2019体操ワールドカップ東京大会男子レポート

報告者:広報委員会 湯浅和宗

第1ローテーション・ゆか

REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR)がほぼすべての宙返りの着地を止める素晴らしい演技でトップに立つ、白井健三は足の故障の影響でDスコアを抑えた演技構成、大きなミス無く無難にまとめ2位につける。谷川航はほぼすべての宙返りの着地をきめていったがフィニッシュの後方伸身宙返り3回ひねりで後ろに大きく動く-0.3のラインオーバーもあり出遅れる。

各選手の演技詳細

DEURLOO BART(NED)
前方かかえこみ2回宙返りひねり(脚割れ目立つ)、テンポひねり~前方伸身宙返り2回ひねり~前方かかえこみ宙返りひねり、後方伸身宙返り1回半ひねり~前方伸身宙返り1回半ひねり~前方伸身宙返りひねり、フェドルチェンコ、十字倒立、後ろとびひねり前方かかえこみ2回宙返り(両足で前に1歩)
D5.5 E8.433  13.933

TANIGAWA WATARU(JPN)
前方伸身宙返り2回ひねり~前方伸身宙返り1回半ひねり(止める)、前方屈身2回宙返りひねり(止める)、前方屈身2回宙返り(両足で前に1歩)、マンナ、十字倒立、後方伸身宙返り2回ひねり(止める)、後方伸身宙返り2回半ひねり~前方宙返り1回ひねり(止める)、後方伸身宙返り3回ひねり(両足で後ろに大きく動きラインオーバー) D6.0 E8.233 LO-0.3 13.933

SHIRAI KENZO(JPN)
後方伸身宙返り3回半ひねり~前方伸身宙返り2回ひねり(しっかりひねりきり止める)、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり(少し動く)、倒立前転閉脚抜き倒立、後方伸身宙返り2回半ひねり~前方伸身宙返り2回半ひねり(ひねり不足で窮屈な着地となり前に1歩)、広報伸身宙返り1回半ひねり~前方伸身宙返り1回ひねり~前方伸身宙ひねり、後方伸身宙返り3回ひねり(両足で後ろに1歩) D6.2 E8.233  14.433

ABAD NESTER(ESP)
後方かかえこみ2回宙返り1回ひねり、前方伸身宙返り~前方かかえこみ2回宙返り(両足で前に1歩)、前方伸身宙返り2回ひねり(両足で前に1歩)、広報伸身宙返り2回半ひねり~前方伸身宙返り1回ひねり’(両足で前に1歩)、ゴゴラーゼ、十字倒立、後方伸身宙返り3回ひねり(後ろに大きく1歩) D5.5 E8.266  13.766

REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR)
前方屈身2回宙返りひねり(止める)、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり(止める)、前方屈身2回宙返り(止める)、前方伸身宙返り2回ひねり~前方伸身宙返りひねり、前方伸身宙返り2回半ひねり(しっかりひねりきり止める)、十字倒立、後方伸身宙返り2回ひねり(止める)、後方伸身宙返り3回ひねり(止める) D5.9 E8.666  14.566
個々の宙返りの室も高く、ほぼすべての着地を止める素晴らしいできばえ

MIKULAK SAMUEL(USA)
前方屈身2回宙返り(両足で前に1歩)、後方伸身宙返り2回半ひねり~前方かかえこみ2回宙返り(両足で前に1歩)、前方伸身宙返り2回ひねり~前方かかえこみ宙返り1回ひねり(その場で少しはずむ)、開脚旋回1回ひねり倒立~開脚旋回~ゴゴラーゼ、後方伸身宙返り1回半ひねり~前方伸身宙返り1回ひねり(止める)、後方伸身宙返り3回ひねり(少し動く) D5.9 E8.300  14.200

BAE GARAM(KOR)
テンポひねり~前方伸身宙返り2回ひねり、後方伸身宙返り1回半ひねり~前方伸身宙返り1回ひねり~前方伸身宙返りひねり(宙返りが少し低い)、後方かかえこみ2回宙返り1回ひねり(後ろに1歩、ラインオーバー)、フェドルチェンコ、倒立前転~閉脚抜き倒立、後方伸身宙返り2回ひねり(止める)、後方伸身宙返り2回半ひねり(少ししゃがみこんだ感じだったが止める)  D5.1 E7.866 LO-0.1  12.866

