Chacott CHAMPIONSHIPS第32回全日本ジュニア新体操女子レポート③

報告者:

大会最終日は団体競技が行われた。
個人競技と同様に1つのミスが勝敗を左右する為、最終演技が終了するまで気の抜けない試合展開となった。上位入賞チームは僅差の戦いとなり勝負の行方は最終試技チームが終了するまでわからなかった。
熾烈な上位争いを制し優勝の座に輝いたのは、最終試技チームNPOぎふ新体操クラブであった。既に終了したチームが14点後半の得点を獲得し、会場が緊張感に包まれている中演技が開始された。冒頭のコラボレーションリスクを見事成功、リズムに乗って次々とリスキーな技が展開された。音楽の雰囲気を十分に活かした演技構成で5名の選手達が表現力豊かに堂々と演じた。徒手難度も正確に実施されDスコアは7.150、Eスコアは8.033、得点15.183。今大会唯一の15点台の評価を得た。
2位はすみれRG。演技はいきなりリスキーな投げ技から始まる。フープが体の一部のように扱われ、投げ技が次々と続くのだが手ではなく足で投げて足でキャッチ。スリルがあり、手具の特性がとても良く活かされた演技プログラムであった。ダンスステップコンビネーションも音楽とマッチし手具操作の工夫も見られた。演技中盤でコラボレーションの際に少し移動があったが大きな減点には繋がらない程度。5人の徒手難度も正確に行われ、2分30秒が短く感じる見応えのある演技であった。Dスコア6.900、Eスコア7.800、得点14.700。
3位は安達新体操クラブ。演技冒頭のコラボレーションリスクを成功。選手一人一人の動きに大きさがあり動きの同時性も優れていた。交換に高さと大きさがあり思い切りのいい演技は見ていて迫力があった。演技後半のリズム変化から足投げ交換が連続で行われ移動なくキャッチ、大きなミスなく演技を終えた。徒手難度も明確に実施されていた。Dスコア6.950、Eスコア7.733、得点14.683。2位とは0.017点差で3位となった。
4位の町田RGは独創的な音楽と演技構成で会場が沸いたチームであった。独創性に優れたコラボレーションには工夫があり、動きには団体同時性を感じた。次々と技が展開されるが故に1つのミスが大きな減点へとつながる。そんなリスクを次々と成功させ団体競技の面白さが十分に観客に伝わる演技であった。得点14.100。
上位が15点、14点台で争われ、最後まで気の抜けない非常に見応えのある試合展開であった。
個人総合上8名は11月に開催される全日本選手権大会への出場権を得た。
全日本選手権大会での更なる活躍を期待したい。
大会結果
1位 NPOぎふ新体操クラブ
2位 すみれRG
3位 安達新体操クラブ