世界体操リバプール(女子予選)レポート2

報告者:日本体操協会 遠藤

現地10月30日,残りの女子予選3~10班が競技を行った。朝9時15分開始の会場には多くの観客が詰めかけ声援を送る。ここでは3,4班のレポート。
【女子3班】
韓国の跳馬,YEO Seojeong①チュソビチナ,②ユルチェンコ2回ひねり,着地を決めきれなかったが,五輪後,腰と足首を痛めていていい状態ではないとのレポートがあったがそれを感じさせない勢いある演技でまとめる。それ以外は全員,ユルチェンコ1回ひねり。段違い平行棒は,SHIN Solyiが最後,後方かかえ込み2回宙ながらミスなく終える。EOM Dohyunマロニー~パク~シュタルダーなどしまりのある演技。LEE Yunseo最初の閉脚シュタルダー1回ひねりから直接技を続けられずけ上がりになってしまったが,その後,コモワ2~パク~マロニーひねり,閉脚シュタルダーひねり~屈身イエガー,シュタルダー1回ひねり~月面着地動く。LEE Dayeongマロニー~パク~マロニーひねり,最後は後方かかえ込み2回宙着地動く。チームとしていい雰囲気。これまで韓国チームを引っ張ってきたLEE Yunseoが安定感ある演技。YEO Seojeong時々ふらつきもあったがまとめる。EOM Dohyunが最初の上がりとしゃがみ立ちターンで落下。LEE Dayeong開脚前宙とかかえ込み側宙で落ちそうになるが持ちこたえる。ゆかYEO Seojeongがターンなどをスピード感ある実施で締めくくる。LEE Dayeoは後方宙1回半ひねり~前宙1回ひねりでしりもち。チームとしては153.363でスペインを抜いて暫定3位。

ウクライナのゆか,16歳のKASIANENKO Yuliiaがアラビア2回宙,月面などエネルギッシュな演技でチームに勢いをつける。跳馬はユルチェンコ1名,ユルチェンコ1回ひねり2名とミスはなかったが若干力不足を感じるでき。段違い平行棒KASIANENKO Yuliiaがトカチェフで落下。HUBAREVA Yelyzaveta技はないが無難に。OSIPOVA Valeriia閉脚シュタルダーひねりで倒立になり切れず落下。KOZLOVSKA Marharytaイエガー後のけ上がりで倒立にあげきれずダブルスイング,最後後方伸身宙下り。平均台KOZLOVSKA Marharytaがバク転スワンで落下。後続の落下が続きチーム得点を伸ばせず142.729。

【女子4班】
ハンガリーゆか。月面やスピード感あるタンブリングで攻めるが演技は3名。跳馬,北九州大会でファイナリストになったBACSKAY Csenge Mariaだが,①ユルチェンコ1回半ひねり,②伸身ツカハラ1回ひねり。ユルチェンコ1回ひねり2名,伸身ツカハラ1回ひねり1名。大きなミスなく乗り越える。段違い平行棒MAYER Gretaフットトカチェフ~パクで落下。SZEKELY Zojaフット1回ひねり~チャオ~パク,マロニー~ギンガー,屈身イエガー,月面1歩右へとぶ。北九州段違いファイナリストKOVACS Zsofiaは演技せず。平均台KOVACS Zsofia交差とび上がり~交差とびひねり~コルブト,側宙~バク転,2回ターン,側宙,後方かかえ込み2回宙の着地を止める。SZILAGYI Nikolett開始技の片手倒立で会場が湧く。152.296で韓国を上回れず。

オーストラリアの段違い平行棒。BROWN Romiのホルキナとび越し。McDONALD Kate雄大なトカチェフ。GODWIN Georgia後方伸身2回宙の着地決め。BROWN Georgia-Roseの落ち着いた演技でいいスタートを切る。平均台はMcDONALD Kateがバク転スワンとしゃがみ立ちターンで2度落下。SCOTT Breannaメリハリのある演技だったがロンダート閉脚伸身宙で落下。ゆか予定していた最初の演技者BROWN Romが演技をせず交代。GODWIN Georgia伸身前宙~前方かかえ込み2回宙着地姿勢低くなる。交代で出場したBROWN Georgia-Roseは前宙2回ひねりで着地が低くなり倒れかけ,後方かかえ込み2回宙の着地で大きく弾み手をつくミス。跳馬でも最初の演技者とBROWN Georgia-Roseが交代となりユルチェンコ1回ひねりをまとめる。BROWN Romi ユルチェンコ1回ひねり動く。GODWIN Georgia伸身ツカハラ1回半ひねり着地とぶ。SCOTT Breannaユルチェンコ1回ひねり動く。平均台で2名の落下があったが156.095となりベルギーを僅差で上回る。

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