、フロップ、コンバイン、マジャール、シバドなど標準的な構成だが大きく美しい旋回で順調に演技を進めた、終末技で惜しくも落下し12.833。
近藤衛、鉄棒、ヤマワキ、コールマン、コバチ、伸身トカチェフ、トカチェフ、5つの手放し技を豪快に成功、伸身ルドルフの着地も見事に止める。13.766
谷健太郎、ヤマワキひねり片大逆手で入り、大きなミスなく通しきる。伸身サルトの着地は後ろに少し動く。13.400
高田治吉、鉄棒、日本で最初にブレットシュナイダーを競技会で成功した選手といわれる。今回はブレットシュナイダーを成功するが続くコバチで近づき落下、アドラー1回ひねり逆手倒立などを実施し伸身サルトで下りる。着地は後ろに1歩。12.200

鉄棒は全演技が終了上位選手は以下のとおり
1位 田中佑典  14.600
2位 石川大貴  14.533
3位 市瀬達貴  14.300
3位 加藤凌平  14.300
3位 内村航平  14.300
6位 田浦誠也  14.166
6位 小畠廉生  14.166
8位 小浜廣仁  14.133
8位 前野風哉  14.133
8位 宮地秀亨  14.133
明日(4月29日)の種目別出場枠の6選手は以下のとおり
石川大貴、小畠廉生、宮地秀亨、小浜廣仁、鈴木茂人、前田楓丞

第8ローテーション
船崎能克、ゆか、後ろとびひねり前方かかえこみ2回宙返りひねりで入り大きなミスなく演技を進め最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地もまとめる。13.033
佐藤巧、ゆか、前方屈身2回宙返りひねりで入り、宙返り連続、前方かかえこみ2回宙返りひねりなどの着地を次々と決め、最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地もしっかり止める。14.266
津村涼太、あん馬、少し腰の曲がった旋回だがフロップ、コンバイン、マジャールシュピンデルなど大きなミスなく通しきる。13.600
橋本健吾、ゆか、入りのかかえこみルドルフで大きく動く、さらに前方伸身宙返り2回半ひねりで大きく動きラインオーバー、最後の後方伸身宙返り3回ひねりは止める。12.133
鈴木大介、あん馬、とび正交差ひねり逆交差入れ、Eフロップ、Dコンバイン、ロス、トンフェイ、前移動・とび前移動、シバド、逆リヤ倒立ひねり移動下り。途中微妙にバランスを崩しながらの演技だったが大きなミスなく通しきり13.900。

第9ローテーション
柿森凛、ゆか、後方伸身宙返り3回半ひねりで入り、大きなミスなく演技を進め最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地を止める。14.066
長崎柊人、あん馬、フロップ、コンバイン、ロス、途中バランスを崩す場面があったが大きなミスなく通しきる。14.033
柳琢真、あん馬、逆交差倒立、Dコンバイン、ウーグォニアンでバランスを崩すが持ちこたえ大きなミスなく通しきる。13.766
長谷川瑞樹、ゆか、前転とび~前方屈身2回宙返り、第3節の宙返り連続が大きく詰まる。その後は立て直し、最後の後方伸身宙返り3回ひねりまでしっかりまとめる。13.300
前川岳楼、ゆか、前方伸身宙返り2回半ひねり、後ろとびひねり前方かかえこみ2回宙返り、前方伸身宙返り2回ひねり~前方伸身ちゅがえり1回半ひねりなど順調に演技を進め、応援団の大きな声援を受け最後の後方伸身宙返り3回ひねりの着地もほぼ止める。14.300
相原弘樹、あん馬、とび正交差ひねり逆交差入れ、開脚前後移動、トンフェイ、ロス、大きなミスなく背面とび横移動倒立ひねり移動下りまで通しきる。13.633

ゆかとあん馬の上位選手は次のとおり
ゆか                 あん馬
1位 白井健三 15.333     1位 萱 和磨  14.900
2位 五島誉博 14.866     2位 長谷川智将 14.866
3位 南 一輝 14.666     3位 亀山耕平  14.800
4位 谷川 航 14,633     4位 垣谷拓斗  14.766
5位 加藤凌平 14.566     5位 荒屋敷響貴 14.633
5位 千葉健太 14.566     6位 永吉 雄  14.600
5位 内村航平 14.566     7位 加藤裕斗  14.500
8位 谷川 翔 14.433     7位 杉野正尭  14.500

明日(4月29日)の種目別出場枠の6選手は以下のとおり
ゆか
五島誉博、南一輝、前川岳楼、安達太一、上山廉太郎、佐藤巧
あん馬
亀山耕平、梨本隆平、千葉天斗、長崎柊人、近藤衛、津田悟志