IGUNATYEV NIKITA(RUS)
前方伸身宙返り2回半ひねり(両足で後ろに1歩)、後方伸身宙返り1回半ひねり~前方かかえこみ2回宙返り(少し動く)、前方伸身宙返り2回ひねり~前方伸身宙返り1回ひねり(少し動く)、後方伸身宙返り2回ひねり(少し動く)、開脚旋回1回ひねり倒立~開脚旋回~ゴゴラーゼ、十字倒立、後方伸身宙返り2回半ひねり(少し動く) D5.8 E8.000  13.800

暫定順位 
1位 REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR) 14.566
2位 白井健三(JPN)       14.433
3位 MIKULAK SAMUEL(USA)     14.200
4位 DEURLOO BART(NED)      13.933
5位 谷川 航(JPN)       13.933
6位 IGUNATYEV NIKITA(RUS)    13.800

第2ローテーション・あん馬

REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR)は落下、停止などの大きなミスはなかったが得点を伸ばせず順位を下げる。この種目ただ一人14点台を得たMIKULAK SAMUEL(USA)
が2種目を終わって暫定1位。日本勢は大きなミスなく通しきり、白井健三が2位を維持、谷川航は順位を上げ3位につけた。

以各選手の演技詳細

TANIGAWA WATARU(JPN)
正交差倒立、逆交差倒立、Eフロップ(少しバランスを崩すが姿勢を崩さず立て直す)、Dコンバイン、ポメル旋回、前移動・とび前移動、シバド、シュテクリB、逆リア倒立5/4ひねり下り D5.7 E8.200  13.900
終末技は本来3/4ひねり移動でD難度とするところ体重移動がうまくいかず移動ができなかったため、とっさに5/4ひねりとしてD難度をキープした模様

SHIRAI KENZO(JPN)
逆交差倒立、Eフロップ、モグィルニー、シュテクリB、Dコンバイン、マジャール、シバド、シュテクリA倒立5/4ひねり移動下り D5.4 E8.166  13.566

ABAD NESTER(ESP)
とび正交差ひねり逆交差入れ、逆交差倒立、マジャール、シバド、馬背支持開脚旋回横移動連続(脚を馬体にぶつける)、ロス、倒立ひねり移動下り(C) D4.1 E7.833  11.933

REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR)
逆交差倒立、鞍部馬背フェドルチェンコ、Dフロップ、Dコンバイン(脚割れ)、ロス、前移動3/3、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下り D5.3 E7.366  12.666

MIKULAK SAMUEL(USA)
ミクラック(馬端から馬端へのとび正交差ひねり逆交差いれ)、とび交差ひねり逆交差入れ、シュテクリB、1把手を挟んで開脚旋回1回ひねり、両把手を挟んで開脚旋回、トンフェイ、フェドルチェンコ、前移動・とび前移動、シバド、シュテクリA倒立5/4ひねり移動下り D5.5 E8.700  14.200
美しく正確な実施でしっかり通しきる

BAE GARAM(KOR)
とび正交差ひねり逆交差入れ、逆交差倒立、Eフロップ(少し動きが詰まる)、Dコンバイン、ウーグォニアン、フェドルチェンコ、ロス(脚割れ)、シュテクリA倒立下り(C) D5.3 E7.600  12.900

IGUNATYEV NIKITA(RUS)
正交差倒立、逆交差倒立、Dコンバイン、後ろ移動2/3、ロス、モグィルニー(落下)、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下り D5.2 E7.200  12.400
正確で美しい演技実施だったがモグィルニーで手を滑らせ惜しくも落下

DEURLOO BART(NED)
逆交差倒立、鞍部馬背フェドルチェンコ、後ろ移動2/3、トンフェイ、フェドルチェンコ(脚割れ)、ウーグォニアン、マジャール、シバド、シュテクリA倒立ひねり移動下り D5.7 E7.766  13.466
大きな過失はなかったが、全体的に脚割れなど姿勢欠点の目立つ実施だった

暫定順位
1位 MIKULAK SAMUEL(USA)     28.400
2位 白井健三(JPN)        27.999
3位 谷川 航(JPN)        27.833
4位 DEURLOO BART(NED)      27.399
5位 REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR) 27.232
6位 IGUNATYEV NIKITA(RUS)    26.200

 

第3ローテーション・つり輪

この種目でも安定した実施を見せたMIKULAK SAMUEL(USA)が暫定1位をキープ。
この種目2位の得点をあげた谷川航が白井を抜き2位に浮上、白井が3位、4位にはこの種目最高点のIGUNATYEV NIKITA(RUS)が順位を上げてきた。

