豊田国際体操競技大会 女子 ゆか

報告者:

内山由綺 (JPN) Open

前後開脚リープ1回半ひねりをしっかりひねりきる。今シーズンを通して実施が良くなった。高さのある3回ひねりで小さくホップ、フワっと浮くような2回半ひねり+伸身前宙(D+B)で組み合わせ加点をとり、交差輪~交差1/2ひねりを丁寧にこなす。3コース目はテンポ~1回ひねりに変更。2回ターン、終末技は屈身ダブルで前へ1歩。伸長が伸びた内山選手、だいぶ表現力もついてきたので、今後の振り付けが楽しみ。 D5.3  E8.05 13.350

 

松村泰葉 (JPN) Open

高さのある抱え込みダブル、2回ターンをしっかり決めたが、次の2回半ひねりで上体で後ろへ引っ張ってしまい、大きく流れて組み合わせの前宙の蹴りがうまく入らずしりもち。交差リープ~前後開脚1回ひねり、3本目はスワンに変更、水平ターンで小さくふらつき。終末技は2回ひねり。松村選手、少し前に膝を痛めたということもあり、膝にテーピングを施しての出場。そのため、D難度を下げての演技。 D4.4 E6.95 Line-0.3 11.050

 

DO, Thi van Anh (VIE) Open

高さのある2回半ひねりだったが、前へ大きく1歩だし、ラインオーバー。交差リープ~交差1/2ひねり、1回半ひねりで上へ上がりすぎ、組み合わせの伸身前宙の蹴りが合わず、しゃがみ立ち+大きく前へ1歩。前後開脚リープ1回ひねり、2回ターンでダンス系の難度要素をとり、2回ひねり、終末技は屈身ダブルで後ろへ大きく1歩。 D4.9 E7.4 Line-0.1 12.200

 

PHAN, Thi Ha Thanh (VIE)

水平2回ターンは1回目と最後に水平に上げた脚が下がってしまって見えたので、おそらく難度格下げ。3回ひねりで小さく横へ2歩、抱え込みダブルで手を着きそうになりながら前へ大きく1歩、前後開脚リープ1回ひねりは少しひねり不足か。ロンダート~2回半ひねりで斜め後ろへお手つき。交差輪~交差1/2、終末技屈身ダブルで大きくホップ。脚力の強さはさすがだが、着地のおさめがあまりよくない印象をうける演技であった。D5.2 E6.4 11.600

 

笹田夏実 (JPN)

高さのある抱え込みムーンサルトで着地を止める。次の2回半ひねりが後ろへ流れてしまい、前宙への蹴りが入らず落ちながらの抱え込みに。足持ち2回ターンはおそらくD難度承認OK。前後開脚リープ1回半ひねりを丁寧にこなす。3本目はテンポ~抱え込みの1回ひねり宙返り。交差輪~交差1/2ひねり・・・少し疲れが見える・・・終末技屈身ダブルで前へ大きく1歩。 D5.0 E7.6 12.500

 

HAN, So Re (KOR)

1回半ひねり~屈身前宙1/2ひねり、足持ち2回ターン+2回ターン(D+B)の組み合わせは、間でバランスを崩してしまったが、加点がとれたかどうか。伸身前宙1回半ひねり、交差~前後開脚リープ1回ひねり、終末技屈身ダブルで高さが足りず、「はっ」としてしまう実施。なんとか足で着地。 D4.6 E7.1 11.700

 

井上和佳奈 (JPN)

2回半ひねり+伸身前宙(D+B)の加点をしっかりとり、屈身ダブルで折り返す。脚力の強い井上選手ならではの力強い実施。交差リープ~ジョンソン、2回ターン、3本目2回ひねりで小さくホップ、前後開脚リープ1回ひねりは少しひねり不足か。終末技3回ひねりは回転、ひねり共に不足で転倒。最終タンブリング直前まで非常に良い出来だったため、本当に悔やまれる失敗。 D5.1 E7.15 12.250

 

DO, Thi Thu Huyen (VIE)

抱え込みダブル、水平ターン~足持ちターンはかかとの落ちが早いため、難度が承認されるか。屈身ダブルで着地1歩、伸身前宙1回ひねり、交差輪は前脚が下がってしまったため、C難度の承認は難しいだろう。終末技2回ひねり(C) D4.5 E7.45 11.950

 

MOORS, Victria (CAN)

すばらしい!!!伸身ルドルフ(I難度!)を豪快に決める。周りで見ている男子選手達も拍手!高さのある前後開脚リープ1回半ひねりを力強く決め、2本目はロンダート~1回半~ロンダートバク転~3回ひねり。強い!交差輪~交差1/2ひねりでは少し荒さが見えたが、2回半ひねり、終末技抱え込みダブルをさらに力強くまとめる。振り付け、彼女自身の表現力もすばらしく、強さと共にしなやかさも伴った、まさに、世界トップレベルの演技を披露してくれた。 D6.1 E8.6 14.600

 

TOLLE, Pia (GER)

高さのある交差リープ1回ひねりで始まる。屈身ダブル、終末技の抱え込みダブル等のタンブリング、交差輪、前後開脚リープ1回半ひねりなどのダンス系・・・長身を生かした、どれをとっても高さのある、雄大な実施。3回ターンはかかとが落ちてしまったので残念ながらおそらく2回ターンでの承認だが、ステキな振り付けで観客を魅了した演技だった。 D5.2 E8.2 13.400

 

 

女子ゆか結果

1. MOORS, Victria (CAN) 14.600

2. TOLLE, Pia (GER) 13.400

3. 笹田夏実 (JPN) 12.500

 

 

 

総務広報 明名亜希子