第8回アジア新体操選手権レポート2

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5月9日、第8回アジア選手権2日目は、個人総合後半、団体総合後半が行われた。
〈団体総合後半 フープ&クラブ〉
昨日首位に立っていた日本(フェアリージャパンPOLA)は、今日はほぼミスのない演技。若干投げが短くなったりした箇所はあったが、持ち味のカバー力で事なきを得た。
D8.900 E8.900 計17.800の高得点を出し、総合点34.300で金メダルを獲得した。
2位は中国。中国も、連係が抜けたように見えた箇所はあったが大きなミスはなく17.300。計32.950
3位には16.000 総合点30.350で、カザフスタンが入った。
以下
北朝鮮 朝鮮民主主義人民共和国
ウズベキスタン
マレーシア
韓国
インド
〈個人総合後半 クラブ、リボン〉
昨日の結果から、メダル争いは韓国のSon、カザフスタンのAshirbayeva、ウズベキスタンのNazarenkovaに絞られていた。日本の皆川夏穂はフープの落下ミスから戦線離脱。上位陣によっぽどの事がない限り、メダルは見えてこない状況であった。
先に登場したNazarenkovaは、難度がカウントしづらいものがあると思えたが大きなミスはなく、クラブで18.000、リボンで17.950とコンスタントに得点を重ね、総合点71.450で演技を終えた。
今大会、1番乗りに乗っているのはAshirbayeva。クラブでは実施減点が見当たらない正確な演技で18.100。これまでは表現力が課題であったが、その点も改善されてきていて、何よりエネルギーがある。リボンもハッキリと、自信たっぷりに演技。
しかし、ラスト前のDERで前に投げすぎ、落下、場外。最後のDERは曲から遅れて16.450。総合点70.500で、いきなり皆川にメダルが近づいた。
その皆川は、リボンで最高の演技を見せた。ダイナミックで減点も少なく、18.000。
しかしタイムオーバーがあり、17.950。惜しくも2種目の18点越えとはならなかった。
あとはクラブで17.750以上出せば、皆川のメダル獲得となる計算であったが、クラブは何か手につかない感じであった。
DERで前に投げすぎ、ここはかろうじてキャッチ。幾つかの操作ミスはあるものの、堪えて堪えている感じである。
ラスト前の指示あり後方ローテーションのときに、ハーフシューズが半分脱げていたが、もう演技もラスト。なんとか踏ん張ってほしいと思ったそのとき、足に乗せたクラブを転回しながら投げる技で前に投げすぎ、最後の最後で落下してしまった。
ハーフシューズが脱げていたために、素足に乗せたクラブがいつもより引っかかってしまったらしいが、こういったところも試合での巧みさをそろそろ身につけてほしい。
素足にクラブを乗せたらどうなるかという想像力を働かせ、Mはなくしても、ミスは回避するといった判断力が必要だろう。
結局17.200 総合点69.950で、メダルはスルリと逃げていった。
韓国のSonは、リボンで珍しくミスが出たが、他の種目は相変わらず安定感があり、73.750で、金メダル。地元ウズベキスタンのNazarenkovaはが2位、Ashirbayevaは3位。皆川は4位となった。
河崎羽珠愛はリボンの前半で先端に結び目ができたが、最後までこらえて16.600。
クラブではDERのキャッチ等、若干プログラム通りではない箇所があったが、伸びやかに演技して16.750。
*速報が出ておらず、順位不明
立澤孝菜のリボンは、バランスの連続のときに結び目ができたが、素早くほどき、影響は最小限にとどめた。16.200
クラブでは、難しい技も決め、他の種目と比較するとエネルギッシュであり、16.750。自身の最高点を得た。
*速報が出ておらず、順位不明
明日は種目別決勝が行われ、団体全種目、皆川全種目、河崎がフープ以外の3種目に出場する。
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