各選手の演技詳細

SHIRAI KENZO(JPN)
振り上がり中水平(少し足が低い)、アザリアン、ヤマワキ、屈身ヤマワキ、振り上がり開脚上水平、ホンマ十字懸垂、ほんてん倒立、振り上がり倒立、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり下り(わずかに動く) D5.6 E7.866 13.466

ABAD NESTER(ESP)
振り上がり開脚上水平、上水平、中水平、ヤマワキ、振り上がり中水平(少し足が低い)、ほんてん倒立、屈身ヤマワキ、振り上がり倒立、後方車輪、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり下り(少し動く) D5.5 E8.200  13.700
倒立姿勢の正確さは好感の持てる演技だった

REGEiNI-MORAN GIARNNI(GBR)
振り上がり開脚上水平、ほんてん倒立(きめが甘い)、振り上がり倒立(きめが甘い)、屈身ヤマワキ、ヤマワキ、振りあがり脚前挙、伸腕屈身力倒立、後方車輪、後方かかえこみ2回宙返り1回ひねり下り(止める) D4.2 E8.466  12.666

MIKULAK SAMUEL(USA)
振り上がり中水平(わずかに上体が高い)、振り上がり上水平、十字懸垂、ヤマワキ、振り上がり十字懸垂、屈身ヤマワキ、振り上がり倒立、ほんてん倒立(わずかにゆれる)、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり下り(止め) D5.4 E8.9000  14.300
Dスコアは高くないが正確な演技実施できっちり14点台をキープ

BAE GARAM(KOR)
振り上がり開脚上水平、ほんてん倒立(少し肘をゆるめて調整)、振り上がり倒立(少し肘をゆるめて調整)、屈身ヤマワキ、ヤマワキ、振り上がり十字懸垂、けあがり脚前挙、屈腕伸身力倒立、後方車輪、後方かかえこみ2回宙返り1回半ひねり下り(少し動く) D4.9 E8.100  13.000

IGUNATYEV NIKITA(RUS)
逆上がり中水平、後方けあがり中水平、ナカヤマ、振り上がり倒立、屈身ヤマワキ、ヤマワキ、ホンマ十字懸垂、振り上がり開脚上水平、ほんてん倒立(少しゆれる)、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(両足で前に1歩) D6.1 E8.433  14.533
正確で力強い演技実施、F難度の終末技も成功

DEURLOO BART(NED)
振り上がり中水平、ナカヤマ、振り上がり開脚上水平、ほんてん倒立、屈身ヤマワキ、振り上がり倒立(少し力を使う)、ヤマワキ、伸腕屈身力倒立、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり下り(お手つき) D5.3 E7.066 12.366

TANIGAWA WATARU(JPN)
逆上がり中水平、後方け上がり中水平、ナカヤマ、振り上がり倒立、ヤマワキ、屈身ヤマワキ、ホンマ十字懸垂、振り上がり開脚上水平、ほんてん倒立、後方車輪、後方かかえこみ2回宙返り2回ひねり下り(ねらいすましたように止める) D6.0 E8.500  14.500
後方けあがり中水平を新たに取り入れた構成、正確で力強い演技実施

3種目終了時の暫定順位 
1位 MIKULAK SAMUEL(USA)     42.700
2位 谷川 航(JPN)        42.333
3位 白井健三(JPN)        41.465
4位 IGUNATYEV NIKITA(RUS)    40.733
5位 REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR) 39.896
6位 DEURLOO BART(NED)      39.765

第4ローテーション・跳馬

MIKULAK SAMUEL(USA)がDスコア5.2のドリッグスの着地を止め暫定1位をキープ、谷川航はDスコア5.6のブラニクを無難にまとめ0.034差で肉薄、以下3位以下の順位も変わらず。

各選手の演技詳細

ABAD NESTER(ESP)
アカピアン、安心して見ていられるような跳躍、着地は後ろに少し動く D4.8 E9.300  14.100

REGEiNI-MORAN GIARNNI(GBR)
ヨーⅡ、腰高の着地で後ろに1歩、若干脚割れなど姿勢の乱れが見られる跳躍だった D5.6 E9.133  14.733

MIKULAK SAMUEL(USA)
ドリッグス、入りおよび空中局面で若干の脚割れが見られたが、しっかりひねりきり着地を見事に止める D5.2 E9.333   14.533

