2017新体操チャレンジ杯ベラルーシ大会レポート1

報告者:

【大会初日】大会情報・結果へ
新体操WCCミンスク大会(ベラルーシ)は、8月4日に開幕した。
日本からは団体競技にフェアリージャパンPOLA、個人競技には喜田純鈴と大岩千未来が出場した。
《個人総合前半》
シニアデビューから3戦目となる喜田はボールの種目から。出だしは堅さがあり、ころがしの処理があぶなかったが、徐々に落ち着き始めて、うまくまとめた。パンシェのローテーションや支持あり後方ローテーションなども決まり、15.65(D7.50 E8.15)
フープは、シニアになってから一番良い出来と言えるほど伸び伸びとした演技であった。作品をこなすだけでなく表現をする余裕も見られた。16.65(D8.30 E8.25)。喜田はこの種目で8位に入り、種目別決勝進出を決めた。
今季初の国際大会参戦となる大岩は2種目とも緊張からか出だしのADを落下してしまう。しかしその後は持ち直し、支持あり後方ローテーションでは美しい回転を見せるなど、ねばりのある演技を見せた。ミスがなければ15点台に乗ってくると思われ、明日の種目に期待したい。
フープ13.40(D6.10 E7.35 P0.05)  ボール14.90(D7.40 E7.50)
前半を終えて喜田は10位に、大岩は20位につけている(36人中)。
1位は地元ベラルーシのHALKINA。2種目とも安定感があり、ボールではただひとり19点台に乗せた。フープ18.10 ボール19.05
2位は久しぶりの出場となるロシアのSOLDATOVA。故障から復帰して、身体の絞り込みや回転力は本来のところまで戻っていない印象であるが、ていねいに演技した。
フープ17.95 ボール18.25
3位はベラルーシのHARNASKO。ベルリン大会では調子を大きく崩していたが、今大会では復調。2種目とも強さのある演技を見せた。フープ17.50 ボール18.25
4位にはブルガリアのVLADINOVA、5位にはウクライナのDIACHENKO、6位にイタリアのAGIURGIUCULESEがつけている。AGIURGIUCULESEは相変わらず小気味よいAD(加点の可能性のある手具操作)や、豪快なR(手具を投げ上げ、2回転以上の回転を行う)を見せた。DIACHENKOはプロポーションが非常に良く、回転力や手具操作能力などにおいてバランスの良さがあるが、これまでたどたどしさがあった。しかし今大会では身体の締まりが良く、表現力もついてきている。
ロシアのBRAVIKOVAは、2種目とも落下し、場外。予備手具に差し替えての演技で現在9位。
明日は後半種目のクラブ、リボンが行われる。
《団体総合前半 フープ》
日本は、中盤の2本投げで大きくコースが分かれた。落下してもおかしくない投げであったが、すばやく走り、直後のED(交換)ではリズムを取り戻した。座での足投げでもコースが乱れたが、ここもキャッチ。投げが不安定になる箇所はあったが、バタバタとする印象はなく、エネルギーのある演技で18.05(D10.00 E8.05)。チームの強みであるカバー力を発揮したが、今後はより投げの精度を上げる必要がある。
(出場選手)
杉本早裕吏
松原梨恵
国井麻緒
竹中七海
鈴木歩佳
前半を終えて1位はイタリア。
フープの足回しで、足から外れてしまったが瞬時に対処した。BD(身体難度)の精度はいまひとつという印象であるが、次から次へと複雑な連係をこなした。
18.80(D10.00 E8.80)
2位は日本で3位は地元ベラルーシ。
前半の連係でいくつか投げの乱れがあり、移動キャッチがあった。17.95(D9.90 E8.05)
4位はロシア。
ナショナルチームではなかったが、大きなミスはなく、美しく演技した。
17.35(D9.40 E7.95)
5位はウズベキスタン。
大きなミスはなかったが、膝の曲がりなど、美しさに欠けることと、熟練されていない動きなどが見えた。16.30(D9.00 E7.30)
6位にブルガリア。
優勝候補のひとつであり、かなり気合いの入った練習を行っていたが、Rのキャッチで落下、場外。リズムを崩してしまった。
16.15(D9.00 E7.75)
以下、7位カナダ(15.55)、8位ポーランド(14.35)、9位韓国(13.95)、10位フィンランド(13.80)、11位ウクライナ(13.00)、12位スロベニア(8.50)
ウクライナもナショナルチームではなかったが、前半は美しく演技していた。しかし、連係での落下・場外、ほかにも落下箇所があり、後半は大きく乱れてしまった。
明日は後半種目のロープ&ボールが行われる。