平成25年度男子ジュニア強化合宿・コーチ講習会報告

報告者:

1.日時 平成26年2月22日(土)~2月26日(水)
2.会場 味の素ナショナルトレーニングセンター(宿泊:アスリートヴィレッジ)
3.参加者 ジュニア合宿:指導者26名(強化本部員、研究部員、所属、U-12)
選手28名(小5~高2ジュニアナショナル選手、U-12育成選手)
講習合宿:指導者24名(公認コーチ義務研修者、所属)
選手67名(高校生19名、中学生29名、小学生15名)

4.日程
2/22(土)開講式、種目講習(W-up、鉄棒、平行棒、あん馬)、フリー練習
2/23(日)種目講習(トランポリン、跳馬、つり輪、ゆか)、2部練習、メンタル講習
2/24(月)W-up、トレーニング講習、2部練習、閉講式(講習会)、英会話講習
2/25(火)2部練習(午前3時間30分・午後4時間)
2/26(水)1部練習、体格測定(JISS)、閉講式(ジュニアナショナル)

5.講習内容
「W-up講習」3講座(全2時間15分)
1 W-up、柔軟の意義と実践
2 ベーシックトレーニング(障害予防)の意義と実践
3 トレーニング(筋力、感覚)の意義と実践
「種目講習」7講座(全5時間30分)
1 ゆかタンブリング(転回、両足転回)と姿勢(コレオ)作り方
2 あん馬旋回系の基本技術と実践
3 つり輪つり輪における倒立姿勢の作り方と実践
4 跳馬助走からロイター板の踏込の重要性と入りの技術
5 平行棒基本支持スイングのメカニズムと発展性のあるディアミドフ
6 鉄棒車輪の基本技術と実践
7 トランポリン前方・後方のひねりにおける確認の重要性
「室内講習」2講座(全2時間15分)
1 メンタルトレーニング講習
2 英会話講習

6.報告
本年度の講習は、昨年度に引き続き「種目講習」をメインに7講座、「W-up講習」2講座と本年度新たに「室内講習」2講座を取り入れた。
今回の講習の大きな特徴としては、アテネ五輪の金メダリスト(米田氏、水鳥氏、富田氏、鹿島氏)4名に講師をして頂いたことである。いずれの講師も、ジュニア期における基本練習の意義と重要性について述べられたことが印象的であった。また、ジュニアナショナル選手との合同練習の時間も取り入れ、強化スタッフ、所属コーチ、講習に参加された指導者との情報交換やコミュニケーションの時間を大切にした。種目の導入方法や技術的な疑問点を積極的に質問していたほか、ビデオ撮影やメモを取る場面も多く見られ、全体的に良い雰囲気であり、講習会の目的は達成できたと思う。ただ、今回の反省点を上げるとしたら、講習参加者が多く、90名を超える申し込みがあり、合同練習の時間を少しずらす形式で行ったことである。これだけの参加者が在るということは、ある意味、ジュニアナショナルの強化体制に多くの方々に関心を頂いていると考えたい。今後、研究部の協力を得て、講習会・合宿の内容をDVDにまとめ、参加された各所属に配布予定であるが、選手・指導者の皆様には、本講習内容等を多方面に伝達して頂き、各所属の練習スタイルに合わせて導入して頂ければ幸いである。
ジュニアナショナルに関しては、午前はカンクン合宿で見直しを掛けたベーシックトレーニング(障害トレーニング)の伝達と高校生は、1ヵ月後に控えた全国高校選抜大会・ドイツ国際ジュニアチームカップ・環太平洋大会・アジアジュニア選手権を見据えて幹通しを含む全習練習(6種目)を積極的に取り組んだ。午後の練習は、基本的にフリー練習で、個々の課題を精力的に取り組み、選手同士が互いにアドバイスをしていることがとても良い雰囲気であった。
平成26年度もすぐにスタートするが、日本体操協会の各セクションの皆様方と協力し合い、チームジャパンとして、リオ五輪・東京五輪に向けて更なる精進をしていきたい。

男子ジュニア強化部 松本忠親

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