BAE GARAM(KOR)
伸身ユルチェンコ2回ひねり、若干こじんまりした跳躍、着地は両足で前に1歩 D4.8 E9.133  13.933

IGUNATYEV NIKITA(RUS)
ローチェ、若干脚割れが見られたが高い位置で着地、両足で前に1歩にまとめる D5.2 E9.000  14.200

DEURLOO BART(NED)
ドリッグス、大きさはあったが若干姿勢欠点の目立つ跳躍、両足で前に大きく動きラインオーバー D5.2 E9.000 LO-0.1  14.100

TANIGAWA WATARU(JPN)
ブラニク、まずまずの跳躍で両脚で前に1歩にまとめる  D5.6 E9.266  14.866

SHIRAI KENZO(JPN)
シライ・キムヒフン、若干詰まった着地になったが両足で前に1歩にまとめる D5.6 E9.166  14.766

4種目終了時の暫定順位 
1位 MIKULAK SAMUEL(USA)     57.233
2位 谷川 航(JPN)        57.199
3位 白井健三(JPN)        56.231
4位 IGUNATYEV NIKITA(RUS)    54.933
5位 REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR) 54.631
6位 DEURLOO BART(NED)      53.865

第5ローテーション・平行棒

MIKULAK SAMUEL(USA)が順調に得点を重ね1位をキープ、ただ谷川航が1箇所危ないところがあったもののこの種目トップの得点をたたき出し0.001差まで詰め寄る、白井健三は途中演技が停滞する大きなミスがあり5位まで順位を下げ、IGUNATYEV NIKITA(RUS)が3位に浮上。

各選手の演技詳細

REGEiNI-MORAN GIARNNI(GBR)
ホンマ、ディアミドフ、棒下宙返りひねり倒立(少しぶれる)、棒下宙返り倒立、後方車輪、バブサー、チッペルト、ヒーリー、前振りひねり倒立、前方かかえこみ2回宙返りひねり下り(止める) D6.1 E8.166  14.266

MIKULAK SAMUEL(USA)
ホンマ、ヒーリー、棒下宙返りひねり倒立(少しリズムを崩す)、棒下宙返り倒立、車輪ライヘルト、ササキ(前方宙返り開脚抜き懸垂)、バブサー、チッペルト、前振りひねり倒立、前方かかえこみ2回宙返りひねり下り(少し動く) D6.4 E8.200  14.600

BAE GARAM(KOR)
棒単外向き逆上がりひねり倒立、棒下宙返り倒立(屈腕)、チッペルト、ディアミドフ、ヒーリー、Dツイスト、閉脚浮き腰上がり倒立、前振りひねり倒立、後方屈身2回宙返り下り(前に大きく1歩) D5.5 E8.333 13.833

IGUNATYEV NIKITA(RUS)
棒単外向き逆上がりひねり倒立、棒下宙返り倒立(屈腕)、チッペルト、ドミトリエンコ、モリスエ、ヒーリー、ディアミドフ、前振りひねり倒立、ほんてん倒立、前方かかえこみ2回宙返りひねり下り(止める) D6.0 E8.066 14.066

DEURLOO BART(NED)
棒端外向き逆上がりひねり倒立、棒下宙返り倒立(倒立からの逸脱)、モイ、ディアミドフ1/2ひねり、ディアミドフ、Dツイスト、開脚浮き腰上がり倒立、支持開脚抜き倒立、後方屈身2回宙返り下り(後ろに1歩) D5.1 E7.866  12.966

TANIGAWA WATARU(JPN)
ホンマ、ヒーリー、棒下宙返りひねり倒立(倒立に収まらず力を使う)、棒下宙返り倒立(倒立位から逸脱)、モイ、バブサー、チッペルト、前振りひねり倒立、前方宙返り開脚抜き腕支持、前方かかえこみ2回宙返りひねり下り(吸い込まれるように止まる) D6.2 E8.433  14.633

SHIRAI KENZO(JPN)
ホンマ、マクーツ(肘が抜け停滞)、棒下宙返り倒立、車輪ライヘルト、ヒーリー、前振りひねりトプ率、前方宙返り開脚抜き腕支持、チッペルト、前方かかえこみ2回宙返りひねり下り(低い着地となり前に大きく1歩) D5.7 E6.800  12.500

