2016新体操W杯タシケント大会等レポート1

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5月13日、W杯タシケント大会初日は個人総合前半、団体総合前半が行われた。
〈団体総合前半 リボン〉
日本(フェアリージャパンPOLA)は、フェッテのローテーションのあと、スティックにリボンがからみ、すぐに対処。しかし、斜め交換でリボンがコースをそれ、落下してしまう。その他は踏ん張ったが、17.100。
落下が出たわりには点数は高いが、まだまだきちんと決められるところまでいっていない。
初日1位はロシア。交換の乱れや、結び目ができる箇所はあったが、18.650。
2位はベラルーシ。ベラルーシも交換の移動、結び目ができる場面はあったが、落下は防ぎ、17.950。
3位はイスラエル。以前より身体が重く、動きも鈍い感じはあるが、落下ミスはなく、17.900。
4位はスペイン。連係で走る場面があり、17.700。
5位は中国。大きなミスはなかったが、さほど得点は伸びず、17.350。
6位が日本で、7位はウズベキスタン。
交換や連係での落下が3度。16.100。
8位にカザフスタン。
以前にも増して、各国の力が接近してきた。この接近した戦いを制するには、とにかく落下しないことである。日本の難度の精度は良くなっているし、動きの美しさは勝っているところもある。だからこそ、あと一歩の踏ん張りをきかせてほしい。
〈個人総合前半 フープ、ボール〉
日本からはアジア選手権に出場した河崎羽珠愛、立澤孝菜が、そのまま残ってタシケント大会に出場。
立澤はさほど大きなミスはなかったが、身体難度が流れがちでフープ15.550、ボール15.850。
河崎は、ボールの種目は落ち着いて演技し、16.400。しかしフープでは転回しながらの足回しで場外。予備手具に差し替えたが、焦りが出たのか、足打ちのMで落下。ひねり回しの持ち替えでも落下して13.550。
2人とも身体難度がグレーゾーンになるため、その点の改善が必要なのと、もっとハッキリとした動き、メリハリのある動きが必要であろう。
現在の1位は、ロシアのKudryavtseva。フープはジャンプでのキャッチの際に前に投げすぎ、走ってキャッチしたが、ボールでは、逆手キャッチや親指でボールを回す圧巻の手具さばきを見せた。フープ18.700、ボール19.350
2位はイスラエルのRivkin。両種目とも大きなミスはない。
3位はロシアのKuznetsova。長身で美しい選手である。
4位には地元ウズベキスタンの選手で、リオオリンピック出場も決めているSerdyukovaが、持ち味のローテーションを決めて、フープは18.000に乗せた。
Soldatovaは、ボールの胸打ちのジャンプで、当たりどころが悪く、場外。ワンバウンドでの背面キャッチも落下して16.350。フープはミスなく19.100であったが、現在6位と出遅れている。
〈インターナショナルトーナメント ジュニア〉
日本からはアジアジュニア選手権日本代表の喜田純鈴と大岩千未来が出場。
アジアジュニア選手権ではミスが相次いだ大岩であるが、良い練習が積めてきたのか、表情も良く、ロープ15.000。フープは持ち替えで落下してしまい、14.550であったが、全体的には落ち着いていて、エネルギーもあった。
喜田のロープは非常に伸びやかであった。スケールの難度が若干流れたが、ロープの操作はほぼ問題なく、16.250。
フープはジャンプでのキャッチの際に前に投げすぎ、ジャンプが低くなったため、着地が乱れた。すぐに立て直して16.050。
明日は各カテゴリーの後半種目が行われる。
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