全日本ユースチャンピオンシップ(男子個人予選)レポート3

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大会レポート 全日本ユースチャンピオンシップ(予選) 5/29 東京体育館(千駄ヶ谷)
[男子個人競技]  本大会はジュニアから高校生まで出場ができる全国大会です。個人競技のルールは、予選競技で実施されるスティックとクラブの合計得点が高い上位30名が決勝に進出し、決勝競技で実施するリングとロープを合わせた4種目の合計点で競う方式となっています。
 上位6位までに入った選手に今秋に代々木体育館(東京都)行われる全日本新体操選手権大会への出場資格が与えられます。
 個人予選2種目が終わっての所感は「手具と体の動きが一致している選手とそうでない選手」とで明暗がわかれたように感じます。演技を見ていると、難しい投げ技に挑んで落としたというわけではなく、ふとした動作で落としてしまう選手が多くいたように感じました。
 理由としては、大会出場選手が女子も含めると300名以上おり、競技も男女同時進行で実施される中、ジュニア選手や大会経験の少ない選手がなかなか自分のペースを保って演技をすることができなかったように感じました。
 動きに関してはどの選手もやや硬く見えましたが、裏をかえせば堅実に確実に演技をしている選手が多く今後のジュニア世代への伸びしろを十分に感じさせる個人競技となったと感じています。
 そんな混戦の中、トップで予選を通過したのは昨年の全日本ジュニア優勝者である臼井優華選手(NPOぎふ新体操クラブ)でした。臼井選手はタンブリングの難度・動きの表現力・手具操作の熟練度 すべてにおいで頭一つ分抜きに出ていたように感じました。淡々と確実に演技をこなす様はとても高校1年生とは思えない風格でした。明日の決勝競技でも一位通過のプレッシャーをはねのけて素晴らし演技を披露することが出来るか楽しみです。