第63回全日本新体操選手権1日目女子レポート

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 11月19日、第63回全日本新体操選手権大会の個人総合前半種目(ロープ・フープ)と団体総合前半種目(フープ5)が、国立代々木第一体育館で開催された。
【個人競技】
 個人総合では、アジア競技大会日本代表選手の大貫友梨亜、山口留奈、穴久保璃子、小西夏生がどんな仕上がり具合を見せてくれるのか、コントロールシリーズを戦い続けた中津裕美の成長具合はどうか、はたまた、股関節の故障から復帰した日高舞や、フェアリージャパンPOLAを卒業して、全日本大学選手権を制した三澤樹知の出場など、今大会は見所満載となった。
 一日目のトップに立ったのは山口留奈(イオン)。
フープでリスクの細かい操作を抜いたが、ロープ、フープともに安定した力を見せた。難度のキレも良く、少々の投げの乱れは落ち着いてカバーしていた。
 僅差(0.3差)で2位の座についているのは大貫友梨亜(東京女子体育大学OG)。ロープのキャッチが不正確になったり、片端を離してしまう細かいミスは出たが、全体的には動きの大きさやハリがあり、課題であった動きの緩急、深みといったものはクリアできつつある。
 3位は穴久保璃子(イオン)。ロープでは跳びでひっかかり、フープでは不正確なキャッチが目立った。難度の精度は悪くないので、後半種目に向けては手具操作の微調整が必要であろう。
 それを0.3差で追うのは、リハビリから復帰した日高舞。ロープでは不正確なキャッチがあり、少しラフな難度もあったが、フープではラストの4回前転を決め、ガッツポーズも飛び出した。手具操作の巧みさと勝負強さは健在である。
 5位には情感溢れる演技の山本千尋(明治大学)がほぼミスのない演技でつけ、6位には学生チャンピオンでパワー溢れる演技の三澤樹知(東京女子体育大学)がつけている。
 中津裕美(東京女子体育大学)と小西夏生(イオン)は、ともにロープでミスが目立った。特に小西は転回からの足投げで、大きく飛ばしすぎて、場外。フープは彼女本来のダイナミックな難度を見せてうまくまとめたが、ロープでのミスが響き、現在8位。巻き返しが期待される。中津はフープでも落下があったが、難度の精度は以前より上がっている。動きのインパクトも強く、成長のあとがうかがえる。
 明日20日は後半種目(ボール、リボン)が行われるが、まだまだ誰がチャンピオンになるのかメダルを獲得できるのか、わからない状態。それほど、力の差があまりない状況での戦いが続いている。
【団体競技】
 団体競技前半種目はフープ5が行われた。
 22連覇を狙う東京女子体育大学は、交換で落下して場外。手具を取り戻す間、次のフェッテピボットまで実施できないというミスを犯した。しかし、歯切れの良いエネルギッシュな演技を行って、現在2位。前半戦トップに立ったのは、フェアリージャパンPOLAを卒業した稲垣早織をようする日本女子体育大学。キャッチに若干の移動があったものの、安定感のある美しい演技を見せた。
 3位争いも熾烈で、NPOぎふ新体操クラブ、武庫川女子大学、名古屋女子大学高等学校、佐賀女子高等学校らが、東京女子体育大学にわずかな差でついている。
 団体総合は明日の後半種目(リボン3&ロープ2)との合計得点で、優勝チームが決定する。