第73回全日本個人女子予選3班報告

報告者:遠藤幸一

■寺本明日香(ミキハウス/レジックスポーツ)ゆか,テンポ連続~後転とび~後方宙3回ひねり少しゆがむ,後方宙2回半ひねり,前宙2回ひねり少しバランス崩す,後方屈身2回宙少し着地動くなど,全体的に小さなミスもみられたが,動きに磨きがかかる。跳馬のチュソビチナ着地後ろに。段違い平行棒,閉脚シュタルダーひねり~屈身イエガー,シュタルダートカチェフ(新しく構成した技を成功),月面着地動く。最終演技者となった平均台,注目が集まる中,交差上がり,2回ターン,開脚前宙~ジャンプ連続を乗り切るが,オノディでふらつくがすぐ修正,何事もなかったようにかかえ込み側宙,後転とび~スワン,側宙,後方宙2回半ひねりをまとめ,個人総合トップに立つ。55.999。

■村上茉愛(日体クラブ)段違い,マロニー~ギンガー,イエガー,月面。平均台では開始技の交差とび上がりで落下。その後は気を取り直して屈身前宙,後転とび~スワン,前宙,後方屈身2回宙数歩後ずさる。ゆか,ターン,シリバス,後方伸身2回宙,後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり着地動く,ターン連続少しふらつく,後方屈身2回宙,高さがあり体をほどいて余裕をアピール! 跳馬,少しゆがんだように見えたがユルチェンコ2回ひねりをまとめる。平均台の落下が響き,個人総合2位。54.865で寺本選手と1.134差。

■畠田瞳(セントラルスポーツ)ゆか,しゃがみ立ちターン,後方かかえ込み2回宙,I字2回ターン,後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり,後方屈身2回宙着地止める。新しい曲と振り付けマッチ。新しい瞳を表現。跳馬ユルチェンコ1回半ひねり1歩横に動く。段違い平行棒,マロニーひねり,屈身イエガー,シュタルダートカチェフ,月面着地1歩。平均台,アップ時に側宙を2回実施して確認。前宙,開脚前宙で少し停滞,安定した側宙を実施,後転とび~スワン。全種目を通じて十分に日本代表としての雰囲気が出ていた。個人総合3位(54.632)。

■畠田千愛(セントラルスポーツ)段違い,マロニー,シュタルダー1回ひねり,イエガー,月面着地動く。平均台,開脚前宙,後転とび~スワン,交差輪とび,後方宙,側宙,動きがジュニアからシニアへ成長。風格が出始めている。ゆか,月面,I字3回ターン少しゆがむ,水平2回ターン,後方宙3回ひねり,素晴らしいI字2回ターン,後方宙2回半ひねり~前宙。跳馬,ユルチェンコ1回半ひねり少し動く。2019年は15歳のためシニアデビューは来年になるが成長が楽しみ。個人総合4位(53.865)。

■杉原愛子(武庫川女子大学)段違い,閉脚シュタルダー,フットひねり,屈身イエガー,シュタルダー1回ひねり,月面着地ほぼ止める。平均台,キャンドル,しゃがみ立ち1回半ターン,側宙,ジャンプ,後転とび~スワン決める,開脚前宙,交差輪,後方屈身2回宙着地前に動く。ターンやジャンプでバランスを崩す場面があり,演技後,思わず仲間に「セーフ」ポーズ。ゆか,後方宙3回ひねり~鹿ジャンプ,後方宙2回半ひねり~伸身前宙,I字2回ターン,水平2回ターン~ターン,後方かかえ込み2回宙着地動く。跳馬,ユルチェンコ1回半ひねり着地動く。昨年,腰痛により世界選手権で演技ができなかったが,ずいぶんと調子が回復していることを示した。個人総合5位(53.666)。

■松村朱里(ジム・ネット体操教室)段違い,イエガー,パク,シュタルダー1回ひねり~月面着地止める。平均台,ロンダート~宙返り,交差,交差ひねり,横向きとびひねり,開脚前宙,側宙,かかえ込み側宙,後方宙2回半ひねり着地動く。ゆか,3回ターン,後方宙3回ひねり着地動く,後方かかえ込み2回宙着地動く,後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり。跳馬,ユルチェンコ2回ひねり着地を止め14.500。個人総合7位(52.732)。

■梶田凪(中京大学)段違い,雄大なフット伸身トカチェフ決める,パク,マロニーひねり,シュタルダーひねり~屈身イエガー,シュタルダー1回ひねり,月面。平均台,ロンダート~閉脚伸身宙上がり決める,開脚前宙停滞,ジャンプ,後転とび~スワン,I字ターン,側宙,後方宙2回半ひねり着地動く。ゆか,後方宙2回半ひねり~前宙1回ひねり,前宙2回ひねり~前宙,片足を前にあげ,膝を少し曲げた姿勢での2回ターン,後方かかえ込み2回宙。跳馬,ユルチェンコ1回ひねり着地動く。個人総合8位(52.598)。

佐野亜里紗(日本体育大学)平均台の安定した側宙~後転とびで魅せる。段違いでもパク,マロニーひねりなど雄大に実施。湯元ゆりか(ならわ体操クラブ/中京大学)段違い平行棒の屈身イエガーでバランスを崩すが,全体的に集中した演技。中村有美香(日本体育大学)大きなミスなく,丁寧に演技。中路紫帆(日本体育大学)段違い,片手軸1回ひねり~イエガーを決める。平均台後転とび~スワンで崩れかけが耐える。古山葵(レジックスポーツ/中京大学)最初の平均台でロンダート後転とび上がり~ジャンプのリズミカルな流れで勢いある演技を続ける。宮川紗江(高須クリニック)足の怪我の影響が響き,跳馬以外で大過失を出す。

第73回全日本体操競技個人総合選手権大会