第34回世界新体操選手権大会レポート2

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世界新体操選手権シュトゥットガルト大会2日め(現地9月8日)は、個人総合予選2日めが行われた。
日本から出場している早川さくらと皆川夏穂は、フープの種目。皆川は、MGキックターンでの起きで、フープがうまくくぐれなかったが、あとはダイナミックにまた繊細に演技した。足投げからのDERも、このところ正しいキャッチができていなかったが、今日はクリアにキャッチできた。点数も17.416で、目標であった17点台中盤に乗せられた。
早川もひとつひとつの動きをしなやかに演技し、17.500。オリジナルとして認められた新難度も精度が上がってきている。
ふたりとも、昨日より緊張がほぐれた印象で、頼もしい演技であった。
ロシアのMAMUNは今日も不安定な演技であった。出だしでフープの操作ミスをすると、Mの軸回しもきれいに回らなかった。床転がしからの逆イリュージョンでは、足で操作するはずが足にフープがかからず、すぐに手に持ち替えて逆イリュージョンを行った。昨日のボールでの落下ミス、今日のフープでのミスと、本調子が出ていない。18.400
フープ、ボールの種目を終えて、予選1位に立っているのは、ウクライナのRIZADINOVA。ボールの種目で、ピルエットでわずかな跳ねがあったが、ロシアのMAMUNをわずかにかわしている。3位につけているのは韓国のSON。ボールの種目をミスなく演技し、18.266の高得点を出した。
ロシアのKUDRYAVTSEVAは、足の状態を考慮したのか、フープの種目には出場しなかった。代わりにSOLDATOVAが出場。多少荒さはあるものの勢いのある演技で18.666を獲得した。
KUDRYAVTSEVAもSOLDATOVAもまだそれぞれ1種目しか出場していないため、個人総合予選の上位には登場していない。個人総合予選はベスト3種目の合計点で競われるので、残り2種目を終えた時点で、予選上位に食い込んでくる形になるであろう。
早川は現在14位、皆川は昨日の29位から18位に急浮上した。2種目の合計点で、早川と同じ34点台が11人。さほど点差がない中に選手たちがひしめいている状態である。それでもまだ試合は始まったばかり。ひとつひとつ、着実に攻めていこう。
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