第67回全日本体操競技団体選手権大会 女子予選第2班

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第1ローテーション

 

朝日生命はオリンピック6回連続出場のオクサナ・チュソビチナが跳馬でツカハラ1回半ひねりを決め、ユニバーシアード代表の野田咲くらなどもミスなくまとめて順調なスタートを切った。東京女子大学はマロニー半ひねりを決めた伊徳愛香が13.050を出しチームを引っ張り、ゆかで曲と振付に特徴を見せた戸田市スポーツセンターをリードして2位につけた。中京大学は平均台でミスが続き4位。

 

 

第2ローテーション

 

跳馬の戸田市スポーツセンターは小池亜優がユルチェンコ2回ひねりを見せて14.500をマーク。しかし、2人が伸身ユルチェンコということで得点が思うように伸ばせず。朝日生命は世界選手権代表の美濃部ゆうがミスのない演技で14.150という高得点を出した。また、オクサナ・チュソビチナはふりとびの後で停滞はあったが、アドラーや余裕のある月面宙返り下りで場内を沸かせた。この2名のリードで、このローテを終えた段階でも首位をキープ。東京女子体育大学、中京大学は平均台とゆかで得点を伸ばせず、上位2チームから引き離された。

 

 

第3ローテーション

 

トップの朝日生命は平均台でタイムオーバーが2人、また、チュソビチナもかかえ込み前宙で落下。しかし、その中で美濃部ゆうがほぼ完ぺきな演技を見せて15.100というダントツの高得点をだし、野田咲くらも13.800をマーク。エース格がしっかりと得点を出して引き続き首位をキープ。戸田市スポーツセンターは落下が2人出てしまい得点を伸ばせず。東京女子体育大学も2人が尻もちの大過失を出すなど得点を落としてしまった。一方、跳馬の中京大学は得意の跳馬で得点を稼ぎ、戸田市スポーツセンターを追い上げるところに入ってきた。

 

 

第4ローテーション

 

朝日生命は最後にゆかの演技となったが、美濃部さゆりが右膝を痛めるアクシデントで途中で演技を中断。大幅に得点を落としてしまったが、最後のチュソビチナが雄大なかかえ込み月面を決めるなど、場内を引き込む演技を見せ何とか挽回した。しかし、トータル順位では第1班の日本体育大学、国士舘大学に及ばず。東京女子体育大学は跳馬で追い上げ、13点中盤で得点を揃えたが、戸田市スポーツセンターが2010年のアジアジュニアチャンピオンである谷口佳乃の13.200を筆頭に得点をまとめ、朝日生命に続く4位。東京女子体育大学は5位となった。また、中京大学は最後の段違い平行棒もミスで得点が伸ばせず7位。

 

総務委員会広報 藤井俊明