Chacott CHAMPIONSHIPS第35回全日本ジュニア新体操選手権大会(女子団体)レポート

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大会最終日は団体競技が行われた。
優勝はイオンの2連勝であった。
演技冒頭の3本投げコラボレーションを成功させ、5名の選手は表現力豊かに演技が展開される。交換を受けるときの加点要素や、徒手難度要素の実施に少しばらつきが見えたが演技は後半盛り上がりを見せる。数多くのコラボレーションリスクを成功させ、Dは満点の8点を獲得した。中でも、1名の選手が両足でクラブを挟み、ジャンプで背面から大きくクラブを投げ上げたコラボレーションは非常にリスキーで、成功と共に会場が沸いた。演技中の踵の位置が高く投げ受けが大きく乱れる事無く1つ1つの技をこなす。実施得点も最高得点をマークした。D8.000 E7.800 得点15.800
2位は町田RG。
相当練習を積み上げてきたのであろう5名の選手の息がピタリと合った、会心の出来栄えであった。投げ技に関しては移動なく投げ受けが行われ、申告書がなくとも演技の内容が明確に見受けられた。ダンスステップコンビネーションでは、体を大きく使いアクセントのある動きで音楽との一致も感じた。メリハリのある演技は見ていて気持ちよかった。
連係のクラブの使い方に工夫が見え、また演技の繋ぎも良く間髪入れずに技が入っているが技の羅列には見えない。Dスコアは満点を叩き出した。D8.000 E7.550 得点15.550
3位は宝塚サニー新体操クラブ。
独創的な音楽に乗せて、工夫された連係が次々と行われる。ローテーション難度、バランスが不安定な個所が見受けられたが大きな減点には繋がらない程度であった。難易度の高い連係を行うが動きが途切れる事無くスムースに行われる。音楽の特徴に合わせて、クラブの使い方と5名の選手のフォーメーションがとても工夫されて演技が構成されていた。演技終盤のリスクで1名の選手が大きく移動したがキャッチ。大きな実施減点は免れた。D8.000 E7.300 得点15.300
4位は常葉大学附属常葉中学校。1つ1つの技を丁寧に、プログラム通りの演技をこなす。交換や連係をきちんとこなしDスコアは高い評価であった。D7.900 E.6.650 得点14.550
5位はすみれRG。独創的な演技構成で難易度の高いコラボレーションリスクを数多く構成に組み込む。演技中盤の交換で2名の選手が移動して取るが交換は成立。次々と演技の中に組み込まれているコラボレーションは、足技が多くリスキーである。それを大きなミスなく纏めた。 D7.800 E6.700 得点14.500
6位はエンジェルRGカガワ日中。5名の選手が行う身体難度のレベルが高く、演技の実施に無駄がない。1つ1つの連係がとても工夫され、しかもリスキーである。成功するたびに会場から驚きの声と拍手が沸いた。演技終盤の交換で落下ミスが生じクラブが場外に出てしまった。ミスはあったが素晴らしい演技であった。D8.000 E6.750 得点14.450
7位はとなみRG。5名の選手の動きの同時性が素晴らしく、プログラム通りの演技を披露した。交換、連係に大きな乱れがなくミスなく纏めた。D7.700 E6.600 得点14.300
8位には東金RG。メリハリのある動きで、1つ1つの難度要素の実施が明確であった。D7.300 E6.850 得点14.150
落下ミスが生じてしまうと大きな減点に繋がってしまう。しかし、ミスを恐れる事無く多くのチームが果敢に難易度の高い演技構成に挑戦していた。非常に見応えのある団体競技であった。