ABAD NESTER(ESP)
前振り上がり開脚抜き倒立、ディアミドフ、棒下宙返りひねり倒立(若干倒立位からの逸脱)、棒下宙返り倒立(屈腕の捌き)、支持開脚抜き倒立、バブサー、モイ、チッペルト、前方かかえこみ2回宙返り下り(腰砕けの着地となり後ろに数歩大きく動くがこらえる) D5.5 E7.466  12.966

5種目終了時の暫定順位
1位 MIKULAK SAMUEL(USA)     71.833
2位 谷川 航(JPN)        71.832
3位 IGUNATYEV NIKITA(RUS)    68.999
4位 REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR) 68.897
5位 白井健三(JPN)        68.731
6位 DEURLOO BART(NED)      66.831
7位 BAE GARAM(KOR)       66.532
8位 ABAD NESTER(ESP)      66.465

最終ローテーション・鉄棒

最終種目は5種目終了時の順位を逆にしたオーダーで行われた。
白井健三は勢いのある雄大な実施で着地も止め3位に再浮上。谷川航は大きなミスはなかったが着地で大きく動いてしまい、2位以上を確定させたがMIKULAKにプレッシャーをかけるほどの得点は得られなかった。MIKULAK SAMUEL(USA)はこの種目も安定した演技で高得点を獲得、すべての種目で14点台という強さを見せ優勝の栄冠に輝いた。

各選手の演技詳細

ABAD NESTER(ESP)
伸身トカチェフ~トカチェフ、モズニク、アドラーひねり、リンチ、リバルコ、エンドー1回ひねり片大逆手、逆手車輪1回ひねり大逆手、アドラー、後方伸身2回宙返り1回ひねり下り(止める) D5.8 E8.233  14.033

BAE GARAM(KOR)
エンドー1回ひねり大逆手、アドラー1回ひねり(流れる)~ヤマワキ、コバチ、コールマン、シュタルダー、ュタルダー1回半ひねり片大逆手、アドラーひねり(流れる)、ホップターン、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(両足で前に1歩) D5.9 E8.100  14.000

DEURLOO BART(NED)
アドラー1回ひねり逆手倒立、アドラーひねり、コールマン、コバチ、カッシーナ(落下、落下のあとしばらく動かなかったため心配されたが演技を続行)、カッシーナ(落下)、ヤマワキ、シュタルダー、ホップターン、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(小さく後ろに1歩) D5.5 E5.666 11.166
1回目の落下のあとしばらく動かなかったため心配されたが演技を続行

SHIRAI KENZO(JPN)
ヤマワキ、エンドーひねり、屈身コバチ、アドラー~逆手背面車輪(大逆手車輪)~ポゴレロフ、コバチ、シュタルダー、アドラーひねり、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(止める) D5.7 E8.533  14.233
勢いのある演技実施で着地もしっかり止める

REGEiNI-MORAN GIARNNI(GBR)
コバチ、シュタルダーひねり大逆手、逆手背面車輪(大逆手車輪)、逆手背面車輪、アドラー1回ひねり(流れる)、アドラーひねり、シュタルダー、後方伸身2回宙返り1回ひねり下り(後半あきらかなかかえこみ姿勢になってしまい後ろに1歩) D4.5 E7.633   12.133

IGUNATYEV NIKITA(RUS)
カッシーナ、コールマン、アドラーひねり(少し乱れる)、アドラー1回ひねり(流れる)、ヤマワキ、シュタルダー、ホップターン、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(両足で前に1歩) D5.6 E8.300  13.900

TANIGAWA WATARU(JPN)
ヤマワキ、伸身トカチェフ、トカチェフ、モズニク(少し動きが詰まる)、アドラー、大逆手エンドー、アドラーひねり、シュタルダー、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(両足で前に大きく1歩) D5.5 E8.333 13.833

MIKULAK SAMUEL(USA)
カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフ、トカチェフ~リンチ、ツォリミン、アドラーひねり、ホップターン、シュタルダー、後方伸身2回宙返り2回ひねり下り(両足で前に1歩) D6.1 E8.666  14.766

最終順位
1位 MIKULAK SAMUEL(USA)     86.599
2位 谷川 航(JPN)        85.665
3位 白井健三(JPN)        82.964
4位 IGUNATYEV NIKITA(RUS)    82.899
5位 REGEINI-MORAN GIARNNI(GBR) 81.030
6位 BAE GARAM(KOR)       80.532
7位 ABAD NESTER(ESP)      80.498
8位 DEURLOO BART(NED)      77.997